丸木文華のBL小説おすすめ|因習の村と霧の館、仄暗い時代ロマン

丸木文華さんは、ルビー文庫やシャレード文庫でBLを、ソーニャ文庫やティアラ文庫でTLを発表している作家です。

大正や戦後、明治などを舞台にした妖しい物語が多く、口コミでは「最後に伏線がすべてつながり、読み返したくなる」「邦画を観ているような雰囲気」という声が目立ちます。

もくじ

口コミから見える作風

ミステリーのような構成

違和感を残したまま進み、最後に真相が明かされて物語の印象が一変する作品が多いのが特徴です。

読み終えて冒頭を読み返すと意味がわかる、という感想がよく見られます。

時代ものの仄暗い世界

霧に包まれた館、閉ざされた島や村の因習など、横溝正史を思わせる怪奇的な舞台が評判です。

方言やレトロな言葉遣いが雰囲気を引き立てています。

明るいコメディも

オタク青年と執着社長の話や、魔界を舞台にしたラブコメなど、笑える作品もあります。

いつもの作風とは大きく違うので、読む前に確かめるのがおすすめです。

おすすめの作品

霧の楽園 (丸木文華)

ポイント 大正の館を舞台にした主従もの。最後にすべてがつながる

時は大正。伯爵家の嫡子・裕太郎と、使用人の学は、ただ一人の幼なじみ同士だった。分け隔てなく優しくしてくれる裕太郎に対し、身分の違いからどうしても一線を引こうとする学。けれど裕太郎の強い想いに抗いきれず、二人は霧に包まれた館で特別な関係を結んでいく。その陰には、ある秘密が隠されていて……。大正の館を舞台にした、ミステリアスな主従BLです。

基本情報

著者丸木文華
発売日2015/04/01
ページ数217ページ
評価 4.2
スコア83

口コミ

良い点
  • 霧に包まれた館の妖しく美しい雰囲気に引き込まれたという声が多くありました。最後に伏線が回収され、すべてがつながる構成が見事だと評判です。
  • 途中で違和感を覚えても最後まで読んでほしい、読み返すと独白の意味が分かるという意見があります。
  • 笠井あゆみさんのイラストが物語の妖しい美しさを表現していると好評です。
悪い点
  • 学のどこにそれほど惹かれたのか伝わらなかった、内容に対してページ数が少ないという意見があります。
  • 結末の先がもっと読みたかったという声もありました。

蜜華の檻 堕ちた麗人 (丸木文華)

ポイント 戦後の没落華族と成り上がった男の、執着と再会の物語

終戦後の混乱のなか、家財を手放し困窮する華族の長男・千秋。病弱な姉のためにも最後の屋敷だけは守りたいと悩む彼の前に、かつて首位を争い対立した眞鍋が現れる。戦後に財を成した眞鍋は、屋敷ごと姉弟を引き取ろうと申し出た。姉が目当てではと疑いながらも従う千秋だったが、眞鍋の存在は封じてきた過去を呼び覚まし……。没落華族と成り上がった男の、執着と再会の物語です。

基本情報

著者丸木文華
発売日2017/05/01
ページ数237ページ
評価 4.4
スコア85

口コミ

良い点
  • 戦後の時代背景が細かく描かれ、脇役までしっかり描き込まれているという声が多くありました。まるで一本の映画を観たような満足感だという感想もあります。
  • 眞鍋の一途な執着と、姉を何より大切にする千秋のすれ違いが丁寧に描かれていると評判です。慈愛に満ちた姉の人物像が印象に残ったという声もありました。
悪い点
  • 想いが通じ合う終盤が唐突で、攻め側の視点や心情がもっと読みたかったという意見が多くありました。
  • 作者の作品にしては穏やかで、もっと暗い展開を期待していたという声もあります。

鬼の戀 (丸木文華)

ポイント 鬼を祀る村の因習を描く和風怪奇ロマンス(ソーニャ文庫)

終戦から二年。天涯孤独となった萌のもとに、亡き母の実家から迎えが来る。父の遺言はその家に行くなと告げ、心の中にいる「兄さま」も反対したが、萌は寂しさと好奇心から、鬼を祀るという山奥の村へ向かう。村人たちに手厚く迎えられる萌に、当主の宗一だけは冷たく「帰れ」と言い放つ。やがて村の儀式の準備が着々と進み、萌は逃れられない因習の渦に絡め取られていき……。運命に抗う鬼の純愛を描く和風の怪奇ロマンスです。

基本情報

著者丸木文華
発売日2014/08/01
ページ数296ページ
評価 4.1
スコア81

口コミ

良い点
  • 鬼を祀る閉ざされた村、不気味な親族や村人、呪いの正体まで世界観が作り込まれていて圧巻だという声が多くありました。「八つ墓村」や「犬神家の一族」を思わせる因習ものとして楽しめると評判です。
  • レトロな言葉遣いや方言、細やかな風景描写で、まるで邦画を観ているようだと好評です。終盤の伏線回収が気持ちよく、イラストも美しいと喜ばれています。
悪い点
  • 設定が盛りだくさんで人間関係が込み入っており、序盤は説明が多くて読むのが大変だったという声がありました。
  • 二人の気持ちの動きがあっさりしている、重く暗い話で読後感がよくない、結末が唐突に感じたという意見もあります。

はじめての一冊は

BLなら『霧の楽園』から。

結末に好みが分かれる作品もあるので、まずは評価の高い『蜜華の檻 堕ちた麗人』で作風を確かめるのもよいでしょう。

そのほかの掲載作品

読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。

BLのレーベルの違いはBL小説のレーベル案内にまとめています。

この記事を書いた人

九条 紫苑BL・TL小説コンシェルジュ

良い点・気になる点は、読んだ方の感想をもとにまとめています。感想がまだ少ない作品は、無理に埋めずそのままにしています。

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