和風・大正ロマンのTL小説おすすめ|華族の花嫁、神様の嫁、平安の姫君

着物と洋装が入りまじる大正の街、因習の残る山奥の村、和歌を交わす平安の宮廷。

和風TLは、時代ならではのしきたりや身分の壁が恋を切なくし、そのぶん結ばれたときの喜びが大きくなるのが魅力です。

身代わりや政略で始まる結婚が本物の夫婦になっていく物語から、神様やあやかしとの婚姻、ほの暗い因習ものまで、雰囲気の幅も豊かです。

その時代の空気まで丁寧に描いた作品が多く、物語そのものを味わいたい方にもおすすめです。

もくじ

こんな人におすすめ

  • 大正・明治の華族や軍人が登場する、レトロな恋物語が好きな方
  • 神様や鬼と人が結ばれる、和風ファンタジーにひたりたい方
  • 和歌や装束など、平安の雅な雰囲気を味わいたい方

大正・明治:華族の家に嫁ぐ花嫁

身代わりの婚姻 次期侯爵は初心な花嫁を甘く手折る (西條六花)

ポイント 亡き姉の代わりに侯爵家へ。冷ややかな婚家で育つ夫婦の絆

大正の世。男爵家の令嬢・清乃は、祝言を目前にして亡くなった姉の代わりに、侯爵家の嫡男・有季のもとへ嫁ぐことになる。身分と資産を引き換えにしたような縁組に、婚家の人々はみな冷ややかだった。それでも地味でおとなしい清乃は、けなげに妻としての務めを果たそうとする。やがて有季は、彼女が秘めていた可憐さと聡明さに気づき始めるが、清乃の周りでは不審な出来事が続いて……。身代わりの花嫁を描く大正ロマンスです。

基本情報

著者西條六花
発売日2022/11/14
ページ数287ページ
評価 4.0
スコア80
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 和洋が入りまじる大正の風俗が丁寧に描かれ、時代ものの雰囲気を存分に楽しめたという声が多くありました。
  • 最初は清乃を遠ざけていた有季が非を認めて歩み寄り、まっすぐな清乃に惹かれていく様子が好評です。姉の死の真相や嫌がらせの犯人を追うミステリー要素で一気に読んだという声もあります。
悪い点
  • 序盤の有季の冷たい態度や身勝手さに強いストレスを感じた、悪役への報いが足りずあとがきも不要だったという意見が多くありました。
  • 犯人がすぐに予想できる、後半の種明かしがくどいと感じた人もいます。

影の花嫁 (山野辺りり)

ポイント 異能の一族に連れ去られた娘が、冷酷な当主の孤独に触れていく

母と二人でつつましく暮らしてきた八重は、母の葬儀を終えた直後、見知らぬ男たちに連れ去られてしまう。待っていたのは、異能の力で政財界を牛耳る九鬼家の当主・龍月。一族の力を保つための「影の花嫁」として軟禁され、冷たい言葉を浴びせられる日々。けれど、冷酷なふるまいの奥に潜む龍月の孤独に気づくにつれ、八重の心はいつしか彼に囚われていき……。大正時代を舞台にした、ほの暗い執着愛の物語です。

基本情報

著者山野辺りり
発売日2013/10/01
ページ数296ページ
評価 3.7
スコア75

口コミ

良い点
  • ヒロインの八重が弱いだけでなく、逃げ出したり行動したりする芯の強さを持っていて好感が持てるという声が多くありました。
  • 冷酷に見えて不器用で孤独な龍月が、八重に惹かれ嫉妬を募らせていく姿が好評です。少しずつ真実が明らかになる展開に没頭できたという意見もあります。
  • 龍月の腹心・秋彦の歪んだ想いが強烈で、読後は彼の印象しか残らないほどだったと評判です。イラストが美しいという感想もあります。
悪い点
  • 終盤の展開が駆け足で、二人や九鬼家のその後がはっきりせず、後味が悪い、もやもやが残るという声が多くありました。
  • 龍月の乱暴なふるまいへの謝罪が足りない、血縁をめぐる設定が途中でひっくり返るのに違和感があったという意見もあります。

堕ツル華 明治執愛浪漫譚 (桜千花)

ポイント 家の没落で主従が逆転する、明治を舞台にした令嬢と執事の物語

明治の世、華族令嬢の雪子には、完璧な執事・斗真が仕えていた。ところが家が没落し、二人の立場は一転する。借金と引き換えに斗真が求めてきたのは、雪子自身だった。敬語のまま彼女を支配しようとする斗真は、自分を憎んでいるのか、それとも……。異常な愛しか知らずに育った彼の哀しい過去が明らかになるなか、彼を救えるのは初恋の相手である雪子だけで……。身分の逆転から始まる、歪んでいながら一途な執着愛を描く明治浪漫譚です。

基本情報

著者桜千花
発売日2016/04/01
ページ数349ページ
評価 3.9
スコア78

口コミ

良い点
  • 身分差と明治という時代設定、敬語で迫る執事という組み合わせが好きな人にはたまらないという声が多くありました。ヒーローの台詞が上手いと評判です。
  • 文章が読みやすく、ヒーローの歪んだ愛がしっかり描かれていると好評です。挿し絵が多めできれいだという意見もあります。
  • 冒頭でヒーローがヒロインを背負って歩く場面が素敵で引き込まれたという感想もありました。
悪い点
  • 官能的な場面が中心で、物語の展開を楽しむ作品ではない、ラストがあっさりしているという声がありました。
  • ヒロインがいつまでも身分の違いにこだわるのにうんざりした、特殊な嗜好の描写が多く好みが分かれるという意見もあります。

鬼大尉の生贄花嫁 買われたはずが、冷徹伯爵に独占寵愛されています (真彩)

ポイント 剣術道場の勝ち気な娘と鬼大尉、仮面夫婦が本物になるまで

貧しい両親を助けるため、望まない政略結婚を受け入れた剣術道場の娘・寧々。祝言の場に現れた相手は、かつて自分を助けてくれた憧れの陸軍大尉・隆清だった。互いに不本意な結婚だと知り、人前だけの仮面夫婦を演じることになるが、『鬼大尉』と呼ばれる彼は意外なほど寧々を大切にしてくれて……。大正時代を舞台に、軍人と勝ち気な花嫁が本当の夫婦になっていく溺愛ロマンスです。

基本情報

著者真彩
発売日2022/09/08
ページ数319ページ
評価 3.3
スコア76

口コミ

良い点
  • 淑やかさとは無縁の、腕に覚えのある前向きなヒロインが小気味よいという声がありました。孤独な大尉が彼女に救われていく流れが好評です。
  • 恋敵の令嬢が後に友人になるなど、二人を囲む人々がまっすぐで温かいと評判です。筆力に引き込まれたという意見もあります。
悪い点
  • タイトルほど「鬼」らしさも「生贄」らしさもなく、内容と合っていないという声がありました。
  • 猪突猛進なヒロインを好きになれなかった、大正らしい言葉遣いや時代考証が甘いという意見もあります。

冥闇(くらやみ)の花嫁 (山野辺りり)

ポイント 呉服店で働く娘と陰のある青年。悪夢の影が二人を近づける

呉服店に奉公している雪子は、同じ奉公人の蓮治に切ない恋心を抱いていた。蓮治は雪子を妹のように可愛がってくれるが、大人の女性として見てもらえないのがもどかしい。やがて毎晩おぞましい夢に悩まされるようになった雪子は、不眠で体調を崩してしまう。昼間も不穏な気配に怯える雪子を支えてくれたのは蓮治だった。あるきっかけから、二人は同じ床で眠るようになり……。陰のある青年と、純真な娘の、深く重い恋情を秘めた大正ロマンス。

基本情報

著者山野辺りり
発売日2021/03/01
ページ数316ページ
評価 3.8
スコア78

口コミ

良い点
  • 純真なヒロインと、それを包み込むヒーローの仄暗いヤンデレが読み応えがあるという声がありました。
  • 昔の日本の民俗や物の怪を交えたオカルト風の雰囲気で、ホラー好きにはたまらないと評判です。
悪い点
  • 冒頭の人物を取り違えて、途中まで話がつかみにくかったという声がありました。

神様・鬼・因習:和風ファンタジーと怪奇ロマン

神さまの嫁にはなりません! 守り神と美貌の侯爵にめちゃくちゃ愛されてます (クレイン)

ポイント 大正の世で、二人と一柱が互いを想い合う温かなファンタジー

期限が来れば神の嫁にされてしまう家系に生まれた、貧乏令嬢の八重子。友人のつてで出かけた舞踏会で、彼女は絶世の美貌を持つ侯爵・要の目に留まります。実は要は霊にとりつかれやすい体質で、八重子に憑いた神のおかげで、彼女のそばでだけ穏やかに過ごせるのだといいます。互いの事情から二人は結婚しますが、ある事件をきっかけに神が要に乗り移ってしまい……。大正の世を舞台に、二人と一柱の絆を描くファンタジー・ロマンです。

基本情報

著者クレイン
発売日2021/09/30
ページ数286ページ
評価 4.6
スコア91

口コミ

良い点
  • ヒロインとヒーロー、そして神様が互いを大切に想い、助け合おうとする姿に何度も泣いたという声が多くありました。悪人がほとんど出てこず、読後感が温かいと評判です。
  • 子どものような話し方をする白蛇の神様「白ちゃん」が可愛いと好評です。関東大震災を含む大正の時代背景を物語にうまく絡めている点や、心に残るエピローグを評価する声も目立ちました。
悪い点
  • ヒロイン・ヒーロー・神様の三者の関係のかたちは好みが分かれ、合わない人は注意したほうがよいという意見があります。
  • 思ったほど葛藤がなく、二人が状況をすんなり受け入れることに共感できなかったという声もあります。

喰らい殺す神の嫁 (村樫一心)

ポイント 神を討つため生贄になった娘と犬神。読み応えのある神話的な物語

火を操る須佐の一族の生き残り、焔姫。人身御供を求める山の犬神・銀を討つため、彼女は自ら生贄となって山へ向かう。銀の髪を持つ美しい男の姿をした犬神は、焔の渾身の攻撃をものともせず、彼女を人の行き来できない神域の住み処へ連れ帰ってしまう。反撃の機会をうかがう焔だったが、銀を慕う小さな精霊たちとの交流を通して、彼の情の深さと孤独に気づきはじめ……。神と人の葛藤を描く、重厚な和風ファンタジー・ロマンスです。

基本情報

著者村樫一心
発売日2016/02/01
ページ数286ページ
評価 4.3
スコア84

口コミ

良い点
  • 神殺しや自然と人の対立を描いた世界観が作り込まれていて、TLの枠に収まらない読み応えのある物語だという声が多くありました。『もののけ姫』や荻原規子さんの勾玉シリーズを思い出したという感想も目立ちます。
  • 中盤で語られる焔の壮絶な過去と銀の過去が絡み合い、二人が惹かれ合うことに説得力があると好評です。官能的な場面も心情の変化を表していて不自然さがないと評判です。
  • オロク様をはじめとする精霊たちが可愛く、銀と焔の愉快なやりとりが重いお話の中で心を和ませてくれるという声がありました。挿絵が素敵だという感想もあります。
悪い点
  • 言葉づかいや文体が時代がかっていて硬く、とっつきにくいと感じる人もいるかもしれないという意見があります。
  • 緊迫した終盤から急にほのぼのしたエピローグに移って戸惑った、ヒキ婆にお咎めがなく納得できないという声もありました。

鬼の戀 (丸木文華)

ポイント 鬼を祀る山奥の村を舞台に、因習の謎が少しずつ明かされる怪奇ロマン

終戦から二年。天涯孤独となった萌のもとに、亡き母の実家から迎えが来る。父の遺言はその家に行くなと告げ、心の中にいる「兄さま」も反対したが、萌は寂しさと好奇心から、鬼を祀るという山奥の村へ向かう。村人たちに手厚く迎えられる萌に、当主の宗一だけは冷たく「帰れ」と言い放つ。やがて村の儀式の準備が着々と進み、萌は逃れられない因習の渦に絡め取られていき……。運命に抗う鬼の純愛を描く和風の怪奇ロマンスです。

基本情報

著者丸木文華
発売日2014/08/01
ページ数296ページ
評価 4.1
スコア81

口コミ

良い点
  • 鬼を祀る閉ざされた村、不気味な親族や村人、呪いの正体まで世界観が作り込まれていて圧巻だという声が多くありました。「八つ墓村」や「犬神家の一族」を思わせる因習ものとして楽しめると評判です。
  • レトロな言葉遣いや方言、細やかな風景描写で、まるで邦画を観ているようだと好評です。終盤の伏線回収が気持ちよく、イラストも美しいと喜ばれています。
悪い点
  • 設定が盛りだくさんで人間関係が込み入っており、序盤は説明が多くて読むのが大変だったという声がありました。
  • 二人の気持ちの動きがあっさりしている、重く暗い話で読後感がよくない、結末が唐突に感じたという意見もあります。

queen (丸木文華)

ポイント 人魚の宝の伝承が残る明治の島。結末で印象が一変する物語

明治の世、人魚の宝が眠るといわれる瀬戸内の夜海島。網元の妾の子である椿は、島の人々から羨望と嘲笑を同時に向けられていた。そんな彼女にいつも寄り添うのは、8年前に島へ流れ着き、椿に救われた記憶のない青年・潮。互いに想いを抱きながら主従を貫いてきた二人だったが、ある出来事をきっかけに関係が変わりはじめ……。寡黙な従者と網元の娘の、明治の純愛怪奇譚です。

基本情報

著者丸木文華
発売日2019/12/01
ページ数270ページ
評価 4.3
スコア84

口コミ

良い点
  • 閉ざされた島の因習と方言、隠された宝の伝承が、横溝正史のようなホラーやサスペンスの雰囲気を醸していると評判です。最後で物語の印象が一変する展開に驚いたという声が多くありました。
  • 方言が時代背景や閉塞感を引き立てていて、読み終えたあとも情景が浮かぶという声がありました。幻想的なラストや美しい挿画も好評です。
悪い点
  • 方言が多くて読みにくい、官能的な場面が濃すぎて物語に入り込めなかったという意見もあります。
  • 終盤の種明かしが説明的で、急に世界観が変わったように感じたという声もありました。

雷神様にお嫁入り 神様と溺甘子育てを始めたら、千年分の極上愛を降り注がれました (木登)

ポイント 花嫁役のはずが雷神の世界へ。ひねりの効いた和風婚姻譚

神様をあがめる「婚姻の儀」で花嫁役を務めるため、故郷へ帰った環季。社で一晩過ごすだけのはずが、嵐の夜に気を失い、目覚めると花の香りに満ちた別世界にいた。出迎えたのは雷の神・雷蔵。いずれ人の世へ帰らねばならないと知りながら彼に惹かれていく環季だったが、空から降ってきた赤ちゃんの世話をすることになり、やがて雷蔵の花嫁は自分ではないと知らされて……。和風の婚姻譚に子育てを織り込んだファンタジー・ロマンスです。

基本情報

著者木登
発売日2023/11/10
ページ数352ページ
評価 3.9
スコア79

口コミ

良い点
  • よくある仮初めの花嫁ものかと思いきや、よく練られていてひねりの効いた展開に一気読みしたという声が多くありました。
  • 模範的ないい男の雷神ヒーローと、かわいい赤ちゃんのレン、魅力的なあやかしたちが好評です。ほのぼのとした場面と切ない場面の両方がある読み応えのある和風ファンタジーだと評判です。
悪い点
  • 本文中に挿絵がないのが残念だという意見があります。

平安・戦国:雅な宮廷と城の恋

物語好む姫、本物の帝からまさかの寵愛!平安新婚絵巻 (藍井恵)

ポイント 物語好きの姫と帝の明るいラブコメ。和歌も本格的と評判

物語が大好きな姫が、思いがけず本物の帝から寵愛を受けることに――。平安の宮廷を舞台にした、藍井恵の作品です。現代の言葉で描かれた、明るいラブコメディの平安絵巻です。

基本情報

著者藍井恵
発売日2021/09/17
ページ数289ページ
評価 4.2
スコア81
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口コミ

良い点
  • 現代の言葉で書かれているのに違和感がなく、よく取材されていて和歌も本格的だという声がありました。
  • 元気なヒロインが可愛く、柔らかな読後感の恋物語だと評判です。
悪い点
  • 平安時代の役職などに馴染みがないと読むのが大変だという声がありました。
  • ルビや本文に間違いがあり、平安ものらしい雰囲気がもう少し欲しかったという意見もあります。

陰陽皇子のやんごとなき執着愛 平安艶恋異聞 (花菱ななみ)

ポイント 陰陽師の身辺を探るはずが見抜かれて。後宮の怪異も絡む恋

不穏な噂のある陰陽師・清隆と結婚し、その身辺を探るよう叔父に命じられた千古。ところが、忍んできた彼にすぐに企みを見抜かれてしまう。「よけいにあなたが欲しくなった」――夜ごと求められ、日々慈しまれるうちに、どんどん心惹かれていく千古。駆け引きから始まった、美貌の皇子との平安恋物語。

基本情報

著者花菱ななみ
発売日2024/12/01
ページ数279ページ
評価 4.4
スコア82
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 和歌の文通や妻問婚など、平安時代の風流な恋愛の空気をたっぷり味わえるという声がありました。後宮の怪異をめぐる陰謀のなかで、二人が協力しながら惹かれ合っていきます。
  • 叔父に対抗するため冷静でたくましいヒロインが面白く、本心を見せなかったヒーローが次第に彼女を信頼していく過程が素敵です。
悪い点

平安すいーと・新婚御殿 いきなり年上帝の奥さま!?皇子の母上さま!? (しみず水都)

ポイント 政争や横恋慕が絡みつつ、雅な悩みが解けていく平安の宮廷絵巻

右大臣家の姫・曙子に、帝のもとへ女御として入内する話が持ち上がる。ずっと自分を想っていたという帝との新しい暮らしが始まるが、そこには母を亡くした寂しがり屋の皇子の姿もあった。しかも皇子には、帝の本当の子ではないという噂があって……。いきなり母上と呼ばれる立場になった曙子は、不器用な夫と健気な皇子とともに、宮中のさまざまな出来事に向き合っていく。平安の宮中を舞台にした新婚ロマンスです。

基本情報

著者しみず水都
発売日2018/02/01
ページ数318ページ
評価 4.1
スコア80

口コミ

良い点
  • 政争や幼なじみの皇子の横恋慕などが絡み、ストーリー自体は面白いという声がありました。雅な悩みが出ては解消されていく平安らしい空気を楽しめたという意見もあります。
  • イラストがきれいで華やかだと好評です。一冊で完結しており、世代を変えた続編も読んでみたいという声があります。
悪い点
  • 不器用な帝の愛情表現が淡々としていて気持ちが伝わりにくく、二人が打ち解けるまでがかなり長いという声が多くありました。
  • あらすじから想像するほど甘さはなく、ヒロインが大切に扱われていないように感じたという意見もあります。

やんごとなき独り占め (芹名りせ)

ポイント 装束や小物、言葉遣いまで平安の雰囲気を丁寧に描いた宮廷もの

帝の御子である春宮・直柾に仕える手鞠は、幼いころから彼を慕いながらも、身分の違いから想いを胸に秘めてきた。ところが手鞠に縁談が持ち上がった途端、直柾は態度を一変させ、ずっと彼女を求めていたと打ち明ける。結ばれた喜びもつかの間、今度は直柾に正妃を迎える話が持ち上がり、手鞠は身を引こうとするが……。手鞠の出生の秘密も絡む、平安の宮廷を舞台にした恋物語です。

基本情報

著者芹名りせ
発売日2015/09/01
ページ数288ページ
評価 3.7
スコア77
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口コミ

良い点
  • 着物や小物、言葉遣いなど平安の雰囲気をきちんと取り入れていて、張りぼてではない宮廷ものになっていると好評です。宴で直柾がかんざしを贈る場面にときめいたという声もありました。
  • 互いに一途な両片想いの二人と、身分差に苦しむヒロインの姿に涙したという感想が多くありました。出生の秘密による伏線回収も楽しめたと評判です。
悪い点
  • 身分差に悩んで身を引こうとする王道の展開で、目新しさはないという意見がありました。
  • なじみのない古語が多く読みにくかった、あらすじの紹介と本編の内容が少し違うという指摘もあります。

風車の恋歌 (藤波ちなこ)

ポイント 戦国の城を舞台に、すれ違う心と母娘の確執を丁寧に描く物語

商人の娘・芹は、城で若君の乳母を務める母に呼ばれ、思いがけない役目を言い渡される。仕える相手は若君・知澄。ある誤解から冷たくあたる彼と、事情を知らぬまま耐え続ける芹は、すれ違いを重ねていく。やがて知澄も自分の激しい想いが恋だと気づき始めるが、その矢先に二人は引き離されて……。戦国の世を舞台に、母と娘の確執も絡めて描く和風の恋物語です。

基本情報

著者藤波ちなこ
発売日2017/07/01
ページ数334ページ
評価 4.4
スコア85

口コミ

良い点
  • 重苦しい展開が終盤近くまで続くものの、登場人物それぞれの心情が丁寧に描かれ、完成度と文章力は申し分ないという声が多くありました。何度も読み返しているという読者もいます。
  • 娘を顧みない母との向き合い方や、親の情を絡めた筋立てに読み応えがあると評判です。老医が鍵を握る終盤の場面や、後半に明かされるヒーロー側の視点も好評です。
  • ソーニャ文庫には珍しい和風の舞台が新鮮で、涼やかで美しいCielさんのイラストも好評です。
悪い点
  • 序盤は若君がつらくあたる理由が明かされず、ヒロインが気の毒な場面が長く続くため、読むのがつらかった、ヒーローを好きになれないという声が多くありました。
  • 二人が心を通わせる場面にもう少し厚みがほしかった、タイトルの風車の扱いがあっさりしている、作者の過去作に似ているという意見もあります。

選ぶときのコツ

和風TLは、甘く温かい物語と、因習や怪異が絡むほの暗い物語とで読み味が大きく違います。

安心して読みたい方は感想に「読後感が温かい」「安心して読める」という声がある作品を、ぞくりとする雰囲気を楽しみたい方は「因習」「ホラー」という声がある作品を選ぶのがおすすめです。

制服の恋情身代わり結婚ノスタルジア (蒼磨奏)

ポイント 大正浪漫を舞台に、寡黙な警察官と身代わり花嫁が紡ぐ切なく甘い純愛

両親を亡くし、店を継いだ叔父夫婦のもとで女中のように扱われてきた鈴。駆け落ちした従姉の名を名乗り、身代わりとして冷静沈着な警官・宵に嫁ぐことになる。ぎこちなく始まった新婚生活だったが、不器用な優しさを見せる彼に、鈴はしだいに惹かれていく。愛する人から別の名で呼ばれる切ない日々。そしてついに真実が知られてしまい……。恋文が二人をつなぐ、大正時代の身代わり婚の物語です。

基本情報

著者蒼磨奏
発売日2016/06/01
ページ数298ページ
評価 4.5
スコア89
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口コミ

良い点
  • つらい生い立ちでも前向きで明るい鈴に好感が持て、嘘が知られて雨の中をさまよう場面や、宵が必死に探す場面に泣いたという声が多くありました。
  • 無骨なヒーローが不器用に綴る恋文が胸に沁みると好評です。雨音まで聞こえるような情景描写と、美しい挿絵も評判です。
悪い点
  • 話が身代わりの一本調子で山場が弱い、後半が駆け足で終わってしまったという意見もあります。

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BLも含めた和風作品は和風・大正ロマン特集、和風ホラーの名手の作品は山野辺りり特集、偽りから始まる結婚は身代わり花嫁特集にもまとめています。

この記事を書いた人

九条 紫苑BL・TL小説コンシェルジュ

良い点・気になる点は、読んだ方の感想をもとにまとめています。感想がまだ少ない作品は、無理に埋めずそのままにしています。

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