野原滋さんは、幻冬舎ルチル文庫やラルーナ文庫で作品を発表しているBL作家です。
あやかしや呪いが登場するファンタジーが多く、口コミでは「待ち続ける攻めの一途さに泣いた」「健気な受けが可愛い」という声がよく見られます。
口コミから見える作風
長い時間をかけた一途な想い
千年の時を遡って相手を救おうとする受けと、理由を忘れても誰かを待ち続ける攻め、長い年月ひたすら受けを待ち続けた妖狐など、時間を越える想いに泣けたという声が多くありました。
可愛い人外たち
猫らしい仕草がたくさん描かれる猫又の受けや、嘘つきだけれど憎めない妖鳥、プリンに夢中になる豹の王子など、人ならざる登場人物の可愛さが好評です。
設定の盛りだくさんさ
時越えや転生、呪いなど設定が盛りだくさんです。
都合のよい部分が気になった、掘り下げが浅く決着があっさりしているという声もありました。
おすすめの作品
天色の瞳は千年の恋を抱く (野原滋)
ポイント 生贄にされた孤児と、呪いに蝕まれながら千年を生きる半妖の男
青い瞳のせいで村人たちから遠ざけられてきた孤児の葵。天災を鎮めるための生贄として山に置き去りにされた彼を救ったのは、顔の半分を面で覆った半妖の男・シンだった。かつて祓い師だったシンは、呪い返しを受けて体を妖に蝕まれながら千年を生きてきたという。人だった頃の記憶が日々抜け落ちていくシンを救うため、葵は「時廻りの鏡」で呪いを受ける前の彼に会いに行くが……。時を越える想いを描く和風ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 野原滋 |
|---|---|
| 発売日 | 2019/04/17 |
| ページ数 | 285ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 88 |
口コミ
- 相手を救いたい一心で千年の時を遡る葵と、理由を忘れても誰かを待ち続けるシンの想いに泣けたという声が多くありました。過去を変える話の整合性も丁寧に収められていると評判です。
- 嘘つきだけど憎めない妖鳥ヨキの存在がユニークだと好評です。電子限定の書き下ろしで望んでいた形の結末が読めたという意見もあります。
- 過去と未来を簡単に行き来できるなど、都合のよい部分や矛盾が気になったという声がありました。
- 中盤までは時越えが中心で恋愛要素が薄く感じた、大事な花の挿絵が物足りなかったという意見もあります。
いじわる狐とハートの猫又 (野原滋)
ポイント 亡き主人の家を守る猫又と、ひたすら待ち続けた一途な妖狐
町外れの廃屋で、亡き主人の家と墓を守り続けてきたはちわれ猫のつむぎ。いつしか尻尾が割れて人の姿をとれる猫又になったが、その尻尾は短く、猫又の仲間からは半端者と爪はじきにされていた。そんなある日、山を切り崩すための調査に尾房と名乗る男がやってくる。大切な家を守ろうと威嚇するつむぎだったが、尾房は少しも動じず「何か思い出すことはないか」と迫ってきて……。妖狐と猫又の転生ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 野原滋 |
|---|---|
| 発売日 | 2018/01/01 |
| ページ数 | 237ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- つむぎを長い年月ひたすら待ち続け、すべてを受け止めて愛する尾房の一途さに泣いたという声が多くありました。題名に反して意地悪なところがまったくない溺愛の攻めだと好評です。
- 猫らしい仕草や行動がたくさん描かれ、元気で健気なつむぎが可愛いと評判です。本編で泣き、後日談の甘さに癒やされたという感想もあります。
- 前世の二人の姿が最後に唐突に明かされ、今のつむぎと重ならず戸惑ったという意見があります。
- 作者に期待していたぶん少し物足りない、異種族同士の話が合わなかったという声もあります。
恋する豹と受難の猫 (野原滋)
ポイント 夜は猫、昼は豹。秘密を知らずに惹かれ合う転生者と王子
強い魔力を持つ王族と貴族だけが宮殿で贅沢を極め、平民は虐げられている世界。農民の子ケインは、貴族の役人に逆らったため、夜の間は猫の姿になる呪いをかけられてしまう。実はケインは、現代日本からの転生者。前世の記憶を生かして宮殿にもぐりこみ、呪いをかけた役人を探していたところ、庭で美しい豹を見かける。その夜、猫の姿で豹の飼われている離れを訪ねると、そこには金髪の美しい青年がいた。彼こそ、同じく呪いで昼は豹にされている王子リヒトールだった――。
基本情報
| 著者 | 野原滋 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/03/18 |
| ページ数 | 255ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 昼と夜で互いに獣の姿になるため、秘密を知らないまま惹かれ合う二人のすれ違いが面白いと評判です。
- 前世の記憶で料理を作り、王子の胃袋をつかんでいく展開が楽しく、プリンに夢中になる王子が可愛いという声が多くありました。猫と豹の挿絵も素敵です。
- 前世で亡くなった主人公の家族へのフォローがなく、もやもやしたという声がありました。
- 要素が盛りだくさんなわりに、どれも掘り下げが浅く、呪いの犯人との決着があっさりしているという意見もあります。
はじめての一冊は
はじめてなら、口コミの多い『天色の瞳は千年の恋を抱く』からどうぞ。
時を越える想いに泣ける和風ファンタジーです。
猫が好きなら『いじわる狐とハートの猫又』も評判です。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
- 獣の誓いと水神の恋
- 気高き愚王と野卑なる賢王
- 愛されたがりの嘘つき
- 鬼の子いとしや桃の恋
- 愛とは美味なるものである
- 大好き同士
- 溺愛紳士と恋するマカロン
- 神様は僕を溺愛しすぎる
- 砂漠の王子と忍びの恋
- 身代わり花嫁は月下に愛を誓う
- 野獣なボスに誘惑されてます
- 恋する若頭
- つま先にキスして
- 狂犬は一途に恋をする
- 買われた男
- 百年の初恋 犬と花冠
あやかしが登場する和風の物語は和風・大正ロマン特集、人ではない存在との恋は人外との恋の特集にもまとめています。
