和泉桂さんは、幻冬舎ルチル文庫やリンクスロマンス、ルビー文庫、ガッシュ文庫などで作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、安定した流麗な文章と、時代の空気まで伝わるクラシカルな雰囲気が評判です。
口コミから見える作風
大正・昭和初期のクラシカルな舞台
大正の怪盗ものや探偵もの、昭和初期の軍服ものなど、古風な言葉選びで時代の雰囲気を描く作品が多くあります。
作品をまたいでおなじみの人物がちらりと登場するのも、読者に喜ばれています。
美しいファンタジーとおとぎ話
シンデレラをもとにしたオメガバースや、奪われた力を取り戻す騎士の旅、獣人と人間が共存する世界など、ファンタジーも得意です。
情景が目に浮かぶようだという声があります。
困難に立ち向かう主人公
つらい境遇でも卑屈にならない気の強い主人公や、相手のために健気に行動する主人公が多く、その姿に泣けたという感想が目立ちます。
おすすめの作品
灰かぶりの婚姻 つがいのおとぎ話 (和泉桂)
ポイント シンデレラをもとにした、気の強い主人公のオメガバース
亡き母の遺言で髪を伸ばし、顔を隠して生きてきたリオ。アルファばかりの貴族社会でオメガとして生まれた彼は、父の亡きあと継母に使用人として扱われていた。ある夜、妹の忘れ物を届けるため、お古のドレスを纏って城の舞踏会へ向かったリオは、帰り道の庭園で貴族のヴェレスと出会う。思いがけない発情が、二人の運命を結びつけてしまい……。シンデレラをもとにした、オメガバースのおとぎ話です。
基本情報
| 著者 | 和泉桂 |
|---|---|
| 発売日 | 2018/06/01 |
| ページ数 | 287ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 女装の姿と男性の姿で交互に会う展開にハラハラし、実は相手が……という結末に満足したという声がありました。
- 卑屈にならない気の強い主人公と、スパダリなお相手が好評です。挿絵が美麗だという声も多くありました。
- 悪役に報いがないまま終わる、主人公がつらい目に遭う場面が多いのにお相手の助けが遅いという声が多くありました。
- 前髪や女装で別人になりきれるのかなど、設定がご都合主義に感じたという意見もあります。
花舞う夜に奪う愛 (和泉桂)
ポイント 大正の世を舞台に、怪盗と記者の恋と事件が交差するラブミステリー
大正の世、没落しかけた花宮子爵家の次男で記者をしている雪人は、兄の親友で売れっ子作家の天笠晃一の推理を頼りに、ある屋敷へ乗り込みます。そこで出くわしたのは、世間を騒がせる怪盗「夜叉」。しかも雪人は、その怪盗にいきなり唇を奪われてしまって……。行方知れずの兄、謎めいた人々、そして憧れの人への恋心。事件と恋が交差する、大正ロマンの香り漂うラブミステリーです。
基本情報
| 著者 | 和泉桂 |
|---|---|
| 発売日 | 2017/01/01 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 大正時代、怪盗、推理ものという組み合わせが魅力で、時代に合わせた古風な言葉選びが雰囲気を出していると好評です。表紙や挿絵のイラストが作品の世界にぴったりだという声も多くありました。
- 両親や叔父の死、兄の失踪といった困難に毅然と立ち向かう雪人の前向きさが良かったという感想があります。恋と事件が交差する物語で、続くスピンオフも楽しみだと評判です。
- 怪盗の正体が読者には早々にわかってしまい、全体にあっさりしすぎて深みが足りないという声が多くありました。
- 事件も恋のやりとりもわかりにくく読みづらかった、兄の失踪を秘密にしていた理由が腑に落ちないという意見もあります。
騎士と無垢な罪人 (和泉桂)
ポイント 奪われた力をめぐって旅をする、切なく美しいファンタジー
王を守る七騎士の称号を代々受け継ぐ家に生まれたイサール。だが彼には、騎士に欠かせない力がいつまでも現れなかった。その力が、かつて兄弟同然に育ち、今は行方の知れない異母弟ミカに奪われていたと知ったイサールは、彼を探す旅に出る。ようやく再会した「罪人」は、驚くほど素直にイサールとの再会を喜び、力を返したいと願うのだった……。奪われた力をめぐって旅をする異母兄弟の、切なく美しいファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 和泉桂 |
|---|---|
| 発売日 | 2015/12/01 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 3.9 |
| スコア | 78 |
口コミ
- 自分のことよりも相手を思いやるミカの健気さと、騎士らしい振る舞いで魅力が伝わるイサールの組み合わせが好評です。旅の道中の宿や森、水辺の情景まで目に浮かぶようだったという声がありました。
- 文章が安定していて世界観が美しく、品のある表紙と挿絵が作品によく合っていると評判です。王の騎士であることに縛られていたイサールが考えを改め、二人がそれぞれの望みを選び取る結末が良かったという意見もあります。
- 長すぎず、余計なエピソードがないのでテンポよく読めること、後日談の短編が付いているのも好評でした。
- 視点がランダムに入れ替わるため入り込みにくかった、淡々と進むので結末の場面に違和感を覚えたという声がありました。
- 前半のイサールの振る舞いと気持ちの変化に納得できない、異母兄弟という設定が苦手な人は注意という意見もあります。
はじめての一冊は
はじめてなら『灰かぶりの婚姻』がおすすめです。
『花舞う夜に奪う愛』が気に入ったら、スピンオフの『花待つ君に捧ぐ愛』は泣けると評判です。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
- 花待つ君に捧ぐ愛
- バロックの裔 無垢なまなざし
- 凍える吐息
- 恋は引く手に好手あり
- 当世恋愛事情
- 七つの海より遠く
- 睡郷の獣
- 狼の末裔囚われの花嫁
- 蜂蜜彼氏
- 荊の枷鎖
- ぜんぶ、猫のせい 木蘭町の謎解き事件簿
- 君のいない夜
- 饒舌な視線
オメガバースの作品はオメガバースのおすすめにもまとめています。
