月村奎さんは、キャラ文庫やディアプラス文庫などで長く作品を発表しているBL作家です。
口コミでは「安心安定のハッピーエンドの名手」「拗らせキュンの天才」という声が多く、優しく温かい読後感が愛されています。
口コミから見える作風
拗らせた両片想い
受け視点で描かれるのに、攻めの想いが読者にはばればれ――そんなもどかしい両片想いを描くのが得意な作家です。
優しい人たちに囲まれて
どん底にいた主人公が、周りの優しい人たちに支えられて前を向いていく物語が多く、泣けたという感想も寄せられています。
おすすめの作品
偏屈なクチュリエのねこ活 (月村奎)
ポイント 干された元アイドルと、不器用に優しい服飾職人
歌もダンスも才能はなかったけれど、ストーカーなんてやっていない――。捏造スキャンダルで芸能界を干され、地方都市に流れ着いた元アイドルのリオン。そこでも野次馬に絡まれて負傷したところを、「人の店先で騒ぐな」と洋裁店から現れた大我に保護される。傷が治るまでは置いてやる――不遜に言い放つ拾い主は、かつて時代の寵児と呼ばれた天才デザイナーだった。優しい常連客や大我の元妻に囲まれ、野良猫のように尖っていたリオンが少しずつ心を開いていく。華やかな舞台を去った二人が紡ぐ、恋と再生の物語。
基本情報
| 著者 | 月村奎 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/05/01 |
| ページ数 | 239ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 91 |
口コミ
- 無口で無愛想な大我が、不器用な優しさを見せるたびにキュンとします。普段は素っ気ないのに実は溺愛していて、泣いているリオンのためにぬいぐるみを作ってくれるようなギャップがたまりません。
- どん底だったリオンが、大我や洋裁店の常連客、大我の元妻といった優しい人たちに囲まれて、少しずつ前を向いていく姿に胸が熱くなりました。愛されたかったリオンが愛する幸せを知る、心温まる再生の物語です。
- お互い素直になれずに天邪鬼な物言いで言い合うやり取りが楽しいです。登場人物がみんな優しいのでストレスなく読めて、一日で読み終えてしまうくらい読みやすい作品でした。
- 大我に出会ってからは、知り合う人がみんな良い人で何もかもトントン拍子に進むので、少し出来過ぎに感じました。元彼がストーカーのように現れる場面も、それほど緊迫感はありません。
- 恋愛の展開は終盤に一気に来るので、途中はもう少し二人の関係にドキドキしたかったです。
恋愛小説家は恋が不得意 (月村奎)
ポイント 恋愛小説家ユニットを組む、同い年の二人の両片想い
同じ学校にずっと通い、上京後のマンションまでなぜか一緒の夏生と洸史郎。陽気な人気者の洸史郎と、根暗でひとりぼっちの夏生は、特に親しかったわけでもない。なのに大学時代にひょんなことから恋愛小説家ユニットを組み、気づけば六年。ビジネスパートナーの洸史郎への恋心を長年抱えてきた夏生は、実はその想いを小説のネタにしていた――。幼なじみで同い年の二人の、両片想いこじらせロマンス。
基本情報
| 著者 | 月村奎 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/10/10 |
| ページ数 | 224ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 長年の両片想いがじれったくも可愛く、「月村先生の書く両片想いは最高」という声がとても多くありました。受け視点なのに、攻めの激重な想いが読者にはばればれなのが楽しいと評判です。
- 痴話喧嘩に巻き込まれる元同級生のパティシエがいいアクセントになっています。木下けい子さんのイラストも作品に合っていると好評です。
- あらすじで両片想いだと明かされているので、先の展開がわかってしまうのが残念だという声がありました。
- 感情の揺れが小さく、よくある流れで物足りない、受けの言動に共感できなかったという意見もあります。
エンドロールは100年後 (月村奎)
ポイント スランプの脚本家と、頼れる便利屋ののんびり田舎ライフ
絶賛スランプ中の脚本家・怜久は、相続した田舎の家に逃げるように引っ越してきた。ところが到着早々、空き家の庭で困ったものを見つけてしまう。藁にもすがる思いで頼ったのは、昼は便利屋、夜はカフェを営む蔵乃介だった――。便利屋と脚本家の、大人のスライス・オブ・ライフです。
基本情報
| 著者 | 月村奎 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/05/01 |
| ページ数 | 221ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 田舎暮らしのあるあるや、虫やヤモリに怯える都会育ちの受けの姿に笑いながら、のんびりした日常に癒されるという声がとても多くありました。
- つらい過去を乗り越えて穏やかに生きる、頼れる便利屋の攻めが素敵だと評判です。読み終えてからタイトルの意味がじわじわ効いてくるという感想もありました。
- 大きな事件は起こらないので、物足りなく感じる人もいるようです。
- 受けの脚本家としての仕事の結末が、最後にさらっとまとめられているのが惜しいという声もありました。
はじめての一冊は
泣けるお話なら『偏屈なクチュリエのねこ活』、のんびり癒されたいなら『エンドロールは100年後』がおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
