偏屈なクチュリエのねこ活
歌もダンスも才能はなかったけれど、ストーカーなんてやっていない――。捏造スキャンダルで芸能界を干され、地方都市に流れ着いた元アイドルのリオン。そこでも野次馬に絡まれて負傷したところを、「人の店先で騒ぐな」と洋裁店から現れた大我に保護される。傷が治るまでは置いてやる――不遜に言い放つ拾い主は、かつて時代の寵児と呼ばれた天才デザイナーだった。優しい常連客や大我の元妻に囲まれ、野良猫のように尖っていたリオンが少しずつ心を開いていく。華やかな舞台を去った二人が紡ぐ、恋と再生の物語。
基本情報
| 著者 | 月村奎 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/05/01 |
| ページ数 | 239ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 91 |
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口コミ
良い点
- 無口で無愛想な大我が、不器用な優しさを見せるたびにキュンとします。普段は素っ気ないのに実は溺愛していて、泣いているリオンのためにぬいぐるみを作ってくれるようなギャップがたまりません。
- どん底だったリオンが、大我や洋裁店の常連客、大我の元妻といった優しい人たちに囲まれて、少しずつ前を向いていく姿に胸が熱くなりました。愛されたかったリオンが愛する幸せを知る、心温まる再生の物語です。
- お互い素直になれずに天邪鬼な物言いで言い合うやり取りが楽しいです。登場人物がみんな優しいのでストレスなく読めて、一日で読み終えてしまうくらい読みやすい作品でした。
悪い点
- 大我に出会ってからは、知り合う人がみんな良い人で何もかもトントン拍子に進むので、少し出来過ぎに感じました。元彼がストーカーのように現れる場面も、それほど緊迫感はありません。
- 恋愛の展開は終盤に一気に来るので、途中はもう少し二人の関係にドキドキしたかったです。
