いとう由貴さんは、クロスノベルスやリンクスロマンス、プラチナ文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、心を揺さぶる筆力と、愛憎が入り混じる関係を描くドラマチックな展開が評判です。
口コミから見える作風
異国や時代ものの舞台
砂漠の国やトルコの宮廷、戦に敗れた国など、日本を離れた舞台の作品が多くあります。
価値観の違いまで描き込まれていて説得力があるという声がよく見られます。
甘いだけではない物語
裏切りや復讐、身代わりといった重い設定から、最後にハッピーエンドへたどり着く作品が中心です。
甘い話に飽きたときに読みたいという声がある一方、攻めや周りの人物が身勝手すぎると感じる人もいます。
おすすめの作品
灼熱の牢獄(プリズン) (いとう由貴)
ポイント 砂漠の国を舞台にしたアラブもの。価値観の違いの描き方に説得力
ニューヨークの夜の世界に身を置き、夢も持たずに惰性で日々をやり過ごしていた主人公。ある夜、彼の前に現れたのは、かつて彼の人生を大きく狂わせた異国の王族の男だった。しかも相手は、そのことをすっかり忘れていて……。最悪の出会いと最悪の再会の先に、二人がたどり着く答えとは。灼熱の砂漠の国を舞台にした、アラブもののBL小説です。
基本情報
| 著者 | いとう由貴 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/11/01 |
| ページ数 | 243ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 読者の心を揺さぶる筆力で、受けの心情が切なく何度も涙ぐんだ、久しぶりに感情移入したという声がありました。
- 異国の王族と日本人の価値観の違いがよく描かれていて、ほかのアラブものより説得力があったと評判です。甘い話に飽きたときの辛口の一冊として好む声もあります。
- 攻めや周囲の人物があまりに身勝手で、特に攻めの妹の振る舞いに腹が立ったという声が多くありました。
- 攻めが気持ちを自覚するのが遅く、受けが心を許すまでが駆け足で、愛し合っている感じが薄いという意見もあります。
月影の雫 (いとう由貴)
ポイント 身代わりとして生きる者の想いを描く、意外な黒幕もいるファンタジー
戦に敗れたジュムナ国の貴族サディアは、家族にも見捨てられ、敵国の軍人レゼジードに命を拾われる。与えられる優しさに心を寄せていくサディアだったが、やがて彼が自分を通して別の誰かを見ていることに気づく。生かされた理由を知ってもなお、サディアはある覚悟を決めて……。身代わりとして生きる者の切ない想いを描いたファンタジーです。
基本情報
| 著者 | いとう由貴 |
|---|---|
| 発売日 | 2016/04/01 |
| ページ数 | 249ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 生かされた理由を知っても恨まず、身代わりの務めを引き受ける健気な姿に泣けたという声が多くありました。月に祈る場面が胸に残ったという意見があります。
- 悪の在りかがはっきりしていて物語の行き先がわかりやすく、意外な黒幕もいて一気に読めたと好評です。主君への忠義と想いの間で揺れる攻めの苦悩も読みどころだと評判です。
- 事件のあと、受けを駒として扱おうとした神官と二人が和やかに話しているのが腑に落ちなかったという声が多くありました。
- 攻めが想いに気づくのが遅く煮え切らない、身代わりを決めてからの展開に違和感があったという意見もあります。
この恋が終わるまで (いとう由貴)
ポイント 編集者と作家の再会から始まる再生の物語。後日談つき
編集者の修二が新たに担当することになったのは、かつて自分が恋を仕掛け、ひどく裏切った相手・光春だった。過去の傷が癒えないまま、作家をやめて人との関わりを断とうとする光春。償いのために引き留めようとする修二に、光春は作家を続ける代わりに、ある苦しい条件を突きつける。共に過ごすうちに修二は自分の本当の気持ちに気づくが、犯した罪を思えば口にはできず……。過去と向き合う二人の再生を描くBL小説です。
基本情報
| 著者 | いとう由貴 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/07/01 |
| ページ数 | 301ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 裏切りへの後悔と復讐心がすれ違う二人の心理描写が巧みで、ぐいぐい引き込まれたという声が多くありました。切ないのに不思議と湿っぽくないと評判です。
- ドラマチックな展開に夢中になった、何度も読み返したくなるという意見があります。本編のあとの書き下ろしの後日談が甘く、良いデザートになったという声もありました。
- 修二の過去の行いがあまりにひどく、反省しているように見えないという意見が多くありました。
- 視点が分かりにくく読みにくい、光春の態度が子どもっぽく感じた、婚約者があっさり身を引くのが不自然だという声もあります。
はじめての一冊は
まずは口コミの多い『灼熱の牢獄(プリズン)』から。
切ないファンタジーが好きなら『月影の雫』もどうぞ。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
同じレーベルの作品はリンクスロマンスとは?にまとめています。
