水無月さららさんは、キャラ文庫を中心に、リンクスロマンスやプラチナ文庫でも作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、童話のように作り込まれた世界観と、ひねりの効いた設定から生まれる軽快な掛け合いが評判です。
口コミから見える作風
童話のような世界観
妖精や一角獣、ドラゴン、しゃべる動物たちが息づく世界が丁寧に作られていて、「舞台装置ではなく生きた世界として描かれている」という声が多く見られます。
かわいらしさの中に少しだけ怖さが混じる雰囲気も魅力です。
奇想天外な設定とドタバタ劇
魂が他人の体に乗り移る、人形だと思っていた相手が生身の人間だった、仮面の下に顔がないなど、意表をつく設定が持ち味です。
深刻な状況でも会話のテンポが軽く、笑いながら読めると評判です。
孤独な人が変わっていく物語
長く孤独に生きてきた人物や、自分に自信のない主人公が、相手と関わるうちに少しずつ心を開いていく過程が丁寧に描かれます。
その変化に胸を打たれたという感想がよく寄せられています。
おすすめの作品
いたいけな弟子と魔導師さま (水無月さらら)
ポイント 妖精や一角獣の暮らす森で、師弟の絆を描く童話のようなファンタジー
無実の罪で国を追われ、魔物の棲む樹海に捨てられた王子リシャール。死の恐怖さえ分からないほど幼くなりたいと願った彼は、哀れんだ精霊の魔法で幼い子どもの姿になってしまう。そんな彼を拾ったのは、森の奥でひとり研究を続ける美貌の魔導師ギスランだった。生き延びるため身分を隠して弟子入りを願うリシャールだが、「子育てなんか冗談じゃない」と突き放されて……。妖精や一角獣が暮らす森を舞台に、師弟の絆と成長を描くファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 水無月さらら |
|---|---|
| 発売日 | 2018/09/01 |
| ページ数 | 281ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 童話のような世界観がしっかり作られていて、妖精や動物たちとの会話も楽しいと好評です。後付けの舞台装置ではなく、生き物が息づく世界として描かれているという声がありました。
- 怖がると姿が小さくなるリシャールの舌足らずな話し方がかわいいという感想が多く、長い時を孤独に生きてきたギスランの心が変わっていく過程も素敵だと評判です。yocoさんのイラストが物語にぴったりだという声も寄せられています。
- 敵との戦いや周囲の人物があっさりしていて、全体的に浅く感じたという意見がありました。
- 二人の気持ちの変化が早すぎる、ドラマチックな場面もさらりと流れてしまうという声もあります。
僭越ながらベビーシッターはじめます (水無月さらら)
ポイント 倹約家の社長と四人の子どもたち。新しい家族の形を描く再生の物語
芸能界を引退して以来、その日暮らしを続けていたレイタ。夜の街で絡まれていたところを助けてくれたのは、妻を亡くしたシングルファーザーで大企業の社長・島崎だった。高級スーツに身を包みながら、私生活では驚くほどの倹約家。そんな彼から、出張の五日間だけ四人の子どもたちの面倒を見てほしいと頼まれて……。ベビーシッターから始まる恋と、新しい家族の形を描くお話です。
基本情報
| 著者 | 水無月さらら |
|---|---|
| 発売日 | 2022/01/01 |
| ページ数 | 337ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 根無し草のように生きていたレイタが、子どもたち一人ひとりと向き合いながら変わっていく再生の物語として良かったという声が多くありました。
- 敏腕なのに家ではケチな社長の島崎や、元ホストの秘書など、個性的な登場人物が楽しいと評判です。子どもたちが健気で、特に末っ子が可愛いという意見もあります。
- 設定を盛り込みすぎて散らかった印象がある、子どもたちが抱える問題の扱いが軽いという意見がありました。仕事ばかりの島崎に好感が持てなかったという声もあります。
ベイビーは男前 (水無月さらら)
ポイント 怪しげな薬をめぐって次々と騒動が起こる、テンポのよいラブコメ
塾講師をしながら趣味の造形に打ち込む水樹のもとに、ある日突然、小さな子どもが託される。戸惑いながら世話を始めた水樹だが、その正体は、大学時代にひそかに想いを寄せていた俺様な先輩・日下だった。怪しげな薬のせいで姿を変えられた日下をかくまううち、二人は薬をめぐる騒動に次々と巻き込まれていって……。奇想天外な設定で描くドタバタ・ラブコメディです。
基本情報
| 著者 | 水無月さらら |
|---|---|
| 発売日 | 2012/05/01 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 深刻な事態なのに会話のテンポが軽く、教祖や闇医者、香港マフィアまで登場するめまぐるしい展開が楽しいと評判です。
- どんな姿になった日下でも受け止める水樹の懐の深さと、水樹に支えられて人を想う気持ちを知っていく日下の変化に感動したという声が多くありました。
- 後半の薬をめぐる壮大な展開についていけなかった、情報量が多すぎるという声がありました。
- 水樹の感情の揺れが少なく物足りない、日下に魅力を感じられなかったという意見もあります。
はじめての一冊は
世界観にひたりたいなら『いたいけな弟子と魔導師さま』、現代ものの温かい話なら『僭越ながらベビーシッターはじめます』からどうぞ。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
- 添い寝から始めました。
- 顔がない旅人
- 座敷童が屋敷を去るとき
- 銀の獅子と身代わり姫
- 二度目の人生はハードモードから
- 新米錬金術師の致命的な失敗
- こじらせまくった長い長い恋の話
- 元カレと今カレと僕
- 人形遊びのお時間
- 新進脚本家は失踪中
- 美少年は32歳!?
- 死にたい病に効く薬
- 海賊上がりの身代わり王女
- 純白の少年は竜使いに娶られる
- 薔薇の嫁入り
キャラ文庫のほかの作品はキャラ文庫特集にまとめています。
