華やかな王都や都会から遠く離れた、静かな土地。
辺境や田舎が舞台の恋は、畑や森、季節の移ろいとともに、二人の距離がゆっくり縮まっていくのが魅力です。
追放や身代わりの結婚でたどり着いた先に、思いがけない居場所と愛が待っている物語も少なくありません。
領地を立て直すファンタジーから、山奥の屋敷でのひそやかな同居、神様と暮らす和風の物語まで幅広く揃っています。
こんな人におすすめ
- 都を離れた土地での、穏やかな暮らしと恋を味わいたい方
- 追放や身代わりの先で居場所を見つける物語が好きな方
- 山奥の神社やあやかしの里など、ひなびた和の舞台に惹かれる方
辺境の領地で結ばれる恋
婚約破棄されたので自由気ままに旅していたら、隣国の皇太子殿下と運命の出会いをしました (葉山千世)
ポイント 国境近くの放置された領地で、土魔法を頼りに畑を始める
貧乏男爵家の四男イアンの前世は、農学部の大学院生。いまはほんの少し土魔法が使える。伯爵家の令嬢との結婚が決まっていたが、横やりが入って婚約は破棄に。このまま家にいても穀潰しになるだけ――そう考えたイアンは、長く放置されていた国境近くの領地で農業をしようと、一人辺境へ旅立つ。そして魔物が潜むという森の中で、高貴なオーラをまとった美貌の獣人が倒れているのを見つけて……。
基本情報
| 著者 | 葉山千世 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/05/20 |
| ページ数 | 247ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 素直で明るく、何事にも前向きな受けの癒しパワーで、孤独だった獣人の皇太子の心がほどけていく、おとぎ話のようなスローライフBLだと評判です。
- 子犬の姿のフェンリル「リル」がとても可愛く、嫌な人物もほとんど出てこないので、安心して読めます。
- 国境問題や皇位継承の騒動などの解決があっさりしすぎていて、ご都合主義に感じたという声がとても多くありました。
- 恋愛もすんなり進むので、じれったさやハラハラ感は少なめです。文章が読みにくいという意見もありました。
黒騎士辺境伯と捨てられオメガ (葉山千世)
ポイント 家を追われた青年が、鬼神と恐れられる辺境伯のもとで働く
オメガだったために、父の死後、後見人の叔父に家を乗っ取られ、使用人同然の扱いを受けてきた男爵家の嫡男ルディ。婚約者にまで捨てられ、屋敷を追い出された彼を拾ってくれたのは、「鬼神」と恐れられる辺境伯ラフェドだった。噂とは違って情に厚い彼のもとで働くうちに、ルディは惹かれていき……。
基本情報
| 著者 | 葉山千世 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/11/20 |
| ページ数 | 272ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- つらい境遇でも素直さを失わない健気な受けが、スパダリの辺境伯に大切にされる王道のシンデレラストーリーで、安心して読めるという声が多くありました。
- 攻めの友人や執事など脇役も魅力的で、読後感が良いと評判です。
- 叔父一家や元婚約者への報いが物足りず、受けを助けてくれた使用人たちのその後が描かれないのが気になるという声が多くありました。
- オメガバースやギフトの設定が生かされておらず、盛り上がりに欠けるという意見もあります。
身代わり結婚だから離縁なんて簡単だって?残念、君が本命です (真波トウカ)
ポイント 冷酷と噂の辺境伯に嫁いだ身代わり花嫁、実は相手は初恋の人
両親と兄を亡くし、叔父の家で使用人同然に暮らしてきたシャーロット。叔父の命令で、従姉妹の身代わりとして「冷酷」と噂される辺境伯アレクシスのもとへ嫁ぐことになる。課された役目は、嫌われて一刻も早く離縁されること。彼が嫌うという「はしたない女」を懸命に演じようとするシャーロットだが、実はアレクシスは幼い頃に親しくしていた初恋の人で……。身代わりの花嫁と一途な辺境伯の、すれ違いから始まる溺愛ラブロマンスです。
基本情報
| 著者 | 真波トウカ |
|---|---|
| 発売日 | 2022/09/01 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 離縁されようと甘いクッキーを焼いたり廊下の雑巾がけをしたりと、方向違いの努力を重ねる天然のヒロインが可愛いと評判です。すべてお見通しで彼女に悶えるヒーローと、それを見守る側近ダリオとのやり取りも面白いという声が多くありました。
- 前半のラブコメから一転、後半は兄の死の真相や麻薬取引の陰謀に迫るシリアスな展開になり、引き込まれたという感想があります。ヒロイン一家の汚名が晴れて良かったという声もありました。
- プロローグのヒーロー視点で最初から愛されているとわかるので、安心して読めるという意見もあります。
- ヒーローが最初から全部調査済みなので驚きがなく、展開や真犯人が早くに読めてしまうという意見があります。
- ヒロインの考えの浅い行動が目についた、事件のクライマックスや悪役が小物すぎて物足りないという声もありました。
腹黒従者の恋の策略 (春日部こみと)
ポイント 辺境へ赴いた王女のもとに、想い続けた騎士団長が押しかける
辺境伯に任じられ、王都を離れることになった王女ミルドレッド。結婚を許されない立場の彼女は、旅立ちの前夜、護衛騎士であり騎士団長でもあるライアンの部屋を訪ねる。ずっと想い続けてきた彼と過ごす、最後の思い出がほしかったのだ。切なくも満ち足りた一夜を胸に辺境へ向かったミルドレッドだったが、一年後、なぜかライアンが領地に押しかけてきて……。忠実な顔の裏に策略を秘めた従者と、不遇な女辺境伯の主従ロマンスです。
基本情報
| 著者 | 春日部こみと |
|---|---|
| 発売日 | 2018/09/01 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- ヒロインの出生の秘密が少しずつ明かされ、終盤に二転三転する展開が見事だという声が多くありました。伏線がきれいに回収され、最後まで一気に読めたと評判です。
- 忠犬のようでいて裏では策士というヒーローの腹黒さと、ヒロインの幸せだけを願う一途な愛が好評です。辺境伯として努力する聡明なヒロインや、脇を固める曽祖父の存在に好感を持った人も多いようです。
- 暗い生い立ちの物語なのに重くなりすぎず、笑える場面もあって読後感が良いという意見もあります。春日部こみとさんらしい読み応えがあると喜ぶ声もありました。
- ヒーローの愛を信じようとしないヒロインの思い込みが長く、くどく感じたという声が多くありました。
- 母である王妃の仕打ちがつらい、題名が内容に比べて軽すぎるという意見もあります。
狂獣騎士は救国の聖女を溺愛で蕩かせたい (桔梗楓)
ポイント 戦後に辺境へ遠ざけられた皇女を、ひたむきな騎士が支える
三百年以上も続く戦争の最前線へ、旗振り役として送られた帝国の皇女ジークリンデ。そこで出会ったのは、名前すら持たず、殺戮のための兵器として育てられた獣のような兵士だった。彼女は彼にバルドメロという名を与え、人としての心を育んでいく。やがて平和が訪れるが、父である皇帝は彼女を辺境へと遠ざけた。救国の聖女ではない自分の在り方に迷うジークリンデを、バルドメロのひたむきな想いが包んでいき……。戦場で芽生えた絆を描く、ソーニャ文庫の恋愛ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 桔梗楓 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/08/01 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 殺戮兵器として育ったヒーローが、皇女にだけは従順な忠犬となり、甘えたり嫉妬したりするギャップがとても良いという声が多くありました。
- 迷いのない「光属性」のヒロインが魅力的で、両片思いの二人が大きな障害なく結ばれるのでストレスなく読めると評判です。仲間の騎士たちのキャラクターも好評です。
- 戦争や宮廷の権力争いまで描かれたシリアスな読み応えがあり、表紙のイラストも物語に合っていて素敵だという意見があります。
- 黒幕の宰相が野放しのまま物語が終わり、結末が物足りないという声がありました。
- 「狂獣」と呼ぶほどの狂気は見えない、幼い弟皇子の話し方が大人びすぎていて違和感がある、挿絵の一部が好みでないという意見もあります。
5年越しの溺愛はお手やわらかに (日車メレ)
ポイント 追放先の島で暮らす王女を、王となった初恋の人が迎えに来る
義兄に無実の罪を着せられ、辺境の島へ追放された妾腹の王女リーゼロッテ。島での暮らしにも慣れたころ、かつて護衛騎士だった初恋の人オスカーが国王となって現れ、結婚を申し込みます。うれしい反面、これは政略結婚にすぎないと心を閉ざすリーゼロッテ。ところがオスカーは、自信たっぷりに愛の言葉をささやいてきて……。素直になれない二人のすれ違いを描く、王宮ラブロマンスです。
基本情報
| 著者 | 日車メレ |
|---|---|
| 発売日 | 2022/03/01 |
| ページ数 | 288ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 不遇な境遇でも誇りを失わず、賢くたくましく生きるヒロインが魅力的だと好評です。島での暮らしを描く導入の明るさも物語に合っているという声がありました。
- 鍵のかかった小物入れにしまわれた手紙が重要な小道具になっていて、ヒロインの手紙とヒーローからの返事にじんときたという声が多くありました。
- 読みやすい文章と、ヒーローの想いが伝わる表情豊かなイラストもよかったと評判です。
- わかりやすい溺愛ものを期待すると糖度が低い、ヒーローの意地悪な物言いが大人げないという意見があります。
- 素直になれない二人のすれ違いが長く、もどかしく感じたという声もありました。
村や山奥で、ひっそりと暮らす
麗しの公爵様、拾いました。 (春日部こみと)
ポイント 村のパン屋で働く娘が、森で倒れていた記憶喪失の男性を助ける
父を亡くし、田舎の村のパン屋で働きながら暮らす牧師の娘クローディア。ある朝、森で倒れていた記憶喪失の男性を助け、共に暮らすうちに二人は惹かれ合い、結婚を約束する。ところが記憶を取り戻した彼の正体は軍人公爵アシュトンで、今度はクローディアと過ごした日々を忘れてしまっていた……。すれ違いの末に結ばれるまでを描く、胸キュンのシンデレラストーリーです。
基本情報
| 著者 | 春日部こみと |
|---|---|
| 発売日 | 2018/11/01 |
| ページ数 | 299ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 記憶が戻った後、堅物で女性に不器用な公爵が脳筋ぶりを発揮して空回りする姿が可愛く、笑えるという声が多くありました。
- 記憶が戻ればいなくなると知りながら想いを止められないヒロインの切なさが丁寧に描かれていると好評です。上司に遠慮なく突っ込む部下のジェイクも面白いと評判です。
- 展開が予想通りで意外性がない、身分差などの障害がほとんどなく盛り上がりに欠けるという声がありました。
- 盗賊団や兄の隠し子の件など、広げた話がほぼ解決されないまま終わるという意見もあります。
君だけは思い出にしたくない Rinka & Ryosuke (吉桜美貴)
ポイント 人を信じられなくなった実業家と、山奥の豪邸で暮らす住み込みの仕事
ハウスキーパーの凛花に舞い込んだのは、ある事件をきっかけに表舞台から姿を消した有名実業家・遼介と同居して、その世話をするという異例の仕事だった。親友に裏切られ、人間不信に陥った彼の暮らす山奥の豪邸で、閉ざされた日々を過ごすうちに、二人は抗えない熱情に惹かれ合っていき……。
基本情報
| 著者 | 吉桜美貴 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/03/01 |
| ページ数 | 331ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 人の悪意や誹謗中傷にも焦点を当てた読み応えのある物語で、閉ざされた空間で高まっていく二人の気持ちに一気読みしたという声が多くありました。
- 仕事を大切にし、相手を思いやるヒロインが素敵で、ヒロインの母やヒーローの叔母の言葉に泣けたと評判です。
- 東京に戻ってからの後半で話の方向性が変わり、消化不良に感じたという声がありました。
- ヒーローが気持ちをはっきり伝えないまま関係を持つのが気になったという意見もあります。
御曹司は獣の王子に溺れる (渡海奈穂)
ポイント 異世界に飛ばされた御曹司が、山奥の城で白い虎の王子に仕える
次期社長と目される御曹司の遠藤は、事故に遭い、気づけば見知らぬ異世界にいた。身元不明のまま拘束された彼が送り込まれたのは、山奥に建つ廃墟のような城。そこに棲んでいたのは、呪いで白い虎の姿に変えられた王子バスティアンだった。大の動物好きの遠藤は、恐怖より先にその美しさに心を奪われ、側仕えを志願してしまう。けれど父王に疎まれて人を信じられない王子は、なかなか心を開いてくれず……。異世界トリップのファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 渡海奈穂 |
|---|---|
| 発売日 | 2020/08/01 |
| ページ数 | 291ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- もふもふ好きの受けが、怯えるどころか獣の王子に歓喜して迫っていく姿が笑えると評判です。ブラッシングされてくつろぐ白虎が可愛いという声もありました。
- 王子が獣になった呪いの理由が予想外で、「そう来たか」と感心したという声が多くありました。転生前の境遇もしっかり作り込まれ、冷静で自立した受けに好感が持てるという意見もあります。
- 夏河シオリが描くもふもふの王子が素敵だと好評です。受けの友人・永野のその後をスピンオフで読みたいという声も多く寄せられていました。
- 最後が駆け足でご都合主義に感じた、人の姿に戻った後の話をもっと読みたかったという声がありました。
- 王族の男性も子を授かれる設定があるので苦手な人は注意という声や、王子を動物扱いする受けの態度に乗り切れなかったという意見もあります。
神様やあやかしの棲む里
狗神サマにお仕えします! (小中大豆)
ポイント 山奥の神社で、尊大だけど面倒見のいい狗神様のお世話係に
山奥の神社に勤めることになった朝比は、主祭神である狗神・大真名神にその巫力を見込まれ、神様が住まう奥ノ院でお世話係として働くことになる。尊大に見えて意外と面倒見のいい大真名神や、かわいらしい子天狗たちと暮らすうちに、朝比は少しずつ神様に惹かれていくが……。尊大な狗神様と働き者のお世話係の、ほのぼのとした同居ラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2017/02/01 |
| ページ数 | 216ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- もふもふの神様と健気な朝比の穏やかなカップルに、個性的な神様たちがわちゃわちゃと絡む楽しいお話だという声が多くありました。痛絵馬や福利厚生など、神様たちが妙に人間界になじんでいるのも面白いと評判です。
- 神使の子天狗・桔梗と蘇芳がとにかく可愛く、癒やされるという声が目立ちます。重い話を読んだ後にゆったり楽しめる、平和でほんわかした一冊だと好評です。
- 神様が朝比に惹かれていく決め手が弱い、他の神様たちももっと話に絡んでほしかったという意見があります。
- 朝比の実家や養父の扱いにイライラしたという声もありました。
超現実主義者と花の巫女の蜜約 (西野花)
ポイント 山奥の神社に隠れ住む巫女と、お祓いを頼みに来た動画配信者
山奥の神社でひっそりと暮らす「隠し巫女」の紬。ある日そこへ、心霊スポットで霊に取り憑かれた人気動画配信者の友朗が、お祓いを頼みにやってくる。神秘的なものを信じない友朗は、珍しい隠し巫女そのものに興味津々。隠れ家ばかりか、巫女が実は男であることまで知られてしまった紬は、邪気を祓うため、友朗と特別な儀式に臨むことになり……。正反対の二人が惹かれ合う、オカルト風味のラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 西野花 |
|---|---|
| 発売日 | 2022/12/01 |
| ページ数 | 190ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- この作者の作品には珍しい一対一の甘い恋で、嫌な人物が出てこず幸せな気持ちで読み終えられたという声が多くありました。
- 見た目は軽いのに誠実な友朗と、世間知らずで素直な紬の組み合わせが好評です。表紙と挿絵が美しいという感想も目立ちます。
- 官能的な場面は多いものの、お祓いという物語の必然があるので違和感なく楽しめたという意見もあります。
- 大きなこじれや邪魔が入らず、あっけなく終わったという声がありました。
- 作者らしい激しい展開を期待した人には肩透かしかもしれない、途中に小さな矛盾があったという意見もあります。
銀色うさぎと約束の番 (高峰あいす)
ポイント 絵に残された住所を頼りに山奥の家を訪ね、うさぎのあやかしと出会う
奏の初恋の相手は、ウサギの耳を持つとびきり綺麗な女の子「ギンちゃん」。結婚の約束まで交わしたのに、親戚の誰もそんな子は知らないという。不思議に思いながら月日が過ぎ、奏は曾祖母の絵に残された住所を頼りに山奥の家を訪ねる。そこで出会ったのは、銀砂と名乗る麗しい青年だった。彼にあの子の面影を見て惹かれていく奏だが、銀砂はもてなしてくれたかと思えば突き放し、つかみどころがなくて……。うさぎのあやかしとの再会を描く、和風ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 高峰あいす |
|---|---|
| 発売日 | 2020/01/20 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 三羽の子うさぎのあやかしや、銀砂のうさ耳がかわいいと評判です。大きな事件のないストレスフリーなお話で、読後感がいいという声が多くありました。
- 銀砂と奏の両方の視点から描かれる、両片思いのすれ違いがもどかしくも楽しいという声がありました。ライバルかと思われた月草の人柄も好評です。
- 昔話や『不思議の国のアリス』を下敷きにした御伽噺風の展開で、ハッピーエンドなので安心して読めるという意見もあります。
- たくさん広げた設定がさらりと流され、ページが少ないせいか駆け足で、誤解が解ける場面も唐突だという声がありました。
- あやかしの常識で進む嫁取りに違和感を覚えた、結末を無理にまとめた感じがするという意見もあります。
鬼の戀 (丸木文華)
ポイント 鬼を祀る山奥の村の因習を軸にした、終戦後の和風怪奇ロマンス
終戦から二年。天涯孤独となった萌のもとに、亡き母の実家から迎えが来る。父の遺言はその家に行くなと告げ、心の中にいる「兄さま」も反対したが、萌は寂しさと好奇心から、鬼を祀るという山奥の村へ向かう。村人たちに手厚く迎えられる萌に、当主の宗一だけは冷たく「帰れ」と言い放つ。やがて村の儀式の準備が着々と進み、萌は逃れられない因習の渦に絡め取られていき……。運命に抗う鬼の純愛を描く和風の怪奇ロマンスです。
基本情報
| 著者 | 丸木文華 |
|---|---|
| 発売日 | 2014/08/01 |
| ページ数 | 296ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 鬼を祀る閉ざされた村、不気味な親族や村人、呪いの正体まで世界観が作り込まれていて圧巻だという声が多くありました。「八つ墓村」や「犬神家の一族」を思わせる因習ものとして楽しめると評判です。
- レトロな言葉遣いや方言、細やかな風景描写で、まるで邦画を観ているようだと好評です。終盤の伏線回収が気持ちよく、イラストも美しいと喜ばれています。
- 設定が盛りだくさんで人間関係が込み入っており、序盤は説明が多くて読むのが大変だったという声がありました。
- 二人の気持ちの動きがあっさりしている、重く暗い話で読後感がよくない、結末が唐突に感じたという意見もあります。
選ぶときのコツ
辺境ものは、領地の暮らしや畑仕事がどれくらい描かれるかで読み味が変わります。
のんびりした日々を楽しみたい方は感想で「ほのぼの」「癒された」という声がある作品を、ドラマを求める方は「切ない」「先が気になる」という声がある作品を選ぶのがおすすめです。
あわせて読みたい
神様やあやかしの物語をもっと読みたい方は和風・大正ロマン特集、森で拾った相手と暮らし始める物語は拾った相手と恋に落ちる特集にもまとめています。
