オメガバースは、アルファ・ベータ・オメガという第二の性がある世界を舞台にしたBLの人気ジャンルです。
同じオメガバースでも、運命の番を描く王道から、設定をひっくり返した変わり種まで、作品によって味わいはさまざまです。
基本的な設定はオメガバースとは?で解説しているので、ここでは作品選びに役立つタイプ別のおすすめを紹介します。
一途な執着攻めの王道
婚約破棄された悪辣オメガは義兄公爵に執着される (滝沢晴)
ポイント 義兄の「大嫌い」が「愛してる」に変わっていく人気作。続編あり
公爵家次男のユリウスは、性悪で奔放な嫌われ者の悪役令息オメガ。血の繋がらないアルファの義兄ラファエルには毛嫌いされ、ついに第二王子から婚約まで破棄されてしまう。ところが前世の記憶――日本人社畜の経理マンだった頃を思い出したことで、ユリウスの性格は一変。黙々と公爵家の財務を片づけ、親を亡くした仔ジャガー獣人ティモの世話まで焼き始める。その変わりように驚きながら惹かれていく義兄と、事件の真相。「大嫌い」から溺愛、そして執着へ――転生・オメガバース・もふもふ獣人を詰め込んだ異世界BL。
基本情報
| 著者 | 滝沢晴 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/08/01 |
| ページ数 | 287ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 93 |
口コミ
- 義兄ラファエルの「大嫌い」が少しずつ「愛してる」に変わっていく過程がすごくよかったです。冷徹だと思っていた兄が柔らかくなって、最後はしっかり執着してくれるので、嫌悪から溺愛への流れが好きな人にはたまりません。
- 前世が鬼の経理マンという設定が個性的で、公爵家の財務を立て直す場面が痛快でした。獣人の誘拐事件と婚約破棄がつながる謎解きや伏線回収もあって、恋愛以外の部分も読み応えがあります。
- 仔ジャガー獣人のティモの口調がとにかく可愛くて、終始癒されました。子育てものが苦手でも抵抗なく読めて、むしろ三人の絆を応援したくなるくらい、ティモが二人の関係をいい方向に動かしてくれます。
- 転生・オメガバース・獣人と要素が多く、転生のいきさつについてはあまり説明がありません。細かいところまで設定の説明がほしい人には、少し物足りないかもしれません。
転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています (滝沢晴)
ポイント 清々しいほど一途で激重な義弟アルファ
不慮の事故で亡くなった農業青年の敬人が転生したのは、前世で愛読していたファンタジー小説『ウィズナー王国物語』の世界。しかも、嫉妬深い嫌われ者で、義弟セオドアをいじめ続けた末に彼に殺される運命の、公爵家のΩの長男サミュエルだった。本来の筋書きを変えるため、心優しい兄に生まれ変わって畑仕事に精を出すサミュエル。ところがその変わりように、義弟のセオドアが義兄に恋をしてしまい……。前世の農業の知識で領地を豊かにする兄と、兄のためなら国も滅ぼしかねない英雄の義弟の、溺愛オメガバース。
基本情報
| 著者 | 滝沢晴 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/05/20 |
| ページ数 | 270ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 91 |
口コミ
- 義兄のことしか考えていない、清々しいほど一途で激重な義弟の溺愛と執着がたまりません。ピンチには猛然と駆けつけ、兄のためなら何でもする姿が格好よく、執着攻めが好きな人にはたまらない一冊です。
- 守られるだけでなく、前世の農業の知識を活かして領地の灌漑や畑仕事に打ち込む、自立した受けが魅力的です。家族も周りもその頑張りを応援していて、穏やかな気持ちで読み進められます。
- 幼い頃からの三角関係、領地の発展、戦争、聖なるΩの妨害と盛りだくさんなのに、最後にはすべてがつながり、登場人物みんなが幸せになる結末に満足しました。
- 終盤で攻めと受けの名前が入れ違っている誤植が何か所かあり、せっかく没頭していたのに現実に引き戻されてしまいました。
- 最初から両想いに近いぶん、ストーリーはやや平坦に感じる部分もあります。子どもが生まれる展開が好みでない人もいそうです。
猛獣αは無自覚MのΩをどうしても娶りたい (西野花)
ポイント ツンデレなオメガを可愛がる、包容力のあるアルファ
アルファが大嫌いなオメガの巡は、発情期に偶然出会ったアルファの大智に、一瞬で惹かれてしまう。拒みたいのに甘いフェロモンには逆らえず、大智と何度も体を重ねてしまう巡。「心もカラダも俺を受け入れるまで、離さない」――意地悪な運命の番と、素直になるまでお仕置き巣ごもり。オメガ三兄弟を描く「三夫婦」シリーズの次男編。
基本情報
| 著者 | 西野花 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/02/01 |
| ページ数 | 191ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- チャラく見えるのに懐が深く、ツンデレなオメガをひたすら可愛がる包容力のあるアルファがスパダリそのもの。大きな揉め事もなく、ひたすら甘いお話を安心して読めます。
- 素直になれず憎まれ口をたたいては落ち込む受けが、とにかく可愛いと評判です。親に捨てられて支え合ってきた三兄弟の絆も温かく描かれています。
- シリーズ2作目ですが、この巻から読んでも問題なく楽しめます。1作目の長男編と時間が重なっていて、あわせて読むとより楽しめます。
- オメガが見下される世界観で、他のカップルに起きる暴力的な出来事がつらかったという声がありました。
- 濡れ場がかなり多く、そのぶん物語の山場は少なめです。濡れ場を読み飛ばしたという人もいました。
強いオメガが好きなら
勇者になりたかった側妃、本物の勇者に下賜される (滝沢晴)
ポイント 勇者を夢見て、自分の意思で動く格好いいオメガ
幼い頃、魔族に親を殺された子との出会いをきっかけに、魔王を倒す勇者を夢見てきたリヒト。だが見目のいいオメガだったため、没落寸前の実家から国王の側妃として売られてしまう。勇者気質は抜けず、暴君の夜伽を断固拒否しては王宮からの脱走を試みて失敗し、折檻を受ける日々。そんなとき、魔王を討伐した伝説の勇者ヴィクトールが、恩賞としてリヒトの下賜を望んだ。王宮の厄介者の自分を、なぜ……? もの好きな伝説の勇者は、実は「さわやか執着系初恋絶対叶えるマン」だった!
基本情報
| 著者 | 滝沢晴 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/10/17 |
| ページ数 | 255ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 92 |
口コミ
- 受け以外はどうでもいい一途で泣き虫な勇者と、どんな状況でも正義を見失わない格好いいオメガの組み合わせが最高だという声がとても多くありました。
- ズーズー弁のケサランパサランや「ほんじつ、ことばうりきれ」の札を使う魔王など、脇キャラが可愛く面白いと評判です。悪役の国王と聖女にはしっかりざまぁがあります。
- 勇者の正体が登場の瞬間にわかってしまい、もう少し焦らしてほしかったという声がありました。
- 同じ展開の繰り返しや、脇キャラのにぎやかさが合わなかったという意見もあります。
異世界召喚されたら、勇者じゃなくてオメガになりました (鹿能リコ)
ポイント 前向きなオタク気質の主人公と、国の重い真実の温度差
会社員の佐々木圭輔は帰宅途中、怪しい光にさらわれ、異世界のデュナン王国に飛ばされた。国を守る魔石を作れる、強い魔力を持つ異界人として召喚されたはずが、魔力ゼロのオメガだと判明。いきなり詰んだ圭輔は、強大な魔力を持つ美しいアルファの国王ブライアンに「保護してほしい」と訴え、王様の衣装係として王宮の一室を与えられる。こうして始まった異世界生活だったが、仕事中に突然発情期が訪れて……。
基本情報
| 著者 | 鹿能リコ |
|---|---|
| 発売日 | 2024/01/01 |
| ページ数 | 397ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 85 |
口コミ
- 前向きでオタク気質な主人公の軽い語り口と、建国にまつわる重く暗い真実との温度差が大きく、一味違う面白さがあると評判です。過去の転移者が遺した手記の続きが気になって一気に読んだという声が多くありました。
- 中世風の世界の風土や暮らしが書き込まれていて、読み応えがあります。巻末の王様視点の短編が切ないと話題です。
- 完全なハッピーエンドではなく、過去の転移者の物語には悲惨な内容が含まれます。攻めの国王にはすでに妃と子どもがいる設定もあり、甘い溺愛を求める人には合わないかもしれません。
- 最初の関係が強引で、そこで合わなかったという声もありました。続編(セカンドシーズン)があります。
御曹司アルファは契約婚をお望みです (神香うらら)
ポイント ベータと偽って保護施設で働くオメガと、契約婚を望む御曹司アルファ
オメガであるがゆえに、アルファの父に支配されて育った青年。家族と縁を切った彼は、ベータと偽ってオメガ保護施設で働き、アルファとオメガの縁組を支援している。ある日、名家の御曹司レスター・ダットンから、契約結婚の相手を探したいという申し込みが届く。傲慢な態度が父と重なりうんざりしながらも担当することになるが、ようやく見つかったお相手が当日になってキャンセルし……。アメリカを舞台に事件も絡めて描く、オメガバースの恋物語です。
基本情報
| 著者 | 神香うらら |
|---|---|
| 発売日 | 2023/11/01 |
| ページ数 | 226ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 87 |
口コミ
- 傲慢な俺様アルファだったレスターが、しだいに受けに夢中になって甲斐甲斐しくなっていく過程が楽しいという声が多くありました。言いたいことをはっきり言い返す気の強い受けとの掛け合いも好評です。
- 施設で起きるオメガ誘拐事件がミステリー仕立てで、犯人が最後までわからずはらはらしながら読めたと評判です。オメガ保護施設という設定に現実味があって面白いという意見もあります。
- 神香うららさん初のオメガバース作品で、スパダリの外国人と日系の美人という持ち味はそのままだと喜ぶ声がありました。
- 事件の比重が大きいぶん、後半の二人の関係が駆け足で物足りなかったという声が多くありました。
- 教師になる夢より家庭に入る結末にもやもやした、同じ作者の御曹司シリーズと大筋が似ているという意見もあります。
冷酷アルファ王子と不屈のオメガ妃殿下 (椿ゆず)
ポイント オメガを蔑む王国へ薬を求めて乗り込む、不屈のオメガの公子
オメガが治める国の公子アキトは、流行する奇病の薬を求めて、オメガを蔑むアルファの王国へ乗り込む。そこで出会った美しく傲慢な王子リークは、薬の対価に夜伽を命じるが、アキトが一度も発情したことがないと知るや国へ追い返してしまう。やがて王位継承の重圧に苦しむリークと再会したアキトが思わず叱りつけると、「貴様はこれから余のものになるのだ」と妃になるよう迫られて……。嫌いから始まる結婚を描くオメガバースです。
基本情報
| 著者 | 椿ゆず |
|---|---|
| 発売日 | 2021/08/01 |
| ページ数 | 236ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 口は悪いけれど逆境でもめげない不屈の受けアキトが、かっこよくて爽快だと好評です。周りを明るく変えていく人たらしぶりに惹かれたという声が多くありました。
- 最初は傲慢だったリークが、王位の重圧や弱さを見せながら少しずつ溺愛する夫へ変わっていく過程が楽しいと評判です。オメガの国とアルファの国という設定を奇病と絡めた物語も面白いという声がありました。
- テンポがよく、BLやオメガバースに慣れていない人でも読みやすいという意見があります。ラブコメ調から感動の展開になり涙が出たという声もありました。
- 序盤のリークの態度があまりにひどく、靴を舐めさせる場面などで途中でやめそうになったという声がありました。終盤まで妃を「貴様」と呼ぶのが気になったという意見も目立ちます。
- アキトの言葉遣いが現代の若者のようで、ファンタジーらしさが薄れてしまうという意見もあります。
設定をひっくり返した変わり種
王と王子の甘くないα婚 (小中大豆)
ポイント アルファ同士の婚約。家族に顧みられない受けの寂しさが胸に響く
大学生の若公士貴は、容姿端麗、頭脳明晰、実家は裕福で「王子」とあだ名されるアルファ。家族から感じる疎外感なんて勝手なひがみだと思い込んできた。そんな彼が出会ったのが、同じ大学の卒業生で、自ら興した会社で億万長者になったアルファの経営者・伊王野。同じアルファなのに、あまりに違う――。コンプレックスを刺激される士貴だったが、ある日、酔った勢いで一夜の過ちを犯し、「婚約しないか」と言われて……。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/06/17 |
| ページ数 | 287ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 88 |
口コミ
- アルファ同士という珍しいオメガバースで、家族に顧みられない受けの寂しさが淡々とした文章からしみじみ伝わると評判です。
- 身を引く受けを必死に探し出す攻めの姿や、毒家族ときっぱり決別する結末に救われたという声が多くありました。
- 受けが依存的でオメガのようで、アルファにした意味がわからないという声が目立ちました。
- 受けが何も言わずに姿を消す展開や、攻めの言葉足らずにモヤモヤしたという意見もあります。
宰相閣下の苦手なα (桜部さく)
ポイント アルファとベータの恋。運命ではなく心の結びつきを描く
西洋と東洋を結ぶ大国アルスマン帝国は、食糧支援を条件に、北の小国メサティアと同盟を結ぶことになった。調印のため帝都へやってきたのは、メサティア一の屈強な戦士であるアルファの王子ベルカント。彼は孤高の軍師として知られるハイリに心を奪われ、懐に入り込もうとしてくる。けれどベータのハイリは、過去のある出来事から、アルファとは決して特別な関係にならないと心に決めていて……。オスマン帝国を思わせる世界を舞台にした、アルファとベータの恋。
基本情報
| 著者 | 桜部さく |
|---|---|
| 発売日 | 2025/04/20 |
| ページ数 | 263ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 87 |
口コミ
- オメガバースでも珍しいアルファとベータのカップルで、運命ではなく心の結びつきで距離を縮めていく過程が丁寧に描かれています。気づかないうちに恋に落ちていく受けの心理描写がたまらないという声がありました。
- 何度つれなくされても前向きに求愛する大型犬のような攻めが可愛く、有能で美しい軍師の受けとのやりとりが微笑ましいです。後半のシリアスな場面も緊張感があります。
- オスマン帝国をモデルにした世界観に奥行きがあり、挿絵もとても素晴らしいと大好評です。
- 一目惚れの理由がわからず、恋愛部分の描写が薄いという厳しい声もありました。張られた伏線の回収があっさりしているという意見もあります。
- グイグイ迫るわんこ系の攻めが好きでないと、うっとうしく感じるかもしれません。
愛さないって言ったの公爵様じゃないですか 変転オメガの予期せぬ契約結婚 (村崎樹)
ポイント ベータが薬でオメガになる斬新な設定
オメガ向けの薬の開発で成功した新興貴族ファルコナー家。その長男でベータのアシュレイは、アルファの次男、オメガの三男とともに家業に励んでいた。ある日、グランヴィル公爵家から、ファルコナー家のオメガを求める縁談が届く。けれど三男には、将来を誓った幼なじみがいた。そこでアシュレイは家督を次男に譲り、自家の開発した「オメガ変転薬」を使って、自分が嫁ぐことを決める。相手は冷酷ながら見目麗しいと評判の当主レナード。ところが初夜、アシュレイがベータであることが知られてしまい……。
基本情報
| 著者 | 村崎樹 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/07/31 |
| ページ数 | 253ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 86 |
口コミ
- ベータが薬でオメガになるという設定が斬新です。薬師として有能で、頭がよくしっかりした受けが活躍する姿が楽しいと評判でした。
- 冷酷と噂の公爵は、実は領民思いで誠実な人。誤解が解けてからは早々に溺愛が始まり、お互いが抱えていた心の傷を癒し合っていく過程にほっこりします。
- トラブルが起きても深刻になりすぎないので、ストレスなく読めます。
- 後半、明らかに罠だとわかる相手を信じて受けがさらわれる展開に、がっかりしたという声が複数ありました。
- 溺愛が早く始まるぶん、波乱や山場が少なめです。ありがちなオメガバースだと感じた人もいました。
死に戻り花嫁は二度目の人生で旦那様と離婚したい (葵居ゆゆ)
ポイント 死に戻ったらオメガからベータに。性が変わっても惹かれ合う二人
旧貴族でオメガのリネルは、家の事情から新興貴族ディークマイアー家に嫁ぐことになった。ところがオメガ嫌いの当主マクシミリアンに冷たくされ、弟ホルガーの妻となる。甘い顔立ちとは裏腹に残忍なホルガーには不倫相手までいて、リネルはその女に塔から突き落とされてしまう。目覚めると、嫁ぐ前の時間に戻り、しかもベータになっていた。二度目の人生でリネルが誓ったのは、今度こそ兄マクシミリアンの妻になり、さっさと離縁されること――。
基本情報
| 著者 | 葵居ゆゆ |
|---|---|
| 発売日 | 2025/12/26 |
| ページ数 | 267ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 死に戻ったらオメガからベータになっていた、という斬新な設定が話題です。バース性が変わっても人として惹かれ合い、結ばれるロマンスが描かれています。
- サスペンス色が強く、不穏な空気にハラハラしながら一気に読めるという声がありました。冷たかった攻めが少しずつ笑顔を見せるようになる過程や、二人のお風呂のエピソードが可愛らしいです。
- 当初の恋のライバルだった女性が、心根の優しい人物に変わっていくのも読みどころです。
- ひどい目にあったのに悪役とも仲良くなれると信じる主人公の善良さに、もやもやしたという声が多くありました。
- オメガの体の設定が独特で、戸惑う人もいるようです。死に戻る前の人生では攻め以外と関係を持たされる場面があるので、苦手な人は注意が必要です。
皇子と偽りの花嫁 皇宮オメガバース (小中大豆)
ポイント オメガの従弟の代わりに皇子へ嫁ぐことになった薬舗の跡取り
老舗の薬舗を営む家の怜藍のもとに、第3皇子の使者が訪れます。求められたのは、几子(オメガ)である従弟を皇子の妻に迎えたいという縁談でした。従弟を守るため、怜藍は自らも几子であることを隠したまま、身代わりの花嫁として宮中へ。そこで彼は、あの使者こそが第3皇子・州舜本人だったと知ります。後継者争いを避けるための仮初めの夫婦生活が始まりますが、薬で抑えていたはずの発情期がある事件をきっかけに訪れてしまい……。中華風の皇宮オメガバースです。
基本情報
| 著者 | 小中大豆 |
|---|---|
| 発売日 | 2018/04/01 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 89 |
口コミ
- 薬師として一人で身を立て、言われたら言い返す聡明で芯の強い怜藍が魅力的だと好評です。賢い二人が言葉の裏を読み合う会話劇が読み応えある、という声が多くありました。
- アルファを「之人」、オメガを「几子」と呼ぶ漢字表記が世界観にぴったりで、中華ものが苦手でもすらすら読めると評判です。子どもたちや犬たちも可愛く、子育ての場面も良かったという感想がありました。
- 漢字表記に慣れず、どちらがアルファでどちらがオメガか混乱したという声がありました。
- 設定はよくある王道で、終盤の展開が普通だった、もう少しこじらせてほしかったという意見もあります。
最強アルファと発情しない花嫁 (中原一也)
ポイント 一度も発情期を迎えたことのないオメガと、最強のアルファ
オメガでありながら、これまで一度も発情期を迎えたことのない五色。このまま一生何事もなく過ぎていくのだと思っていた矢先、軍人の黒瀬と出会い、初めての発情が起きてしまう。黒瀬はオメガの発情を操れる特別な「Sアルファ」で、しかも五色こそ軍が探していた「Sオメガ」だという。なぜか軍に報告せず、五色を自分の屋敷に匿う黒瀬。彼が引き取って育てる子どもたちと暮らすうちに二人は惹かれ合っていくが……。軍服の男たちが支配する世界で結ばれる、特別なアルファとオメガの物語です。
基本情報
| 著者 | 中原一也 |
|---|---|
| 発売日 | 2020/01/01 |
| ページ数 | 238ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- SアルファとSオメガという初めて見る設定が新鮮で、テンポよく一気に読めたという声が多くありました。寡黙でクールなのに子煩悩で、恋には不慣れな黒瀬のギャップも好評です。
- 黒瀬が引き取った六人の子どもたちがかわいく、五色が母親代わりとして打ち解けていく家族の物語に癒されたと評判です。
- 奈良千春さんのイラストが物語にぴったりで、とくに軍服姿がかっこいいという感想が目立ちました。
- 途中、腹違いの兄によって望まない関係を強いられる非合意の展開があり、つらくて読み進めるのがしんどかった、ここで冷めたという意見があります。
- アルファ至上主義に軍の階級が加わる世界観に疲れた、戦前風か現代風か舞台のイメージがぶれたという声もありました。
気軽に楽しむなら
運命のアルファにビッチと誤解されているけど初恋です (椿ゆず)
ポイント 王道のオメガバースをさくっと楽しめる
根も葉もない噂で「ビッチ」と呼ばれてしまうオメガのノエル。アカデミーに入ってきた年下のエリートアルファ・ダンが、自分の「運命のつがい」だと一目で気づく。けれどダンはフェロモンに耐性を持つオメガ嫌いで、ノエルの告白を拒んだうえ、噂どおりの相手だと誤解してしまう。めげずにダンのもとへ通うノエルだったが……。オメガ嫌いのエリートアルファと、誤解されがちなピュアなオメガのすれ違いラブ。
基本情報
| 著者 | 椿ゆず |
|---|---|
| 発売日 | 2026/01/01 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 王道のオメガバースを気軽に楽しみたいときにぴったりだという声がありました。受けと攻めの両家とも、兄たちに溺愛されているのが楽しいです。
- 噂とは正反対のピュアな受けが、積極的で健気なのが珍しいという感想もあります。
- 展開が先読みできる、人物の掘り下げが浅いという声が多くありました。中世ヨーロッパ風の世界観が生かされていないという意見もあります。
- 題名の言葉が作中で何度も繰り返されるのが気になったという声や、受けに付きまとう人物が気持ち悪いという感想もありました。
オメガの凹果実は双子のお気に入り [2] (バーバラ片桐)
ポイント オメガが虐げられない世界の溺愛もの
大企業の御曹司・前田稜久は、ベータからオメガへ突然変異したことで、幼なじみのアルファの双子と、結婚を前提に付き合うことになってしまう。昔から稜久を大好きだった双子は、あらゆる手段で愛を注いでくるが――果たして、このマニアックな双子と幸せな結婚はできるのか? 『オメガの凹果実は双子のお気に入り』の続編。
基本情報
| 著者 | バーバラ片桐 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/08/01 |
| ページ数 | 191ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 83 |
口コミ
- オメガが虐げられない世界の溺愛ものなので、ストレスなく読めるという声がありました。双子の攻めは無理強いせず、鈍感な受けが気持ちを受け入れてくれるのを待つ紳士です。
- 天然な受けが恥じらう姿が可愛らしく、全体に可愛いお話です。挿絵も美しいと好評です。
- 作者独自のオメガバースの設定に、最初はなじめなかったという声がありました。
- 研究所で謎の生き物が出てくる展開が、中途半端に感じた人もいます。受けが自分から危ない方向へ進んでしまうのも気になるところです。
選ぶときのコツ
オメガバース作品には、オメガが差別される世界や、発情期をきっかけにした強引な関係を描くものもあります。
苦手な方は、書籍ページの「気になる点」で、つらい描写がないか確かめてから選んでください。
あわせて読みたい
作品の一覧はオメガバースBL小説のおすすめ、用語はTL・BL小説の用語集にまとめています。
