SF・近未来・アンドロイドのBL小説おすすめ|百年先から来たアンドロイド、管理社会、宇宙から来た存在

人間ではない相手を、好きになってしまった。

SFのBL小説は、アンドロイドや異星の生き物との恋が投げかける「心とは何か」という問いと、作り込まれた未来の世界観を味わえるのが魅力です。

百年の時を隔てた純愛に涙する物語から、システムに管理された社会に抗う物語、独特の都市を舞台にした長編SFロマンまで、読み応えのある作品が揃っています。

もくじ

こんな人におすすめ

  • アンドロイドや人ならざる存在との、切ない恋に泣きたい方
  • 作り込まれた未来の世界観や、管理社会の設定を楽しみたい方
  • 恋愛だけでなく、物語の構成や謎解きの面白さも味わいたい方

アンドロイド・宇宙から来た存在との恋

拝啓、百年先の世界のあなたへ (中原一也)

ポイント 筆を折った小説家のもとに、子孫が送り込んだ執事型アンドロイドが現れる

一度は小説家としてデビューしたものの挫折し、フリーター暮らしを続けていたなつめ。ある夜、彼の前に金髪碧眼の王子様のような男が現れ、「執事型アンドロイドのキースです」と名乗ります。未来に生きるなつめの子孫が、筆を折った彼にもう一度小説を書かせるために送り込んだというのです……。百年の時を隔てたアンドロイドと小説家の、切ない純愛を描く物語です。

基本情報

著者中原一也
発売日2020/09/01
ページ数279ページ
評価 4.6
スコア88
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 何よりエピローグが素晴らしく、なつめが百年先へ宛てた手紙に号泣したという声が非常に多くありました。この結末のためにそれまでがあると感じたという感想もあります。
  • 感情を知らなかったキースが、なつめや飼い猫たちと暮らすうちに人間らしくなっていく様子が丁寧に描かれていると好評です。キースとの日々を通して、なつめが再び書き始め成長していく姿も評判です。
  • 作家仲間の真島やなつめの姉など周りの人たちも温かく、繊細で美しい文章に引き込まれたという声がありました。
悪い点
  • 恋愛描写の場面が多くて物語の流れを妨げた、なくてもよかったという意見がありました。
  • タイムスリップの仕組みや解決の仕方が平凡、中盤が少しドタバタしたという声もあります。

楽園までもう少しだけ (安西リカ)

ポイント 人に紛れて暮らすアンドロイドが、正体を隠したまま一人の青年に惹かれていく

人間の所有から逃れ、ひっそりと人に紛れて暮らすセクサロイドの本田。自我が芽生えても、恋愛感情までは持たないはずだった。ところが、故障した家事ロボットをきっかけに知り合った頑張り屋の青年・晴を、可愛いと思うようになって……。正体を隠したまま始まる、アンドロイドと人間の恋です。

基本情報

著者安西リカ
発売日2021/12/01
ページ数250ページ
評価 4.5
スコア85
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 正体を打ち明けられない苦悩や、好きな人のための自己犠牲が切なく、ぼろぼろ泣いたという声がとても多くありました。
  • 限りある命を選ぶ結末や、雪だるまのような家事ロボット「おもち」の可愛さが好評です。安西リカさんらしい優しい読後感だと評判です。
悪い点
  • 終盤がうまくいきすぎて、出来すぎに感じたという声がありました。
  • 攻めが正体を直接打ち明けない展開が物足りないという意見もあります。

嫌われ魔物の大好きなひと (伊勢原ささら)

ポイント 宇宙から来た種族の最後の生き残りの視点で描く、優しいSFファンタジー

遠い昔、宇宙からやって来て人間と暮らしていた生き物たちは、いつしか「魔物」と呼ばれて追われ、伝説となった。最後の生き残りとなった魔物は、山奥で出会った正人から「青」という名前をもらい、ひそかな想いを抱く。長い時を経て再会した正人のため、青は人の姿に変わって彼のそばで役に立とうとするが……。伊勢原ささらが描く、優しいSFファンタジーです。

基本情報

著者伊勢原ささら
発売日2018/09/22
ページ数287ページ
評価 4.6
スコア89
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 自分のことは後回しに、ただ正人の幸せだけを願う青の健気さに涙が止まらなかったという声が非常に多くありました。泣きたい夜におすすめだと評判です。
  • オオサンショウウオのような魔物の姿で「トテトテ」と動く青が愛らしく、テクノさんの表紙も作品にぴったりだと好評です。嫌な人がほとんど出てこない優しい世界観も評判です。
悪い点
  • 穏やかで優しすぎる展開にご都合主義を感じ、少し物足りなかったという意見があります。

パラスティック・ソウルlove escape (木原音瀬)

ポイント 分厚い壁越しに声だけが届く、刑務官と監視対象の恋。シリーズの番外編

刑務官のケインは、極秘任務で「H3」と呼ばれる重要人物の独房担当となる。赤毛のビルア種である彼は、寄生体Oに魂を乗っ取られた存在として、厳重に監視されていた。分厚い壁に隔てられ、一方通行でしか声が届かない二人のあいだに、やがて恋が芽生えて……? 木原音瀬さんの近未来SFロマンス『パラスティック・ソウル』シリーズの番外編です。

基本情報

著者木原音瀬
発売日2021/05/01
ページ数261ページ
評価 4.5
スコア86
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 木原作品とは思えないほど甘いハッピーエンドで、ストレスなく読めるという声がとても多くありました。作者自身が「最高糖度の甘々」と語っている作品です。
  • 相手の姿も声も届かない状況で惹かれ合っていく設定を、無理なく自然に描いているのが見事だと評判です。途中の切ない展開からの、思いがけないどんでん返しに泣いたという感想も。
悪い点
  • 単体でも読めますが、シリーズを通して読むと世界観がより深く楽しめるという声が多くありました。
  • いつものような痛さや切なさを期待する方には、物足りないかもしれません。

近未来の社会と、作り込まれた未来世界

センチネルバース蜜愛のつがい (今城けい)

ポイント 特殊な力に目覚めた青年が離島で暮らす、近未来の日本が舞台のセンチネルバース

近未来の日本。ある日突然、特殊な能力を持つセンチネルを支える「ガイド」の力に目覚めた涼風は、他人のために生きる運命を恐れ、人との関わりを絶つように瀬戸内の離島へ移り住んだ。猫のワサビと静かに暮らす彼の前に、都会から島のシェアオフィスへやってきた世界的企業のCEO・藍染が現れる。穏やかに距離を縮めてくる藍染に心を乱される涼風だったが、やがて事件に巻き込まれ、藍染こそが自分のつがいだと知ることに……。オメガバースとは異なる「センチネルバース」の世界で、臆病な青年と優しい男の心の触れ合いを描く物語です。

基本情報

著者今城けい
発売日2019/11/19
ページ数285ページ
評価 4.2
スコア82

口コミ

良い点
  • 人慣れしていない涼風が藍染にゆっくり心を開き、芯の強さを見せて前へ進んでいく姿が健気だと好評です。母親にまつわる過去から、涼風の自由を願いつつ惹かれていく藍染の我慢強さに胸が高鳴ったという声がありました。
  • 近未来なのにどこか懐かしい島の暮らしや言い伝えが物語に溶け込み、オメガバースとはまた違う設定が新鮮だったという感想が多く寄せられています。
悪い点
  • センチネルやガイドがどういう存在なのか最後まで分かりにくく、設定を生かした展開が薄いという意見が多くありました。
  • 藍染の言葉足らずによるすれ違いにやきもきした、中盤以降は盛り上がりに欠けて尻すぼみだったと感じた人もいます。

絶対運命婚姻令 (真宮藍璃)

ポイント 結婚相手までシステムが決める管理社会を描く、SF仕立てのオメガバース

政府の国民生活管理システム「ジュピター」が、暮らしのすべてから結婚相手までを決める近未来の日本。オメガのナオは、ある出来事をきっかけにアルファの医師・青葉のもとで暮らしてきた。ジュピターが選んだ「運命の番」は、青葉の学生時代の友人だというアルファの佐野。心は青葉に向かいながら、佐野との縁も否応なく深まっていき、二人の間にある確執も見え隠れして……。管理社会に抗う人々を描く、SF仕立てのオメガバースです。

基本情報

著者真宮藍璃
発売日2020/12/20
ページ数302ページ
評価 3.8
スコア77
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • AIが婚姻を管理する近未来の世界観がよく整理されていて読みやすく、管理社会に抗う人々の姿が面白かったという声が多くありました。
  • 運命に選ばれた相手と心が求める相手のどちらを選ぶのかという葛藤の描き方と、予想していなかった結末への運び方に感心したという感想があります。
  • 小路龍流さんのイラストが物語のイメージにぴったりで、ナオの優しい雰囲気や二人のアルファが格好良いと評判です。
悪い点
  • 三人の関係に落ち着く結末に好みが分かれ、どちらかに決着をつけてほしかった、心が通い合うまでの説得力が薄いという意見がありました。
  • 流されがちなナオに魅力を感じにくかった、テロや社会の行く末が描かれず気になったという声もあります。

銀の雫の降る都 (かわい有美子)

ポイント 古代の街並みとクローンや人工知能が並び立つ、独特の世界で紡ぐ静かな物語

大国から従属国へ派遣された執政官カレルは、長命の一族に生まれながら、あと数年の命と告げられる病を抱えていた。気まぐれに内陸の市場で売られていたトワを買い取り、ユーリスという名を与えたカレル。やがて剣闘士として腕を磨いたユーリスは、ただカレルのために生きたいと願うようになって……。古代の街並みと高度な技術が同居する世界で、静かに育つ想いを描く近未来ファンタジーです。

基本情報

著者かわい有美子
発売日2013/03/01
ページ数258ページ
評価 4.5
スコア88
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 古代ローマを思わせる街とクローンや人工知能が並び立つ独特の世界観が新鮮だという声が多くありました。淡々とした静かな語り口が物語によく合っていると評判です。
  • 愛を知らなかったカレルが少しずつ心を開き、長く生きたいと願うようになる流れに泣けたという声がありました。一途に尽くすユーリスや、脇を支える執事も好評です。
  • 葛西リカコさんのイラストが儚く美しく、人物を引き立てていると評判です。
悪い点
  • 前半は世界観の説明が多く、読み進めるのに少し疲れたという意見がありました。
  • 結末の仕掛けが何でもありに感じられ、別の終わり方も見てみたかったという声もあります。

間の楔 6 (吉原理恵子)

ポイント 中央都市タナグラをめぐる長編SFロマンの完結巻。全編書き下ろし

主人と飼われる者という関係のまま、イアソンのそばで生き続けることを拒んだリキ。ブラック・マーケットで働きたいという彼の願いを受け入れ、イアソンは彼をアパティアへ連れてくる。けれど、決まりから外れた二人のふるまいは、やがて中央都市タナグラから厳しい目を向けられるようになり……。執着と憎しみの入り混じった愛の行き着く先を描く、SFロマンの完結巻です。全編書き下ろし。

基本情報

著者吉原理恵子
発売日2010/01/01
ページ数299ページ
評価 4.4
スコア85
DMMブックス 初回購入90%OFFクーポン

口コミ

良い点
  • 身分も存在のあり方もまったく違う二人には、この結末しかなかったと納得させられる、切なく胸を打つラストが評判です。最後を見届けるカッツェの場面で涙が止まらなかったという声が多くありました。
  • 作り込まれた壮大な世界観と、脇役まで生き生きと描かれた人物たちが好評です。今のBLとは違う重厚さに、手ごたえのある作品に出会えたという意見もあります。
悪い点
  • 文章が古めかしく回りくどいため読みづらいという声がありました。
  • 設定の厚みに比べて人間関係や話の流れが案外シンプルで、もう少しこの世界に浸りたかったという意見もあります。

選ぶときのコツ

SFのBL小説は、世界観の説明にページを割く作品も多く、感想でも「前半は設定を追うのが大変」という声と「作り込まれた世界が新鮮」という声が並びます。

設定をじっくり楽しみたい方は世界観の評判が高い作品を、気軽に読みたい方は現代に近い舞台の作品から手に取るのがおすすめです。

エロティクス・カイザー 買われた姫は皇帝の子を孕む (水戸泉)

ポイント 星間帝国を舞台に、覇王たる皇帝と買われた姫が織りなす壮大なSFロマンス

国を滅ぼされ、オークションにかけられた誇り高き王女。彼女を買ったのは、祖国を滅ぼした皇帝だった。しかも彼は、かつて記憶を失っていたところを王女が助け、結婚さえ夢見た初恋の人。冷酷に豹変した彼に、祖国の仇として抗おうとする王女だったが、その胸の奥には、ずっと自分だけを想い続けてきた彼の一途な想いが隠されていて……。魔道で強化された長命の皇帝と王女の、ハードで壮大なSFファンタジー・ロマンスです。

基本情報

著者水戸泉
発売日2017/09/01
ページ数312ページ
評価 3.8
スコア77

口コミ

良い点
  • 感情を知らない人外のヒーローが、ただ愛されたい一心でヒロインに尽くす朴訥さが良いと好評です。人物の描写が丁寧で、読み始めると止まらないという声がありました。
  • ファンタジーかと思えばSF寄りの独特な世界観で、読みごたえがあると評判です。官能的な場面は濃厚で、かなり人を選ぶものの好きな人には満足度が高いという感想が多くありました。
悪い点
  • 設定が独特で説明が足りず、全体像がわかりにくいまま終わったという声が多くありました。
  • 前半の被虐的な雰囲気が後半で薄れて普通の話になり肩透かしだった、あとがきのノリに疲れたという意見もあります。

あわせて読みたい

人間ではない相手との恋は人外との恋の特集、運命の番をめぐる物語はオメガバース特集にもまとめています。

この記事を書いた人

九条 紫苑BL・TL小説コンシェルジュ

良い点・気になる点は、読んだ方の感想をもとにまとめています。感想がまだ少ない作品は、無理に埋めずそのままにしています。

運営者とサイトの方針について →
もくじ