朝丘戻。
さんは、ダリア文庫やプラチナ文庫、シャレード文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、言葉選びの美しさと、行間から想いがにじむ文章がとくに評判です。
口コミから見える作風
構成で胸をつかむ
穏やかな前半が後半の切なさを引き立てる二部構成や、現在と過去を行き来する語り方など、物語の組み立てに工夫のある作品が多く、構成が見事だという声がよく見られます。
大事件より、日々の積み重ね
派手な出来事は少なく、何気ないやりとりや情景を丁寧に重ねていく作風です。
静かで温かい読後感が残るという声がある一方、静かすぎてもどかしいと感じる人もいます。
おすすめの作品
あめの帰るところ (朝丘戻。)
ポイント 記憶を失った恋人との再生を描く、二部構成の切ない物語
人付き合いが苦手で、周りから変わり者と遠巻きにされている能登。そんな彼の言葉をまっすぐ受け止めてくれた恋人を、能登は「あめちゃん」と呼んで大切にしてきた。陽だまりのような日々はしかし、あめちゃんが留学先で事故に遭ったことで一変する。目の前に現れた恋人は、能登と過ごした時間をすべて失っていた。同じ顔、同じ声なのに、もう「あめちゃん」ではない彼の幸せを願い、能登は身を引こうとするが……。記憶を失った恋人との再生を描く、切ない恋の物語です。
基本情報
| 著者 | 朝丘戻。 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/09/01 |
| ページ数 | 291ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 85 |
口コミ
- 朝丘戻。先生の文章が繊細で言葉選びが美しく、切なさが胸に迫ると評判です。記憶を失った恋人のために苦悩する能登の後半に涙が止まらなかったという声が多くありました。
- 前半の穏やかな章が後半の悲しみをいっそう際立たせる二部構成が見事だという意見があります。恋人を「あめちゃん」でも記憶を失った後の彼でもなく一人の人として受け入れる結末に感動したという声も目立ちます。
- 能登の周りの女性たちもまっすぐで魅力的だと好評です。
- 能登の浮世離れした言動や詩的なせりふ回しになじめず、感情移入しにくかったという声がありました。
- 前半で二人が惹かれ合う過程が急で説明が足りない、後半の展開が都合よく感じたという意見もあります。
きみのはなし、 (朝丘戻。)
ポイント 長い片思いの行方を静かに追う二部作の前編。続きは『ふたりのはなし。』
古い付き合いで、今は仕事仲間でもある飛馬と海東。人付き合いを面倒がる飛馬にとって、海東だけはそばにいても苦にならない空気のような存在だった。海東から向けられる想いに気づきながらも、深く考えずにやり過ごしてきた飛馬。ところがある日、海東が突然「結婚する」と言い出したことで、二人の関係は少しずつ動きはじめて……。長い片思いの行方を静かに描く、二部作の前編です。
基本情報
| 著者 | 朝丘戻。 |
|---|---|
| 発売日 | 2011/03/01 |
| ページ数 | 259ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 見返りを求めず飛馬の幸せだけを願う海東の、深く優しい想いに胸を打たれたという声が多くありました。
- 日常の何気ないやりとりや情景がきめ細やかに描かれ、行間から想いがにじむ文章が好評です。現在と過去を行き来しながら静かに進む構成に、不思議な余韻が残ると評判です。
- 飛馬の性格が好きになれない、静かすぎて物語に入り込めないうちに終わってしまったという意見があります。
- 文章や心情の切り取り方が可愛らしすぎると感じたという声もあります。
猫のためいき。 (朝丘戻。)
ポイント 泣き虫の店長との、にぎやかな掛け合いが楽しい恋の物語
雑貨店でアルバイトをする大学生の坂上雅は、何かと絡んでくる店長の灰原志郎が苦手だった。ところがある日、その志郎から突然「好きです」と告げられる。嫌われる覚悟で想いを打ち明け、抑えきれない気持ちに涙する彼の姿に、雅の心は揺れて……。過去の恋に傷ついてきた泣き虫の店長と、彼を孤独から守りたいと思い始めた青年が、少しずつ寄り添っていく恋の物語です。
基本情報
| 著者 | 朝丘戻。 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/06/01 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 劇的な事件はなくても、二人の愛が育ち自然に寄り添って暮らしていく姿に心が温かくなるという声が多くありました。じーんとくる名言や名場面が多いと評判です。
- 臆病な愛情を見せる志郎と、心を決めたら一直線な男前の雅との賑やかな掛け合いが楽しいと好評です。ずっと二人の会話を聞いているような読み心地だという意見もあります。
- 志郎の独特な口調や、嫌がらせをした長瀬とあっさり和解する展開になじめないという声が多くありました。
- 途中の喧嘩の場面が唐突で原因も仲直りもわかりにくい、理屈っぽい感情表現が読みにくいという意見もあります。
はじめての一冊は
まずは、涙なしでは読めないと評判の『あめの帰るところ』からどうぞ。
静かな物語が好きなら『きみのはなし、』もおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
切ない物語を探しているなら記憶喪失もの特集もどうぞ。
