木原音瀬さんは、ビーボーイノベルズやディアプラス文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、つらいのにページをめくる手が止まらない筆力と、読み終えたあとも長く心に残る余韻が評判です。
口コミから見える作風
嫌な奴が愛おしくなる
自分本位で常識の通じない人物が、読み進めるうちにいじらしく見えてくるのが木原作品の真骨頂だという声が多くあります。
もっとも、どうしても許せないと感じる読者もいて、好みが分かれるところです。
緻密に組み立てられたSF
『パラスティック・ソウル』シリーズは、章ごとに主人公が替わりながら人物がつながっていく構成で、巻を重ねるごとに謎が明かされていきます。
読み返すたびに発見があると評判です。
甘さより余韻
痛く切ない展開が多く、すっきりしたハッピーエンドとは限りません。
一方で、作者自身が「最高糖度」と語る甘い番外編もあり、作品ごとに味わいが異なります。
おすすめの作品
COLD HEART in TOKYO (木原音瀬)
ポイント 常識外れの俳優に振り回される常識人。突っ込みに笑える前編
兄と立ち上げたアクセサリーブランドの広告に、楠田はかつて天才と呼ばれた落ち目の俳優・秋沢海斗を起用する。ところが癖の強い秋沢は撮影当日に大暴れし、カメラマンと殴り合いを始める始末。それでも根気よく付き合ううちに懐かれた楠田は、好意があるふりをして彼をなだめようとする。だが恋人になったと思い込んだ秋沢の執着は、楠田の想像をはるかに超えていて……。『COLD』シリーズのスピンオフ、楠田を主人公にした前編です。
基本情報
| 著者 | 木原音瀬 |
|---|---|
| 発売日 | 2014/07/01 |
| ページ数 | 263ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 86 |
口コミ
- 常識の通じない秋沢にイライラさせられるのに、読み進めるうちにいじらしく見えてくる木原音瀬先生ならではの筆致が好評です。振り回される楠田の突っ込みにくすっと笑えたという声が多くありました。
- 平凡な常識人の楠田に共感できる、一気に読んでしまったという意見があります。本編の透たちも少し登場し、シリーズの読者にはうれしいと評判です。
- 秋沢の言動が極端すぎて感情移入できず、ただ不快に感じたという声がありました。
- この一冊では話が途中で、続く巻と合わせて読むべきだという意見もあります。
パラスティック・ソウル 1 (木原音瀬)
ポイント 章ごとに主人公が替わる緻密な構成の近未来SF、第1巻
ある科学者が亡くなり、「最後の晩餐」に招かれた縁もゆかりもない四人に、願いの叶う薬が配られた。大学生の八尋は、その薬を大嫌いな相手ジョエルに飲ませる。自分を好きになるように、というほんの意趣返しのつもりで……。父の遺産のありかを聞き出すため、兄の亡骸に薬を飲ませたバートの愛憎を描く「dear brother」なども収録。犬の耳と尾を持つ人々が暮らす近未来を舞台にした、愛の物語のシリーズ第1巻です。
基本情報
| 著者 | 木原音瀬 |
|---|---|
| 発売日 | 2018/09/01 |
| ページ数 | 254ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 87 |
口コミ
- 章ごとに主人公が替わりながら人物同士が少しずつつながっていく構成が緻密で、よく作り込まれていると評判です。読み返すたびに発見があるという声が多くありました。
- 薬がきっかけの偽りの恋から本物の想いへ変わっていく八尋とジョエルの話、すれ違ったまま切ない結末を迎えるバートと兄の話に号泣したという感想が目立ちます。
- ワクチンの副作用で犬の耳と尾を持つ「ビルア種」が生まれた近未来という設定が新鮮で、SFが苦手でも楽しめたという声もあります。
- 1巻では謎がほとんど明かされず、人物関係が複雑なので頭を整理しながら読む必要があるという意見がありました。
- 恋愛の要素は薄めで、痛い展開や救いのない話もあるため、好みが分かれるという声もあります。
セカンド・セレナーデ (木原音瀬)
ポイント 「嫌な奴」がテーマの二編。デビュー作も収めた完全版
人当たりがよく誰にでも好かれる掛川は、想いを寄せていた相手を友人に奪われ、失恋の痛みを抱えていた。そんな夜、街で出会ったのは、美しい見た目とは裏腹に口を開けば嫌味ばかりの橋本。嫌な奴なら傷つけても罪悪感はない――そう考えて始めた関係のはずが、いつしか掛川は彼から離れられなくなっていく……。木原音瀬先生のデビュー作「水のナイフ」と表題作に、同人誌収録作や書き下ろしの後日談を加えた完全版です。
基本情報
| 著者 | 木原音瀬 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/07/01 |
| ページ数 | 317ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 「嫌な奴」をテーマにした二組の物語が読みごたえ十分で、性格の悪い人物がだんだん愛おしく見えてくると評判です。表題作の終盤で主導権がひっくり返る展開に心をつかまれたという声が多くありました。
- 後日談までまとめて読めるお得な一冊で、木原作品の中では痛さが控えめなので入門にちょうどいいという意見があります。橋本と映画監督の丁々発止のやりとりが楽しいと好評です。
- 登場人物の多くが自分本位で、どうして惹かれ合うのか分からず不快さが残ったという声がありました。
はじめての一冊は
痛さが控えめで入門向きという声のある『セカンド・セレナーデ』から入り、気に入ったら『COLD HEART in TOKYO』へ進むのがおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
- パラスティック・ソウルendless destiny
- パラスティック・ソウル 3
- パラスティック・ソウルlove escape
- パラスティック・ソウル 2
- COLD HEART in NEWYORK
- パラスティック・ソウルunbearable sorrow
ディアプラス文庫の作品はディアプラス文庫の案内でも紹介しています。
