海底1000mで、はじめまして
手足を縛られ、体に巻かれた重りはどんなにもがいても外せない――海底で溺れ死ぬ寸前、海洋学者の卵・速人の前に、竜によく似た神獣が現れた。しかも「助けてほしいなら、おまえの魂をよこせ」と、傲岸不遜に取引を持ちかけてきて……。父と姉の死の真相、そして自分を殺そうとした犯人を捕まえるためなら、命くらいくれてやる。海を愛する負けん気の強い青年と、無慈悲で美しい神獣が出会う、種族を超えた運命のファンタジー。
基本情報
| 著者 | 中原一也 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/03/01 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 83 |
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口コミ
良い点
- 殺されかけるシリアスな幕開けながら、二人のキャラクターのおかげで意外とトーンは明るめです。人間社会で猫と魚を奪い合ったり、生魚を頭からかじったりする神獣の人ならざる振る舞いが楽しく描かれています。
- 海を大切に思う気持ちを通じて、少しずつ心を通わせていく二人が素敵です。お互いに相手に生きていてほしいと願う姿が切なく、再会の場面には涙したという声もありました。
- 甥から贈られた水筒を大切に持ち歩く神獣が可愛らしく、脇を固める家族も温かい存在です。最後はしっかりハッピーエンドで終わります。
悪い点
- 登場人物が少ないので、犯人は早い段階で見当がついてしまいます。実行犯は捕まっても黒幕は逃げおおせる結末に、もやもやが残ったという声がありました。
- 回想に入るときの場面転換がわかりにくく、文章のテンポが読みにくかったという意見もあります。
