高原いちかさんは、リンクスロマンスで作品を発表しているBL作家です。
甘いファンタジーから、中華風の世界やマフィアの一族を舞台にした重厚な愛憎劇まで書き分けており、口コミでは「世界観が丁寧に作り込まれている」「一途で執着の強い攻めが魅力」という声がよく見られます。
口コミから見える作風
作り込まれた舞台
エレベーターの先に広がる異世界、人ならざる一族が行き来するロンドンのカフェ、極寒の砦など、舞台の空気が伝わってくる描写が評判です。
ショコラやハーブ、料理などの小道具も効いています。
一途で執着の強い攻め
普段は大人の対応なのに受けのことだけは心が狭くなる国王や、何年も想い続けてきた男など、一途な攻めが好評です。
紳士的な顔と独占欲の強い本性のギャップを楽しむ声もありました。
骨太な愛憎劇
中華風の王宮やマフィアの一族を舞台に、裏切りや復讐が絡む物語もあります。
伏線がきちんと回収され、読みごたえがあるという声が多くありました。
おすすめの作品
白銀の獅子王と祝福のショコラティエ (高原いちか)
ポイント エレベーターの先の異世界で、獣人の国王と再会するショコラティエ
世界的なショコラティエの氷見湊は、祖父のビルを相続するため京都を訪れた。子どもの頃、湊はこのレトロなビルのエレベーターの蛇腹扉の向こうに広がる異世界の王国で、獣人のリートとかけがえのない夏を過ごしていた。二十年ぶりに再会したリートは国王となっていたが、なぜか湊によそよそしく、しかも重大な問題を抱えていて……。異世界と甘いショコラが彩る再会ラブです。
基本情報
| 著者 | 高原いちか |
|---|---|
| 発売日 | 2019/11/29 |
| ページ数 | 256ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- エレベーターの先が異世界という面白さに、獣人やショコラの魅力が詰まっていて、読むとショコラが食べたくなるという声が多くありました。
- 何事も大人の対応で許す国王リートが、湊のことだけは嫉妬で心が狭くなるギャップが好評です。腹心のコンラートや小さなもふもふたちなど脇役も魅力的だと評判です。
- 過去と現在を行き来する構成に必然性が感じられず、すっきりしなかったという意見がありました。
- 受けが脇役に口移しでショコラを食べさせる場面が微妙だった、もっとイチャイチャが見たかったという声もあります。
黒猫紳士と癒しのハーブ使い (高原いちか)
ポイント ロンドンのハーブカフェで、黒猫に変わるオーナーと暮らす物語
ロンドンの街角に建つハーブカフェ「アップルブロッサム」は、人ならざる一族が人間界と行き来するための秘密の通り道。身寄りをなくして日本から渡ってきたエリヤは、黒猫に姿を変えるオーナーのマギウスに拾われ、この店で働き始める。ハーブを調合する天性の勘と『神のさじ加減』と呼ばれる力を見込まれ、彼の淹れるお茶はたちまち一族の疲れを癒やしていく。居場所をくれた凛々しいマギウスへの感謝は、いつしか傍にいたいという特別な想いに変わり……。現代のロンドンを舞台にしたもふもふファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 高原いちか |
|---|---|
| 発売日 | 2018/10/31 |
| ページ数 | 259ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 異世界ではなく現代のロンドンを舞台に、人外の一族や不思議なティールームを描いたファンタジー設定が新鮮だという声が多くありました。日本育ちの受けが塩を清めに使う展開が面白いという感想もあります。
- 朝は猫の姿で受けの上に乗って起こしに来るなど、黒猫になったマギウスが可愛いと好評です。紳士的な普段の顔と、独占欲の強い本性とのギャップを楽しんだ声もありました。
- ともに辛い過去を持つ二人が労わり合いながら寄り添っていく様子が自然で、居場所と伴侶を得るハッピーエンドが良かったと評判です。
- 後継者問題をめぐる後半のすれ違いがつらかった、怒りにまかせて無理に関係を迫る攻めは好みではないという意見がありました。
- 惹かれ合うきっかけの描写が薄く、気持ちを自覚したと思ったらすぐに結ばれるので置いていかれた、設定を生かしきれていないという声もあります。
喪服の情人 (高原いちか)
ポイント 古い洋館を守る青年と、一途な想いを隠す男のピュアな恋
亡き小説家・綾太郎の愛人として、古い洋館で暮らしていた青年ルネ。彼の死後も、遺された屋敷で思い出とともにひっそり生きていくつもりだった。ところがその願いは、葬儀の日に現れた綾太郎の孫・静によって打ち砕かれる。屋敷を売ろうとする静から思い出の場所を守るため、ルネは自らの身体を差し出す決意をするが……。喪服の似合う青年と、素直になれない男の愛人契約から始まる恋を描く物語です。
基本情報
| 著者 | 高原いちか |
|---|---|
| 発売日 | 2016/10/01 |
| ページ数 | 257ページ |
| 評価 | 3.8 |
| スコア | 79 |
口コミ
- タイトルからドロドロした話を想像したのに、実は静の一途な想いが光るとてもピュアな物語だったという声が多くありました。何年も前から想い続けていた静の溺愛ぶりが好評です。
- 料理という小道具がよく効いている、脇で助けてくれる友人たちが魅力的、併録の短編二編で背景がよく分かると評判です。
- ルネがいつまでも亡き恋人を想って静に頑なで、誕生日の場面など静が気の毒でもやもやしたという声がありました。
- 登場人物の行動が浅はかに見える、仕事相手の老婦人が都合のいい解説役になっていて雑だという意見もあります。
はじめての一冊は
甘いファンタジーを読みたいなら『白銀の獅子王と祝福のショコラティエ』、しっとりした大人の恋なら『喪服の情人』がおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
中華風の世界を舞台にした作品は中華風ファンタジー特集にもまとめています。
