雪代鞠絵さんは、幻冬舎ルチル文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、つらい境遇でもひたむきな受けと、胸に迫る切なさが「雪代さんらしい」と評判で、最後には泣けたという声がよく見られます。
口コミから見える作風
ひたむきな受けと切なさ
家族から冷たく扱われたり、居場所を失ったりしても、相手を信じて前を向く受けが多く登場します。
切ない展開の先で報われる物語に心を動かされたという感想が多く寄せられています。
浪漫の香る時代もの
大正の華族社会など、時代の雰囲気をまとった舞台設定も特徴です。
小道具の一つ一つに浪漫を感じるという声もありました。
甘さを楽しむ現代もの
現代ものでは、どこを読んでも甘いのに胸焼けしないという評判の作品もあり、切なさだけでなく甘さを味わいたい人にも向いています。
おすすめの作品
だんだんもっと、甘くなる (雪代鞠絵)
ポイント 愛を信じない恋人に奇跡を見せたい。短い話を重ねた甘いラブコメ
大学生の恵の恋人は、カフェチェーンの社長で何でも持っているハイスペックな清名。いつも甘やかしてくれる彼に「愛なんて存在しない」と言われてショックを受けた恵は、ある“奇跡”を起こせたら愛を信じてもらう、という約束を取りつける。ところが、それがなかなかうまくいかなくて……。寂しさを抱えた彼に幸せな奇跡を見せたい恵の奮闘を、短いお話を重ねてつづる、甘くて少し切ないラブコメディです。
基本情報
| 著者 | 雪代鞠絵 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/05/17 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 86 |
口コミ
- どこを切っても甘いのに胸焼けしないのは恵がかわいいからだという声が多くありました。年上の社長にも言いたいことを全部言ってしまう強気さも好評です。
- 一話ずつが短く区切りがいいので読みやすいと評判です。サマミヤアカザさんのイラストが作品にぴったりだという意見もあります。
- 穏やかな攻めが、受けのピンチに血相を変えて怖い一面を見せる場面にときめいたという声があります。官能的な場面が多く、甘さを存分に味わえると評判です。
- 短い話の集まりのため話が途切れがちで、回想と現在の区別がわかりにくく集中しにくかったという声がありました。
- 愛を信じない攻めのドライさが最後まで気になった、書き出しが好みに合わなかったという意見もあります。
ビューティフル・サンデー (雪代鞠絵)
ポイント 打算で生きてきた男が変わっていく心の動きを、攻め視点で丁寧に描く
出世のために上司の娘と婚約し、大阪へ赴任した恭輔。そこへ現れた婚約者の弟・小鳩は、大阪にいる間だけでいいから恋人にしてほしいと言い出します。弱みを握られて渋々受け入れた恭輔は、どれほど冷たくあしらっても一途に慕ってくる小鳩に、いつしか安らぎを覚えるようになっていきます。けれど、小鳩はある秘密を抱えていて……。打算で生きてきた男と、愛を知らずに育った小鳩が、互いの欠けたものを見つけていく物語。書き下ろしを加えた新装版です。
基本情報
| 著者 | 雪代鞠絵 |
|---|---|
| 発売日 | 2012/12/01 |
| ページ数 | 287ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 打算的で冷たかった恭輔が、少しずつ小鳩に心を開いて変わっていく心情の描写が丁寧だと評判です。恭輔の視点で進む構成に引き込まれたという声が多くありました。
- 隠していた事実が明らかになった後、小鳩が初めて恭輔に本音をぶつける場面に泣いたという声が多くありました。新幹線のホームや、玄関に並んだウサギの場面が印象に残ったという意見もあります。
- 新装版では山本小鉄子さんのイラストに変わり、書き下ろしの短編でその後の二人の穏やかな時間が読めるのが好評です。
- 小鳩がなぜそこまで恭輔を好きになったのか説得力に欠ける、家族との確執をもっと掘り下げてほしかったという声がありました。
- 前半の恭輔の態度がひどく読むのがつらい、心を開いてからの展開が早いという意見もあります。
白薔薇は純潔を捧ぐ (雪代鞠絵)
ポイント 大正の華族社会を舞台にしたシンデレラストーリー
見知らぬ男たちに追い詰められていたところを、社交界きっての遊び人・御薗生冬馬に救われた悠里。妾腹の子として家族からも使用人のように扱われながら、いつか兄と暮らせる日を信じて健気に働いてきた彼に、冬馬はなぜか自分の偽の恋人を演じるよう言いつける。華やかな屋敷での新しい暮らしの中で、悠里は少しずつ自分の居場所を見つけていって……。大正の華族社会を舞台にしたシンデレラストーリーです。
基本情報
| 著者 | 雪代鞠絵 |
|---|---|
| 発売日 | 2012/05/01 |
| ページ数 | 316ページ |
| 評価 | 3.9 |
| スコア | 79 |
口コミ
- 学ぶ機会のなかった悠里が、新しい暮らしの中で知識や作法をみるみる吸収していく姿が健気で、マイフェアレディのような展開が楽しいと評判です。
- 冬馬が絵本の王子様のように悠里を大切にするので、つらい場面があっても全体の印象は甘めだという声がありました。冬馬の幼なじみ・馨の存在感も好評です。
- 書き下ろしの後日談や、屋敷の家政婦が焼く菓子の場面など、温かい読後感が良かったという感想もありました。
- 義兄の仕打ちがあまりにひどく、読んでいてつらかったという声が多くありました。
- 挿絵が表紙だけなのが残念、助け方など冬馬の描き方がいまひとつという意見もあります。
はじめての一冊は
甘い話から入りたいなら『だんだんもっと、甘くなる』、雪代さんらしい切なさを味わいたいなら『ビューティフル・サンデー』がおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
幻冬舎ルチル文庫についてはルチル文庫とは?にまとめています。
