榎田尤利さんは、SHYノベルズやビーボーイノベルズで作品を発表しているBL作家です。
重いテーマの物語とコメディの両方を書き、口コミでは「心の傷を描くのが本当にうまい」「二人の掛け合いが楽しい」という声が多く見られます。
口コミから見える作風
心の傷と向き合う大人の恋
過去の傷や家族との確執を抱えた人物が、相手と向き合いながら少しずつ変わっていく物語が持ち味です。
読んでいて苦しくなるほど切ないという声がある一方、たどり着いた結末に泣いた、ほっとしたという感想が多く見られます。
テンポのよい掛け合い
第一印象最悪の二人や、繊細な大男と一筋縄ではいかない相手など、会話のやりとりが楽しいコメディも評判です。
脇役の言葉や存在感が印象に残るという声もあります。
構成のうまさ
別のカップルの視点や書き下ろしで、長い年月を経た二人の姿まで見届けられる作品集の構成が見事だと好評です。
おすすめの作品
愛とは言えない 1 (榎田尤利)
ポイント 愛したい男と愛さない男。全4巻で描かれる大人の恋の始まり
イヴの夜、青年実業家の橘高は、十数年ぶりにかつての恋人サガンと再会する。ただ一人手に入らなかった男と一夜を過ごすが、朝には彼の姿は消えていた。その後も復縁を迫る橘高に、心理学の准教授となったサガンはつれない態度を崩さない。やがて「身体だけなら」と告げられた橘高は……。愛したい男と愛さない男、大人だからこそ難しい恋を描く「恋愛シリーズ」小説編の第1巻です。
基本情報
| 著者 | 榎田尤利 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/12/01 |
| ページ数 | 243ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 心に傷を抱えたサガンの複雑な内面と、それを受け止めようとする橘高の包容力が丁寧に描かれ、心の傷を描くのが本当にうまいという声が多くありました。
- 町屋はとこさんの漫画『恋とは呼べない』と連動していて、あわせて読むと理解が深まると評判です。サガンが飼う子猫のやきのりちゃんが可愛いという意見もあります。
- サガンの過去や家族との確執が重く、途中で読むのがしんどいという声がありました。
- 恋愛はまだ始まったばかりで、この巻だけでは決着がつかないという意見もあります。
優しいSの育て方 (榎田尤利)
ポイント 繊細な大男と上品な准教授の、ちょっと変わった純愛ラブコメ
立派な体格に繊細な心を持つ大学生・栄田惣は、生まれて初めての恋に落ちた。ひと目惚れの相手は、「殿下」の愛称で学生に慕われる文学部准教授・宮隆由紀。声を聞くだけで、姿を見るだけで胸がいっぱいになるほど夢中になる栄田だったが、穏やかで上品な宮にはある秘密があって……。心優しい年下の青年と一筋縄ではいかない准教授の、ちょっと変わった純愛を描くラブコメディです。
基本情報
| 著者 | 榎田尤利 |
|---|---|
| 発売日 | 2011/12/01 |
| ページ数 | 254ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 82 |
口コミ
- SMを題材にしながらも描写はソフトで、作者のあとがきの通りラブコメとして楽しめたという声が多くありました。苦手な人でも読みやすいと評判です。
- 血が苦手で気弱な栄田が、宮のために一生懸命奮闘する一途さが好評です。冒頭の宮の講義の場面や、二人の相談役になる助教・王さんの存在も魅力だという意見があります。
- 章ごとに視点が交互に替わる構成や伏線の回収が小気味よく、いちばん大切なのは信頼だというテーマに説得力があったと評判です。
- 電子版には草間さかえさんの挿絵が入っておらず、表紙だけなのが残念だったという声が多くありました。
- 宮の秘密が知られるきっかけがやや不自然、宮の元恋人・鶴見へのしっぺ返しが物足りないという意見もあります。
明日が世界の終わりでも 榎田尤利作品集 (榎田尤利)
ポイント 痛く重い表題作に、ピアノを題材にした「largo」などを収録
恋人の御厨玲治は、望が知るなかで一番美しく、一番賢く、一番謎めいた男。何でも与えてくれる玲だが、望が心から欲しいたったひとつのものだけは決して与えてくれない……。愛する人の幸せを祈る想いを描いた表題作に、音大生の恋を描く「largo」、書き下ろし「witness」を収めた榎田尤利さんの作品集です。
基本情報
| 著者 | 榎田尤利 |
|---|---|
| 発売日 | 2013/04/01 |
| ページ数 | 360ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 86 |
口コミ
- ピアノ科の学生たちの恋を描く「largo」は、音楽が聞こえてくるような鮮やかな文章で、テンポのよい掛け合いも楽しいと好評です。
- 表題作は痛く重い物語ながら、別のカップルの視点からその後が描かれ、書き下ろしで長い年月を経た二人の姿まで見届けられる構成が見事だという声が多くありました。
- 心の機微を丁寧に描き、読み終えると映画を見たような余韻が残る、衝撃の一冊だという感想もあります。
- 相手を試すような裏切りがどの話にも絡み、胸が苦しくなる重さなので、好みが分かれるという意見がありました。
- 電子版には挿絵がないのが残念だという声もあります。
はじめての一冊は
じっくり読むなら『愛とは言えない 1』から順に、気軽に楽しむなら『優しいSの育て方』がおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
BLのレーベルごとの特色はBL小説のレーベル案内に、シリーズの順番はシリーズの読む順番にまとめています。
