気難しい王子に捧げる寓話 2
民衆の暴動で国は滅び、愛する者は殺される――そんな破滅の未来を回避するため、政務に没頭する若き国王エセル。公私ともに献身的に支えてくれるのは、側近であり恋人のオズワルドだ。けれど、かつて嫌われていた記憶が消えず、甘えることも頼ることも怖くてできない。一方のオズワルドも、エセルを裏切っていた過去をひそかに悔い続け、あと一歩を踏み出せずにいた。そんな中、激務がたたって参謀マルジンが倒れてしまい――。傀儡と侮られた王子が賢王への道を歩む、小中大豆のファンタジーBL待望の第2巻。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2026/06/01 |
| ページ数 | 339ページ |
| 評価 | 4.8 |
| スコア | 91 |
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口コミ
良い点
- 国王になってからも国の立て直しは簡単ではなく、エセルたちのさらなる成長を見届けられます。政治の話と恋愛のバランスがちょうどよく、国を描く物語としても読み応えがありました。
- 一度は崩れた関係だからこそ、どこまで踏み込んでいいのかお互いに気を遣いすぎてしまう二人がもどかしくて、不器用な恋愛にキュンとします。前作ではひどかったオズワルドが不安に振り回される姿も健気でした。
- 新しく登場する曲者の老人が物語のいいスパイスになっていて、登場人物みんなに厚みがあります。老人から若者、子どもたちへと理想や信念が受け継がれていく描写もよかったです。
悪い点
- 前作のような劇的な展開ではなく、表面上は穏やかに話が進むので、やや不完全燃焼に感じました。ファンタジー要素もほとんどありません。
- 恋愛の場面は軽くいちゃいちゃする程度で、BL要素はかなり控えめです。BLを読みたい気持ちで手に取ると拍子抜けするかもしれません。
