遅咲きの座敷わらし
古いアパートの一室に棲みつく座敷わらしの千早は、修行に手間取った遅咲きの落ちこぼれ。これまで部屋の主を幸せにできたためしがなく、新しく越してきた大学院生の冬樹こそはと張り切ります。ところが妖怪を信じない冬樹には不審者扱いされ、どうにか同居を許されてからも空回りばかり。表情に乏しくても、礼だけはまっすぐ口にする冬樹のそばで、千早の願いは少しずつ形を変えていき……。けなげな座敷わらしと寡黙な青年の、あたたかな人外ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 海野幸 |
|---|---|
| 発売日 | 2012/06/01 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 81 |
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口コミ
良い点
- 失敗続きでも主の幸せをひたすら祈る千早のけなげさが好評です。前半の明るくほほえましい空気から、後半は胸が締めつけられる展開に変わり、思わず泣いたという声が多くありました。
- 千早に付き従う二匹の狛犬、赤目と青目が愛らしく、別れの場面も心に残ったと評判です。座敷わらしという設定を最後まで生かした筋立てを評価する意見もあります。
悪い点
- 無口で感情の読めない冬樹がいつ千早を好きになったのか分かりにくい、結末は予想どおりで意外性に欠けるという声がありました。
- 同じ作者の似た組み合わせを読んでいると既視感がある、千早の言動が合わなかったという意見もあります。
