人嫌い王子が溺愛するのは私だけみたいです?
亡くなった祖母から、髪を染めることと森を出ないことを厳命され、たった一人で森で暮らすエノーラ。ある日、狼に襲われそうになっていた元軍人のエルネストを助ける。怪我で将軍職を退いた彼は、どんな病も治す「森の魔女」の噂を聞いて森を訪れたのだという。祖母以外の人間を知らないエノーラと、ある事情から人嫌いになったエルネスト。孤独な二人は心を通わせていくが、その出会いはやがて国を揺るがす事態へとつながっていく。人嫌いの英雄と薄幸の森の乙女の物語。
基本情報
| 著者 | 春日部こみと |
|---|---|
| 発売日 | 2024/02/01 |
| ページ数 | 330ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
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口コミ
良い点
- 森育ちで素直で無垢なヒロインがとにかく可愛く、自分で考えて行動できるところも好ましかったです。保護者のつもりだったヒーローが、心の中で「俺の妖精」と思っているのも微笑ましく読めました。
- ヒロインの出自や祖母の言いつけの謎が少しずつ明らかになっていくミステリー的な展開で、最後まで飽きずに読めました。終盤、意外な人物が重たい愛を抱えていたとわかる展開には驚かされます。
- 社交界でヒロインを軽んじた相手に、ヒーローがきっぱりと言い返し処分を下す場面が胸のすく思いでした。お互いを思って身を引くすれ違いも、切なくて美味しかったです。
悪い点
- ソーニャ文庫らしい歪んだ愛や重さはほとんどなく、レーベルのイメージで期待すると物足りないかもしれません。濡れ場も最後に一度だけで、甘い場面を求める人には少なめです。
- 森で身につけたヒロインの狩猟の腕が、森を出てからは一度も活かされないのが残念でした。悪役の失脚もあっけなく、ご都合主義に感じる部分もあります。
