砂原糖子さんは、キャラ文庫やディアプラス文庫などで長く作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、心に傷や不器用さを抱えた登場人物が、相手との関わりの中で少しずつ変わっていく過程が「切なくて美しい」と評価されています。
口コミから見える作風
心の変化を丁寧に
自分の気持ちを認められない人、感情を知らずに育った人、障害ゆえの生きづらさを抱えた人――そうした主人公の心がほどけていく様子を、時間をかけて描くのが持ち味です。
静かな余韻
軽井沢の冬の情景や、古道具屋の日常など、舞台の空気まで伝わる描写も魅力です。
読み終えてからタイトルが心に沁みる、という感想が寄せられています。
おすすめの作品
バイオリニストの刺繍 (砂原糖子)
ポイント 音を奏でる人と音のない世界に生きる人の、切なく美しい恋
スランプに陥った天才バイオリニストの館原は、逃げるようにやってきた軽井沢で、ひとり静かに暮らす刺繍作家の吹野と出会う。正体を隠して彼の家に住み着くうち、耳の聞こえない吹野の寂しさに触れ、館原は次第に惹かれていくが……。
基本情報
| 著者 | 砂原糖子 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/06/01 |
| ページ数 | 267ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 音を奏でる人と音のない世界に生きる人が、すれ違いながらも少しずつ近づいていく過程が切なく美しいという声が多くありました。読み終えてからタイトルが心に沁みると評判です。
- 軽井沢の静かな冬の情景と、館原の目を通した音楽的な描写が魅力です。続編『オリオンは恋を語る』もあります。
- 受けの吹野がツンツンしていて気持ちがわかりにくく、好感が持てなかったという声がありました。
- 甘さは控えめで、もどかしさを楽しめるかどうかで評価が分かれそうです。
オリオンは恋を語る (砂原糖子)
ポイント 『バイオリニストの刺繍』の続編。今度は刺繍作家の視点で
コンサートを控え遠出できない天才バイオリニスト・館原と過ごすため、軽井沢を出て東京にやってきた刺繍作家の吹野。音のない世界で生きる吹野は、久しぶりの都会で、長く忘れていた気持ちを思い出していく……。『バイオリニストの刺繍』の続編です。
基本情報
| 著者 | 砂原糖子 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/05/01 |
| ページ数 | 301ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 今作は吹野の視点が中心で、前作ではわかりにくかった吹野の館原への想いが伝わってくるという声が多くありました。
- 聴覚障害ゆえの生きづらさに向き合い、前に進もうとする吹野の姿に胸を打たれると評判です。星や音楽を使ったロマンチックな表現も魅力です。
- 大きな事件や山場はないので、ドラマチックな展開を求める方には物足りないかもしれません。
- 比喩表現がおしゃれすぎると感じた人もいるようです。前作から読むのがおすすめです。
或るシカリオの愛 (砂原糖子)
ポイント 殺し以外何も知らなかった青年が、人間らしい感情を育てていく
がらくた同然の宝飾品や動かない懐中時計が並ぶ古道具屋で、無気力なその日暮らしをするジャレス。ところがある日、密売業者からガラクタと一緒に、身元不明の青年を押しつけられてしまった!? 読み書きや計算もおぼつかない青年ルカにできることは、なんと「殺し」だけで!? 無垢な殺し屋と、過去に傷を抱えた世捨て人――決して交わらないはずの男たちがたどり着いた純愛。
基本情報
| 著者 | 砂原糖子 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/10/27 |
| ページ数 | 328ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 85 |
口コミ
- 殺し以外何も知らなかったルカが、ジャレスとの暮らしで読み書きや料理を覚え、少しずつ人間らしい感情を育てていく姿が愛おしいという声がとても多くありました。
- 中南米を思わせる架空の街の、乾いた空気まで伝わる文章と美しい挿絵が評判です。読後はタコスが食べたくなるという感想も多くありました。
- 序盤で受けに体を売る方法を仕込む展開が合わず、読むのをやめたという声がありました。
- 淡々と話が進むので、作者のファン以外は入り込みにくいかもしれないという意見もあります。
バーテンダーはマティーニがお嫌い? (砂原糖子)
ポイント 親友への恋心を否定してきたバーテンダーと、十年ぶりの再会
道一本隔てた向かいがゲイタウンなんてうんざりだ――。学生時代、親友への恋心を否定して一方的に関係を断って以来、一般客相手のバーでバーテンダーとして働く戸原。ところがなりゆきから、毛嫌いしていた向かいのゲイバーで短期のアルバイトをすることに!! しかも面接に現れたオーナーは、その親友・杜野だった――!? 動揺する戸原に、なぜか杜野は「おまえなら採用だ」と言い渡して!?
基本情報
| 著者 | 砂原糖子 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/12/01 |
| ページ数 | 303ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 自分の気持ちを認められずにこじらせてきた受けが、十年ぶりに再会した攻めに少しずつほどかされていく過程が切なくて可愛いという声が多くありました。
- バーテンダーの仕事やカクテルの描写がリアルで、読後に美味しいカクテルを味わったような気分になれると評判です。表紙のイラストもおしゃれです。
- 受けがとにかく面倒くさい性格で、ハマれなかったという声がありました。
- 受けの家庭の問題が解決されずに残る、攻め側の視点がほしかったという意見もあります。
はじめての一冊は
迷ったら『バイオリニストの刺繍』から、続編の『オリオンは恋を語る』と続けて読むのがおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
- 心を半分残したままでいる 3
- 猫屋敷先生と縁側の編集者
- 世界のすべてを君にあげるよ
- 心を半分残したままでいる 1
- 心を半分残したままでいる 2
- 灰とラブストーリー
- 月は夜しか昇らない
- 恋はドーナツの穴のように
- 小説家先生の犬と春
- 毎日カノン、日日カノン
- ファンタスマゴリアの夜
- ラブストーリーまであとどのくらい?
- ファントムレター
- 高潔であるということ
- 恋愛できない仕事なんです
- 優しいプライド
- 湯の町茜谷便り
- 僕が終わってからの話
- スイーツキングダムの王様
- アンダーエール!
- 言ノ葉便り(上)
- 青ノ言ノ葉
- 恋じゃないみたい
- 職業、王子
- ロマンスの演じかた
- シガレット×ハニー
- 全寮制男子校のお約束事
- 恋惑星へようこそ
切ない物語は泣けるBL・TL特集、ディアプラス文庫の作品はディアプラス文庫の案内にもまとめています。
