着物や洋館、あやかしや陰陽師――和風の世界を舞台にした物語は、どこか懐かしく、しっとりとした空気が魅力です。
大正や昭和を思わせるレトロな時代設定から、現代に妖が暮らす和風ファンタジーまで、幅広い作品があります。
時代の雰囲気の描き込みが、口コミでも評価されやすいポイントです。
こんな人におすすめ
- 大正ロマンや昭和レトロの雰囲気が好きな方
- あやかしや神様、陰陽師が登場する和風ファンタジーを読みたい方
- 西洋風ファンタジーとは違う世界観を探している方
大正・昭和・レトロ
旦那様と甘やか子守り浪漫譚 (小中大豆)
ポイント 女装して子守りになった青年と、強面だけど甘いもの好きの伯爵(BL)
地方の元下級氏族の長男・龍郎は、両親に続いて妹まで失い、年の離れた幼い弟の凛太を抱えて途方に暮れていた。そんなとき、華族の家の子守り募集を知るが、募集は女性のみ。龍郎は女装して、凛太と一緒になんとか屋敷にもぐり込む。女装はすぐに見破られてしまったが、雇い主の若き伯爵・春野政隆は、強面だがおおらかな人柄で、改めて龍郎を子守りとして雇ってくれて――。大正ロマンの香る、子守りと旦那様の恋。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2022/02/17 |
| ページ数 | 254ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 小さな子ども二人がとにかく可愛く、四人が少しずつ家族になっていく様子に癒されるという声がとても多くありました。
- 強面なのに甘いもの好きで優しい旦那様と、健気なのに実は男勝りな受けの組み合わせが魅力です。誘拐事件で見せる受けの勇ましさも痛快です。
- 前半は屋敷の女中の意地悪がひどく、読むのがつらいという声がありました。
- 恋愛の場面は後半に少しで、終盤はあっさり終わるので物足りないという意見もあります。
氷の軍神と陽だまりの最愛 (貫井ひつじ)
ポイント 飯屋で働く青年と「氷の軍神」と呼ばれる軍人。周りの人の優しさに泣ける(BL)
両親の遺産を叔父に奪われた伊織は、飯屋「ふく」で働いている。ある日、姿を変えた叔父が隠し財産があるはずだと押しかけてきた。危ないところを常連客の軍人・雫石に助けられるが、以来、叔父の残した借金の取り立て人に狙われるように。「心配させて下さい」と一緒に暮らすことを提案され、伊織は雫石がひとりで暮らす屋敷に身を寄せる。そんな中、自身の出生にまつわるトラブルが起こり、押し込めていた孤独に押しつぶされそうになる伊織だったが……。
基本情報
| 著者 | 貫井ひつじ |
|---|---|
| 発売日 | 2022/02/01 |
| ページ数 | 237ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 88 |
口コミ
- 飯屋の夫婦をはじめ、周りの人たちの優しさが沁みて、何度も涙が出たという声が多くありました。
- 「氷の軍神」と呼ばれるのに、伊織の前でだけ甘く優しい軍人の一途な溺愛に安心して浸れると評判です。
- テンポが遅く、周りが気づいているのに本人だけが鈍感な展開がくどいという声がありました。
- 受けが守られてばかりで、男性である意味が薄いと感じる人もいるようです。
お飾りの花嫁は狼将軍に溺愛される (はなのみやこ)
ポイント 明治の日本を思わせる国から、西の大国へ嫁いだ健気な花嫁(BL)
外交官だった父を亡くし、叔父一家に屋敷も財産も奪われて、使用人のように扱われていた柴犬獣人の薫人。そんな彼に、亡き父の友人が縁談を持ち込む。相手は、幼い頃に訪れた国プロレシアで英雄と呼ばれる狼獣人の将軍ランバートだった。国と国との懸け橋になるための政略結婚だと自分に言い聞かせ、覚悟を決めて嫁いだ薫人を、ランバートは驚くほど丁重に、優しく迎えてくれて――。けれどランバートにはある秘密があり、薫人を本当の意味での伴侶にはしないままで……。明治の日本を思わせる国から西の大国へ嫁いだ、健気な花嫁の溺愛ロマンス。
基本情報
| 著者 | はなのみやこ |
|---|---|
| 発売日 | 2024/03/19 |
| ページ数 | 255ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 攻めは最初から最後まで誠実で紳士的な溺愛スパダリ。嫌われて始まる展開がないので、異国に嫁ぐお話でつらい思いをしたくない人でも安心して読めます。
- 自己評価は低くても、自分を選んだ攻めのために教養と知恵で懸命に頑張る受けが健気です。偏見から笑いものにしようとした客たちを剣舞で圧倒する場面は爽快でした。
- 二人がそれぞれ抱えていた秘密が後半で明かされ、伏線もきちんと回収されます。政略と恋の両方を一冊で楽しめる読み応えがあります。
- 異国出身の受けへの差別的な描写があり、読んでいてつらかったという声がありました。受けの財産を奪った叔父一家が報いを受けないのも心残りです。
- 獣人要素は耳と尻尾くらいのライトなもので、もふもふを期待すると物足りません。挿絵で獣の耳と人の耳が両方描かれていることに違和感を覚えた人も多いようです。
財界貴公子と身代わりシンデレラ (栢野すばる)
ポイント 昭和五十一年、亡き従姉の身代わりとして嫁いだヒロイン(TL)
時は昭和五十一年。幼くして両親を亡くし、没落した叔母の家で家政婦のように扱われてきたゆり子は、姉妹同然に育った亡き従姉の身代わりとして、斎川グループの御曹司・孝夫と政略結婚をすることに。事業のための一時的な結婚で、愛はないと割り切って始めた夫婦生活。けれど孝夫はとても優しく、予想外に大切に扱われて、ゆり子は戸惑いながらも彼に惹かれていく。『敏腕CEOと秘密のシンデレラ』のヒーローの父母が主役の、じれったくてキュンとするノスタルジックな純愛譚。文庫だけの書き下ろし番外編も収録。
基本情報
| 著者 | 栢野すばる |
|---|---|
| 発売日 | 2024/05/01 |
| ページ数 | 359ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 80 |
口コミ
- つらい生い立ちでも前向きに、まじめに頑張るゆり子が健気で、ちょっと変わっているところも本当に可愛い。好奇心旺盛で、気になることを何でもメモしてしまう姿に、契約妻なのに本気で惹かれていく孝夫の気持ちがよくわかります。
- 何度読んでも泣いてしまう作品です。亡くなった従姉の小夜さんの強さと優しさ、そして全てを捨ててでもゆり子のそばにいることを選ぶ孝夫の決断に、胸を打たれました。
- 昭和五十年代という時代設定が絶妙で、二人の関係が初々しく、爽やかな溺愛ものとして楽しめました。スピンオフですが、元の作品を読んでいなくても十分に満足できます。
- 序盤は伯母からの虐待や従姉の切ない運命が続き、重苦しくて読み進めるのがつらかったです。そこを越えると、二人の可愛いやり取りにほっとできます。
- エロは少なめなので、甘い場面をたっぷり読みたい人には物足りないかもしれません。
冥闇(くらやみ)の花嫁 (山野辺りり)
ポイント 呉服店の奉公人同士の、深く重い恋情を秘めた大正ロマンス(TL)
呉服店に奉公している雪子は、同じ奉公人の蓮治に切ない恋心を抱いていた。蓮治は雪子を妹のように可愛がってくれるが、大人の女性として見てもらえないのがもどかしい。やがて毎晩おぞましい夢に悩まされるようになった雪子は、不眠で体調を崩してしまう。昼間も不穏な気配に怯える雪子を支えてくれたのは蓮治だった。あるきっかけから、二人は同じ床で眠るようになり……。陰のある青年と、純真な娘の、深く重い恋情を秘めた大正ロマンス。
基本情報
| 著者 | 山野辺りり |
|---|---|
| 発売日 | 2021/03/01 |
| ページ数 | 316ページ |
| 評価 | 3.8 |
| スコア | 78 |
口コミ
- 純真なヒロインと、それを包み込むヒーローの仄暗いヤンデレが読み応えがあるという声がありました。
- 昔の日本の民俗や物の怪を交えたオカルト風の雰囲気で、ホラー好きにはたまらないと評判です。
- 冒頭の人物を取り違えて、途中まで話がつかみにくかったという声がありました。
あやかし・神様・陰陽師
嫁入り先は坂の上の白狐 (鳥谷しず)
ポイント 白狐の妖に嫁ぐ弁護士。タブレットを使う妖たちが可愛い(BL)
妖が見える弁護士の雪原は、一族の取り決めで、白狐の妖・白鷹のもとへ嫁ぐことになり憂鬱だった。白鷹もまた、雪原には好きな人がいるのだろうと心苦しく思っていた。ところが婚礼の夜、花の精に呪いをかけられた雪原のために、白鷹はやむなく彼と結ばれることに。呪いに翻弄されながら、少しずつ距離を縮めていく二人だったが……?
基本情報
| 著者 | 鳥谷しず |
|---|---|
| 発売日 | 2023/04/19 |
| ページ数 | 381ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 管狐のあんこや一反木綿の松風など、妖たちがとにかく可愛いと評判です。妖の世界が現代に適応していて、タブレットやアプリを使う描写にも笑えます。
- お互いに言葉が足りずにすれ違う二人が、最後にしっかり想いを伝え合うまでの過程が切なく、読後の満足度が高いという声がありました。
- 口が悪く、肝心なことを言わない受けの性格が苦手だという声がありました。
- 体から始まる関係や、官能的な場面の多さに好みが分かれます。
式神見習いの小鬼 (夜光花)
ポイント 半妖の青年が、当代一の陰陽師の住み込みの弟子に(BL)
人間と鬼の間に生まれた半妖の草太は、人間社会に溶け込むため、当代一の陰陽師・安倍那都巳の住み込みの弟子になる。見た目は凛々しい青年でも、中身はまだまだ世間知らず。妖魔退治を手伝ったり、テレビの収録にお供したりと、好奇心いっぱいの毎日を送るうちに、那都巳との関係も少しずつ変わっていき……。『式神の名は、鬼』のスピンオフです。
基本情報
| 著者 | 夜光花 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/06/25 |
| ページ数 | 267ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 88 |
口コミ
- 純粋で素直な草太の言動に笑わされ、癒されるという声が多くありました。デカ盛りの店を巡って完食する場面も痛快です。
- 本編のカップルも登場し、シリーズのファンには楽しい一冊です。挿絵も美しいと評判です。
- 攻めの気持ちがわかりにくい、恋愛としては物足りないという声がありました。
- 本編を読んでいないとわかりにくい部分があります。
天上界を追放されても (西野花)
ポイント 八百万の神々が登場する、神様同士の和風ファンタジー(BL)
触れた相手の精気を喰らう美貌の愛欲神・風花。その純潔を破るのは誰か――八百万の神々が風花を狙うなか、つれなくされても熱心に求愛してくるのが、武力で国を守る炎の神・火継だった。ところが彼を受け入れたばかりに最高神の嫉妬を買い、二人は人間界に堕とされてしまう。姿形が変わっても、再会すれば愛さずにはいられない――時空を越える、神様たちの運命の恋。
基本情報
| 著者 | 西野花 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/11/01 |
| ページ数 | 227ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 神様同士が主人公の和風ファンタジーで、世界観が魅力的です。ツンデレな受けと、強くて一途な攻めの甘い関係を楽しめます。
- 受けを狙う鬼の存在が物語にスパイスを加えていて、一気に読めたという声がありました。
- 濡れ場が半分以上を占め、二人のいちゃいちゃに萌えられず読み飛ばしたという声がありました。
- 生まれ変わりの設定や家族との葛藤が生かしきれておらず、最高神が許すくだりもあっさりしていると感じた人もいます。
あやしあやかし 彼誰妖奇譚(上) (久能千明)
ポイント 大正末期、竜の伝説が残る村を舞台にした伝奇ミステリー(BL)
神を信じない現実主義の大学院生・青江冬哉は、滝守村に伝わる「五頭竜山の伝説」の調査を任され、禁足の山に足を踏み入れた。山中の罠で重傷を負った彼を救ったのは、山に住む美しい若者スイ。孤児のスイは、山の護主に拾われ、存在しない者として隠し育てられてきたという。甲斐甲斐しく手当てをしてくれるスイと日々を過ごすうち、冬哉はこの無垢な若者が置かれた境遇を知っていく……。大正末期を舞台にした伝奇ロマンの上巻。
基本情報
| 著者 | 久能千明 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/03/01 |
| ページ数 | 331ページ |
| 評価 | 3.5 |
| スコア | 78 |
口コミ
- 大正末期の雰囲気と、竜の伝説をめぐる伝奇ミステリーに引き込まれるという声がありました。スイと冬哉の掛け合いにも笑わされます。
- 上巻では謎が多く残されたまま終わるので、下巻とあわせて読むのがおすすめです。
逢魔が時の花屋で会いましょう (海野幸)
ポイント 霊媒体質の会社員と元僧侶の花屋。しっかり怖い心霊描写(BL)
仕事帰りの暗い夜道で、誰もいないはずの背後に視線や息遣いを感じる――幼い頃から、人には見えない存在に悩まされてきた光春。そんな日々の癒しは、毎週金曜日に通う花屋だった。買った花を一晩で枯らしてしまう光春に、店主の蘇芳はなぜか優しく、「何か困ったことはありませんか?」と真剣に気遣ってくれて!? 無自覚な霊媒体質の会社員と、元僧侶の花屋の、黄昏時の逢瀬。
基本情報
| 著者 | 海野幸 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/07/01 |
| ページ数 | 293ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 心霊描写がしっかり怖く、ホラー好きにはたまらないという声が多くありました。カーテンの隙間やドアスコープなど、日常の中の怖さが巧みです。
- 自分の言葉を信じてもらえずに育った受けが、攻めに信じてもらうことで少しずつ変わっていく過程が丁寧で、互いに救い合う関係が良いと評判です。
- 怖い話が苦手な方は、明るい時間に読むのがおすすめです。
- 攻めの過去の遊び人ぶりや元恋人の登場が気になったという声がありました。
陰陽皇子のやんごとなき執着愛 平安艶恋異聞 (花菱ななみ)
ポイント 和歌の文通や妻問婚など、平安の風流な恋の空気を味わえる(TL)
不穏な噂のある陰陽師・清隆と結婚し、その身辺を探るよう叔父に命じられた千古。ところが、忍んできた彼にすぐに企みを見抜かれてしまう。「よけいにあなたが欲しくなった」――夜ごと求められ、日々慈しまれるうちに、どんどん心惹かれていく千古。駆け引きから始まった、美貌の皇子との平安恋物語。
基本情報
| 著者 | 花菱ななみ |
|---|---|
| 発売日 | 2024/12/01 |
| ページ数 | 279ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 和歌の文通や妻問婚など、平安時代の風流な恋愛の空気をたっぷり味わえるという声がありました。後宮の怪異をめぐる陰謀のなかで、二人が協力しながら惹かれ合っていきます。
- 叔父に対抗するため冷静でたくましいヒロインが面白く、本心を見せなかったヒーローが次第に彼女を信頼していく過程が素敵です。
物語好む姫、本物の帝からまさかの寵愛!平安新婚絵巻 (藍井恵)
ポイント 物語好きの姫と帝の、明るい平安ラブコメ(TL)
物語が大好きな姫が、思いがけず本物の帝から寵愛を受けることに――。平安の宮廷を舞台にした、藍井恵の作品です。現代の言葉で描かれた、明るいラブコメディの平安絵巻です。
基本情報
| 著者 | 藍井恵 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/09/17 |
| ページ数 | 289ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 現代の言葉で書かれているのに違和感がなく、よく取材されていて和歌も本格的だという声がありました。
- 元気なヒロインが可愛く、柔らかな読後感の恋物語だと評判です。
- 平安時代の役職などに馴染みがないと読むのが大変だという声がありました。
- ルビや本文に間違いがあり、平安ものらしい雰囲気がもう少し欲しかったという意見もあります。
紅狐の初恋草子 (鳥谷しず)
ポイント 不思議な屋敷で指輪をはめた翻訳家と、紅い狐のあやかし
呪術師だった大叔父が遺した不思議な屋敷に、子猫の猫宮と暮らし始めた翻訳家の千明。家で見つけた指輪を何気なくはめたところ、紅葉色の美しい妖狐が現れてしまう。彼はまだ見ぬ本来の主に仕えるはずの式神で、千明との契約は完全な間違いだった。指輪を外す方法を探すうちに、口の悪い狐にどうしようもなく惹かれていき……。廊下が揺れ、季節外れの花が咲く屋敷で繰り広げられる、妖狐と翻訳家の同居ラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 鳥谷しず |
|---|---|
| 発売日 | 2018/01/01 |
| ページ数 | 254ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 人間の言葉を話し、花に乗って空を飛ぶ猫又の猫宮が可愛すぎると評判で、「作品一番の癒し」という声が多くありました。
- 態度は冷たいのに家事も料理も会社経営もこなす式神・紅葉のギャップが好評です。想いが通じてからの押しの強さや、主を一途に待ち続けてきた健気さに惹かれたという声がありました。
- 季節がばらばらに花が咲く庭や勝手に部屋がつながる屋敷など、ファンタジーの設定が楽しいという意見もあります。作者らしい大胆な場面には、笑ってしまったという感想が多く寄せられました。
- 二人が結ばれるきっかけの場面が突飛すぎて、驚いたり引いてしまったりしたという声がありました。
- 兄弟構成など冒頭の設定に矛盾がある、クールビューティのはずの千明の言葉遣いが荒いという指摘もあります。
狗神サマにお仕えします! (小中大豆)
ポイント 山奥の神社で、狗神さまのお世話係になった青年
山奥の神社に勤めることになった朝比は、主祭神である狗神・大真名神にその巫力を見込まれ、神様が住まう奥ノ院でお世話係として働くことになる。尊大に見えて意外と面倒見のいい大真名神や、かわいらしい子天狗たちと暮らすうちに、朝比は少しずつ神様に惹かれていくが……。尊大な狗神様と働き者のお世話係の、ほのぼのとした同居ラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2017/02/01 |
| ページ数 | 216ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- もふもふの神様と健気な朝比の穏やかなカップルに、個性的な神様たちがわちゃわちゃと絡む楽しいお話だという声が多くありました。痛絵馬や福利厚生など、神様たちが妙に人間界になじんでいるのも面白いと評判です。
- 神使の子天狗・桔梗と蘇芳がとにかく可愛く、癒やされるという声が目立ちます。重い話を読んだ後にゆったり楽しめる、平和でほんわかした一冊だと好評です。
- 神様が朝比に惹かれていく決め手が弱い、他の神様たちももっと話に絡んでほしかったという意見があります。
- 朝比の実家や養父の扱いにイライラしたという声もありました。
お稲荷様は伴侶修業中 (小中大豆)
ポイント 小さな稲荷神と龍神の恋。神としての務めと伴侶修業の続編
最不ノ杜神社の稲荷神・夜古は、小さいながらも真の神となり、龍神の璽雨とも想いが通じ合った。ところが神としての務めも恋もまだまだ未熟で、忙しい恋人はなぜか最近そっけない。年の瀬が迫る頃、新年を司る神として派手な美形の周欧がやってくる。璽雨の昔なじみだという彼は、何かと璽雨にまとわりついて……。すっかり落ち込む夜古と璽雨の絆が試される、「最不ノ杜のお稲荷様と水神様」の続編です。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2016/03/01 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 88 |
口コミ
- 一生懸命で健気なのに、古めかしい男っぽい口調で話す夜古がかわいいという声が多くありました。人間や動物たちに寄り添う神様の優しさに心がほっこりすると評判です。
- 狐と石に姿を変えられたことで、二人がようやく本音で語り合い、絆を深めていく展開が好評です。子狐を見送る場面に涙したという感想もあります。
- 前作を読んでいなくても関係がつかめるという声があります。巻末の短編で描かれる禰宜の清太郎と眷属の翠の話も楽しみだと評判です。
- 新しくやってきた神の意図が分かりにくく、場を引っかき回しただけで元に戻すのも早い、展開が冴えないという意見がありました。
はぐれ稲荷に、大神惣領殿のお嫁入り (鳥舟あや)
ポイント はぐれ稲荷と、惣領の座を追われて行き倒れた大神
荒れた草地の広がる信太村の外れで、はぐれ稲荷のネイエは行き倒れた大神シノオを拾う。惣領の座を追われ、群れの仲間からひどい扱いを受けてきたシノオの体には、どうやら子が宿っているらしい。敵である狐の世話にはならないと意地を張るシノオだったが、自由気ままで大雑把なネイエとの暮らしは意外にも心地よくて……。『黒屋敷の若様に、迷狐のお嫁入り』に続く、お嫁入りシリーズの第2作です。
基本情報
| 著者 | 鳥舟あや |
|---|---|
| 発売日 | 2017/12/01 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 誇り高く群れを思い続ける元惣領シノオが、口では反抗しながらもネイエに甘えていくツンデレぶりがたまらないという声が多くありました。
- 黒御槌の子すずが愛らしく、重い物語の空気を和ませてくれると評判です。すずとシノオの息子アケシノの今後も楽しみだという感想があります。
- 自分の群れの行く末を願うシノオの思いが切なく、最後に幸せになれて泣いたという意見もあります。
- 視点がころころ変わり、台詞と地の文の区別もつきにくいうえ、幼○語のような言い回しが混じる文体が読みにくいという声が多くありました。
- 冒頭から残酷で過激な場面が多く、好みが大きく分かれるという意見もあります。
妖狐に嫁入り 平安あやかし奇譚 (秋山みち花)
ポイント 才能がないのに陰陽寮の長になった青年と、対立する一門の妖狐
才能もないまま陰陽寮の長になってしまった詩音。必死に隠してきたその事実を、よりによって対立する一門の有恒に知られてしまいます。ところが有恒は「俺と親密になれば力を得られる」とささやき、半信半疑で彼に身を任せた詩音は、なぜか不思議な力を手にすることに。実は有恒には、詩音に打ち明けられない秘密があって……。平安の都を舞台に、妖狐と陰陽師の恋を描く純情ケモ耳ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 秋山みち花 |
|---|---|
| 発売日 | 2017/02/01 |
| ページ数 | 239ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 素直でかわいい受けと、昔助けられた恩を返すように甲斐甲斐しく尽くす白狐の攻めの甘さが良かったという声が多くありました。ピンチのたびに本来の姿で駆けつける展開にうっとりしたと好評です。
- もふもふを描くのが上手な作者らしい温かい話で、平安の陰陽師ものにとらわれすぎない優しさが魅力だという感想があります。文章も話に合っていて読みやすいと評判です。
- もふもふの場面がほとんどなかったのが残念という意見があります。
ちとせの戀に巡る月 (杉原朱紀)
ポイント 人にお茶を、あやかしに薬を商う古の鬼の悲願
昼は人間に日本茶を、夜はあやかしに薬を商いながら、ある悲願のために永い時を生きてきた古の鬼・葵。ある晩、彼は忘れようのない瞳を持つ青年・木周友哉と出会う。遠い昔の京の都で、鬼である葵を恐れず慈しんでくれた愛しい男――その生まれ変わりだった。しかし過去の因縁を知らない友哉は祓い屋の力を持ち、葵に敵意を向けてきて……。千年の時をかけた贖罪と恋を描く、和風あやかしの輪廻転生ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 杉原朱紀 |
|---|---|
| 発売日 | 2019/12/18 |
| ページ数 | 350ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 愛した人の魂を刀の呪いから救うため、千年ものあいだ見守り続けてきた葵の一途さに泣かされたという声が多くありました。絵巻物のように丁寧に作られた物語だと評判です。
- 葵に仕える銀狼のあやかし・弓月の忠義ぶりが愛おしいと好評で、友哉との犬猿の仲のようなやりとりも楽しいという感想があります。茶屋と薬屋を舞台に猫又や天狗が出てくる世界観が魅力的だという声もありました。
- 名前に込められた言葉の仕掛けなど、細かく作り込まれた設定に感心したという意見も寄せられています。
- 過去の回想や周辺の描写が多く、現代の二人のやりとりが少ないため、恋に落ちる過程に説得力が足りないという意見がありました。
- 前世の相手が葵ではなく姉を選んだことにもやもやした、説明が長く設定が複雑で読むのに時間がかかったと感じた人もいます。
選ぶときのコツ
和風の作品には、ほのぼのとした人情ものから、因習や怪異を描くしっかり怖いものまであります。
ホラーが苦手な方は、作品ページの「気になる点」で怖さについて触れていないかを確かめてから選ぶと安心です。
