窓の灯とおく
人付き合いを面倒がり、恋愛にも関心のない遺伝子研究員の葛井築。ある朝の電車で、困っている女性をかばう男・灰谷新と出会う。人懐っこく踏み込んでくる新は、偶然にも窓を開ければ向かい合うマンションの住人だった。蚕の飼育を手伝ってもらううちに縮まっていく距離。けれど新には想いを寄せる女性がいて、築は彼の幸せのためにある嘘を思いつく……。『街の灯ひとつ』と同じ時間を別の二人で描くスピンオフです。
基本情報
| 著者 | 一穂ミチ |
|---|---|
| 発売日 | 2011/11/01 |
| ページ数 | 287ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 85 |
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口コミ
良い点
- 淡々とした理系の築が、新の過去の傷に向き合ううちに人間らしく変わっていく姿が健気で切ないと評判です。新の恋を後押しするためについた大きな嘘に胸を打たれたという声が多くありました。
- 蚕の一生や義肢づくりといった題材がさりげなく恋に織り込まれ、静かな灯のようなぬくもりが心地よいと好評です。『街の灯ひとつ』と同じ時間軸で進むため、読み比べる楽しみもあるという声がありました。
悪い点
- 新が築を好きになる過程が唐突で、女性への片思いから気持ちが移るところに説得力が足りないという意見が多くありました。
- 遺伝子の話がやや多く理屈っぽい、文章に冷ややかさがあって入り込みにくい、挿絵がないのが残念という声もあります。
