奪われたものを取り戻したい、あの人だけは許せない。
復讐を胸に秘めた主人公が、よりによって憎むべき相手や、その一族の人間と惹かれ合ってしまう――。
復讐ものの恋愛小説は、憎しみと恋心のあいだで揺れる葛藤の深さと、真実が明かされていくスリルが魅力です。
口コミでは「切なくて泣いた」という重い作品から、「復讐と言いながら最初から甘い」という安心して読める作品まで、幅広い感想が見られます。
こんな人におすすめ
- 憎しみと愛のあいだで揺れる、切ない葛藤を味わいたい方
- 虐げられた主人公が立ち上がる、胸のすく展開が好きな方
- 真実が少しずつ明かされていく、先の読めない物語を読みたい方
復讐を誓うヒロイン(TL)
身代わり王女なので売国して自由になるはずが、敵国の王様に溺愛されて逃げられません (クレイン)
ポイント 身代わりの花嫁が、初夜に敵国の王へ祖国を滅ぼすよう持ちかける
義父の命を盾に脅され、王女の身代わりとしてハーレン国に嫁がされたラッティ。実は彼女は前王の庶子だった。病で亡くなった母のこともあり、祖国への復讐に燃える彼女は、野蛮だと恐れられるハーレン王アレシュに、祖国を滅ぼすよう持ちかける。「寝る前にすることがあろう? 私はそなたを随分と気に入った」――ラッティの話を真剣に聞きながら、彼女を王妃として遇するアレシュ。美しく聡明な彼に、ラッティもいつしか惹かれていき!?
基本情報
| 著者 | クレイン |
|---|---|
| 発売日 | 2022/10/28 |
| ページ数 | 287ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 89 |
口コミ
- 身代わり花嫁が初夜に売国を持ちかけるという意外な始まりに引き込まれたという声が多くありました。逞しく強かで、罪悪感からも目をそらさないヒロインが素敵だと評判です。
- 設定は重いのに、ヒーローとの掛け合いはラブコメのようで笑えます。「熊」と呼ばれる養父たち北の男たちも魅力的です。
- シリアスな設定とコミカルな口調がかみ合わず、違和感があったという声がありました。
- ヒロインの記憶力など、都合のいい部分もあるという意見もあります。
汝の仇敵を愛せよ 復讐令嬢は王太子殿下と禁断の恋に堕ちる (寺崎昴)
ポイント 同志だと思った青年の正体は、父を見殺しにした国王の息子
無実の罪で父を処刑された元侯爵令嬢ブランシュ。身分を偽って社交界に入り込み、復讐を誓う彼女を助けてくれたのは、ノーマンという青年だった。同志に出会えたと喜び、心惹かれていくブランシュ。けれど彼の正体は、父を見殺しにした国王の息子、王太子カイネルで……。憎むべき相手なのに、想いは止められない。「君じゃなきゃ駄目なんだ」。運命が巡り合わせた、禁断の恋。
基本情報
| 著者 | 寺崎昴 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/08/01 |
| ページ数 | 268ページ |
| 評価 | 3.8 |
| スコア | 78 |
口コミ
- 互いに身分を隠したまま惹かれ合う二人の設定が巧みで、復讐と恋愛のバランスもよく、満足度が高かったという声がありました。父の件にヒーローも心を痛め、陰で奔走していたという展開に納得できます。
- たった一人で復讐に燃えるヒロインの気高さと強さがかっこいいと評判です。彼女を引き取った伯爵夫妻の温かさにも心が和みます。
- 密偵として動くヒロインの振る舞いが迂闊で、もう少しかっこよく立ち回ってほしかったという声が目立ちます。
- 恋愛ものというより政治色の濃い断罪もので、甘い場面は少なめです。登場する家名が多く、整理しながら読む必要があります。
あなたが世界を壊すまで (クレイン)
ポイント 滅んだ国の王女が、神の子を堕落させて世界を滅ぼそうとする
侵略によって滅んだ国の王女で、修道女のクラウディア。家族の亡骸が晒され、辱められる姿を見た彼女は、憎しみと絶望から、『神の愛し子』クルトを堕落させて世界を滅ぼそうと決意する。世話係として取り入り、『暴食』『怠惰』と次々に罪を犯させるものの、世界が滅びる気配はない。焦った彼女は彼を『色欲』に溺れさせようとするが……。神の子と亡国の王女の物語です。
基本情報
| 著者 | クレイン |
|---|---|
| 発売日 | 2023/03/01 |
| ページ数 | 286ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 88 |
口コミ
- 七つの大罪を使って神の子を堕落させようとする過程が、世間知らず同士の二人のやりとりでどこかコミカルに描かれ、面白いという声が多くありました。
- 無感情だったヒーローが、ヒロインと触れ合ううちに人間らしくなり、彼女だけに執着していく姿が好評です。後半のヒーロー視点で明かされる真相に唸らされると評判で、鈴ノ助さんのイラストも美麗です。
- ヒロインの家族の最期の描写が凄惨で、読むのがつらいという声がありました。
- 壮大な設定のわりに展開が予定調和で、神の子の正体が曖昧なまま終わるという意見もあります。
ケダモノ社長のお気に入り 男装秘書は淫らに身体を暴かれる (兎山もなか)
ポイント 父の復讐のために男装して秘書に。笑えるラブコメ寄り
父の復讐のため、男装してライバル会社の社長・穂高の秘書になった侑美。悪人だと思っていた穂高は、意外にも気さくないい男。いつしか惹かれていくけれど、今の自分は「男」。女だとばれたら一巻の終わりなのに、ゲイだという彼に迫られて……!? 前代未聞、ケダモノ社長と男装ヒロインのラブコメディです。
基本情報
| 著者 | 兎山もなか |
|---|---|
| 発売日 | 2022/12/23 |
| ページ数 | 300ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 突っ込みどころ満載の設定なのに、会話のセンスがよく、声を出して笑いながら一気に読んだという声が多くありました。ラブコメかと思えばミステリーの要素もあると評判です。
- つかみどころがないのに寛大なヒーローと、ヒロインを支える眼鏡の桐生さんが魅力的です。父の呪縛から解き放たれていく物語でもあります。
- ヒロインがちょろすぎる、設定に無理があってついていけなかったという声がありました。
- ヒロインの父の描き方が中途半端で、謝罪もないのがもやもやするという意見もあります。
史上最高のラブ・リベンジ Eri & Masato (冬野まゆ)
ポイント 婚約者を奪われたOLが、謎のイケメンと豪華にリベンジ。現代もの
結婚を約束した同僚の彼との幸せな未来を夢見ていた絵梨。ところが婚約披露の日、彼の隣で笑っていたのは後輩の女性だった。どん底に突き落とされた絵梨の前に、二人への「復讐」を提案する謎のイケメン・雅翔が現れる。強引なデートで本来の美しさを引き出されていく絵梨は、やがて彼に惹かれていき……。恋も復讐も豪華に楽しむ、ハッピーロマンスです。
基本情報
| 著者 | 冬野まゆ |
|---|---|
| 発売日 | 2021/07/01 |
| ページ数 | 346ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- クズな元恋人と略奪女子を、ヒーローが最後にすっきりやっつけてくれる爽快感が好評で、何度も読み返しているという声が多くありました。
- 自分を磨いて幸せをつかむ前向きな復讐で、優しく真面目なヒロインと王子様のようなヒーローが素敵だと評判です。ヒーローが語るブランド品への考え方に共感したという感想もあります。
- 元恋人と後輩女性があまりに嫌な人物で、読んでいて腹が立ったという声がありました。
- 二人の処遇が普通で、もっと痛い目にあってほしかったという意見もあります。
復讐の甘い檻 (最賀すみれ)
ポイント 政敵同士の家に生まれた恋人たち。家を滅ぼされた令嬢の復讐
政敵同士の家に生まれながら、ひそかに愛を育んでいたルヴォー家の令嬢アイディーリアとフォンタナ家の嫡子シルヴィオ。だがルヴォー家の陰謀でフォンタナ家は粛清され、シルヴィオは行方知れずに。五年後、罪の意識を抱えて修道院で暮らす彼女の前に、隣国の大公となった彼が現れる。「おまえに許されるのは、俺の慈悲を乞うことだけだ」――復讐を誓う大公と贖罪に囚われた令嬢、引き裂かれた恋人たちの再会を描く物語です。
基本情報
| 著者 | 最賀すみれ |
|---|---|
| 発売日 | 2020/01/01 |
| ページ数 | 328ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- ロミオとジュリエットのような始まりから、裏切りと誤解のアップダウンを経てハッピーエンドへ向かう展開に引き込まれたという声が多くありました。
- 復讐のつもりでもヒロインへの想いを隠しきれないヒーローの葛藤や、思わず漏れた「僕の女神」という言葉が胸に響いたと評判です。ヒーローの部下たちの明るさが暗くなりすぎない救いになっているという意見もあります。
- 再会後のヒーローのヒロインへの扱いがひどく、人格を疑ったという声がありました。
- 国王や王妃をめぐる話の処理が惜しい、その後の二人と国の行方をもう少し読みたかったという意見もあります。
凶王は復讐の踊り子に愛を知る (花菱ななみ)
ポイント 仲間の復讐のため、踊り子として凶王の愛妾になった巫女
殺された仲間の復讐を誓い、踊り子に身をやつして「凶王」ガスタインの愛妾となった巫女ラスティン。夜ごと寝所で好機をうかがいながら、王の過去と民を思う本心を知るうちに、冷たい肌の彼にぬくもりを与えたいという想いが芽生えていく。一方、不死身の王は、彼女にこそ自分を滅ぼしてほしいと願うようになり……。死を望む王と、王を救える唯一の巫女の運命を描く神話風ロマンスです。
基本情報
| 著者 | 花菱ななみ |
|---|---|
| 発売日 | 2023/07/01 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 三柱の神をめぐる世界観がよく練られ、神話のような雰囲気が面白いと好評です。王を討つために生きてきたヒロインが、やがて王を救う方法を探し始める変化に引き込まれたという声が多くありました。
- 主な登場人物が二人に絞られ、じっくり関係を味わえると評判です。ヒーロー視点で描かれる王の想いや、逞しい王を描いた挿絵も好評です。
- 説明的で臨場感に欠け、二人の必死さが伝わりにくかったという意見があります。
- 終盤がうまくいきすぎている、官能的な場面が多く話の流れがやや大ざっぱだという声もありました。
憎しみと愛のあいだで(TL)
裏切りの騎士と呪われた皇女 (戸瀬つぐみ)
ポイント 想いを寄せていた教師は、国を滅ぼした裏切り者だった
反乱軍に国を滅ぼされた元皇女オデットは、くじで選ばれた騎士ユリウスの妻として下げ渡されてしまう。その男は、かつて教師としてオデットに仕えていた技官「ジョン」だった。ひそかに想いを寄せていた彼が、容姿も身分も名前も偽り、反乱軍を宮殿に引き入れた裏切り者だったと知り、オデットは屈辱に打ち震える。さらに、ある理由からオデットの体に施されていた「呪い」が発動してしまい……。裏切りの騎士と亡国の皇女、踏みにじられた想いの行方は――?
基本情報
| 著者 | 戸瀬つぐみ |
|---|---|
| 発売日 | 2021/05/01 |
| ページ数 | 314ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 国を失っても気高く、民のために自らを犠牲にしようとする皇女の強さと、彼女を一途に想う騎士の深い愛に泣けたという声が多くありました。
- 皇族らしい男性的な口調のヒロインと、最後まで敬語を崩さないヒーローの対比が魅力的だと評判です。呪いの謎もきちんと解けます。
- 序盤のヒーローの強引な行動や、ヒロインが心を許していく経緯に納得できないという声がありました。
- ソーニャ文庫らしい歪みは控えめで、後半はラブコメ寄りになるので物足りないという意見もあります。
復讐の獣は愛に焦がれる (青井千寿)
ポイント 攫った獣人は、父の仕打ちに傷ついた人だった。重めの物語
実の父に屋敷に閉じ込められ、抜け殻のように生きてきた令嬢アリア。政略結婚の輿入れの途中、彼女は豹型獣人のエルガーに攫われてしまう。激しい憎しみを抱いたアリアだったが、かつて自分の父がエルガーたち獣人に与えた壮絶な仕打ちを知り、心が揺れる。彼は自分と同じ、いやそれ以上の痛みを抱えた人――。復讐に生きる獣人と攫われた花嫁の、憎しみから生まれた愛の物語です。
基本情報
| 著者 | 青井千寿 |
|---|---|
| 発売日 | 2022/05/01 |
| ページ数 | 334ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 獣人への差別や虐待を正面から描いた重い物語で、つらい境遇を乗り越えていく二人の姿に読み応えがあるという声がありました。
- 生まれた子どもがみんなの希望になる、温かいラストが好評です。
- 始まりの復讐の場面が衝撃的で、ヒロインがあまりに簡単に許すのに共感できなかったという声が多くありました。
- ヒーローの弟の身勝手さにもやもやした、設定に無理があるという意見もあります。
贖罪婚 それは、甘く歪んだ純愛 (栢野すばる)
ポイント わざと突き放した幼なじみが、冷たい顔で契約結婚を持ちかけてくる
大手メーカーの令嬢だったが、両親の事故死をきっかけに家が没落し、屋敷も財産も失ってしまった真那。救いの手を差し伸べてくれた年上の幼なじみ・時生に、彼女はあえて酷い言葉を投げつけ、自分を憎んで忘れるように仕向けた。数年後、冷たい表情をたたえた時生がふたたび現れ、非情な契約結婚を持ちかけてきて……。没落お嬢様と元使用人の息子の、両片思いのラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 栢野すばる |
|---|---|
| 発売日 | 2023/04/01 |
| ページ数 | 339ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 80 |
口コミ
- ヒロインの隣に立てるよう必死に努力し、諦めずに想い続けてきたヒーローが素敵だという声が多くありました。
- 世間体を気にする祖父のせいでこじれた二人を後押しする、ヒロインの祖母の活躍が痛快だと評判です。ヒーロー視点も豊富です。
- 王道の展開で、可もなく不可もないという声がありました。
- 二人の会話が噛み合っていないように感じ、のめり込めなかったという意見もあります。
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる (マチバリ)
ポイント 家族に疎まれてきた令嬢と、人嫌いの大魔術師の形だけの婚姻
幼い頃のある事件をきっかけに、家族から疎まれてきたエステル。姉の婚約者を誘惑したと言いがかりをつけられ、修道院へ送られるはずだった彼女に、ある高貴な男性に嫁いで子を産めという密命が下る。人嫌いの大魔術師アンデリックと形だけの婚姻を結んだエステルは、意外にも穏やかな彼となら、うまくやっていけるのではと希望を抱く。けれど、心に安らぎが訪れるたびに、過去の記憶が彼女を苛んで――。文庫だけの書き下ろし番外編も収録。
基本情報
| 著者 | マチバリ |
|---|---|
| 発売日 | 2024/06/01 |
| ページ数 | 369ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 家族の愛情を受けられなかった二人が、少しずつ心を通わせていく過程が丁寧で、幸せになってからとのギャップが大きいと評判です。
- 不器用なヒーローがヒロインに惹かれていく様子がヒーロー側の視点でもわかります。最後に彼が涙を流す場面が胸に響いたという声もありました。
- ヒロインが家族から虐げられる場面が長く続き、前半は読むのがつらいという声が多くありました。無理やりな場面もあるので、苦手な方は注意が必要です。
- 姉や両親への報いが軽く、すっきりしないという意見があります。挿絵はありません。
軍人侯爵は婚約破棄を許さない 妄執の溺愛契約 (八巻にのは)
ポイント 「復讐のため」と言いながら、最初から甘い。安心して読める一冊
寂れた領地を立て直すため、領主として奮闘する貴族の娘エマ。窮地に陥った彼女の前に現れたのは、かつてひどい言葉を投げつけて婚約を破棄した幼なじみのロイドだった。病弱だった彼は、たくましい軍人となって帰ってきた。新事業に出資する代わりに、「復讐のために」婚約しろと迫るロイドだったが、その態度はなぜか甘くて……。
基本情報
| 著者 | 八巻にのは |
|---|---|
| 発売日 | 2021/04/16 |
| ページ数 | 321ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 「復讐」と言いながら最初からヒロインを溺愛し、支え続けるヒーローが素敵だという声が多くありました。ヴァニラ文庫らしい、安心して読める甘いお話です。
- ヒーローの元部下など、癖のある脇役たちが物語を盛り上げると評判です。ダイヤモンド鉱山や町の発展をめぐる事業の描写も丁寧です。
- 肝心なことを話さずにすれ違う二人に、いらいらしたという声がありました。
- 問題の多くをヒーローが解決してしまい、ヒロインが頼りなく見えるという意見や、タイトルがネタバレだという声もあります。
悪人の恋 (荷鴣)
ポイント 祖国を奪われ復讐の鬼となった王子と、死を望む敵国の女王
家族を惨殺され、祖国を失った王子ルシアノ。復讐の鬼となって悪の限りを尽くし、ついに敵国の女王アラナのもとへたどり着く。ところが彼女は命乞いをするどころか、自らの死を望んでいた。苦しませるために手元に置いたはずが、共に過ごすうちに憎しみは執着へと変わっていく。それでもアラナは死を願い続けて……。凄惨な過去を抱えた二人を描く、ソーニャ文庫のダークロマンスです。
基本情報
| 著者 | 荷鴣 |
|---|---|
| 発売日 | 2020/03/01 |
| ページ数 | 334ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 90 |
口コミ
- なぜ女王は死を望むのか、過去が少しずつ明かされていく構成が見事で、伏線回収も秀逸だと好評です。映画を観ているような情景描写と濃密な心理描写に引き込まれ、一気読みしたという声が多くありました。
- 復讐心が深い愛へと変わっていくルシアノの心の動きに無理がなく、死にたがりのアラナを説得する言葉やラストの台詞に号泣したと評判です。
- 重い物語だからこそハッピーエンドの読後感が爽快だという意見もあります。『或る毒師の求婚』の登場人物が出てくる点も楽しみどころです。
- 残酷な描写や同意のない場面が繰り返し出てくるため、苦手な人は注意が必要だという声が多くありました。
- 挿絵がいまひとつだった、幸せな後日談をもう少し読みたかったという意見もあります。
復讐婚 (山野辺りり)
ポイント 三年前に近づいてきた理由を隠していた元婚約者が、突然現れる
田舎町で慎ましく暮らすオリヴィアの前に、元婚約者ブラッドフォードが突然現れます。三年前、彼が近づいてきたのは彼女の父に復讐するためで、目的を果たすと「君は用済みだ」と彼女を突き放したのでした。再会した彼はひどくやつれて見え、戸惑うオリヴィアを強引に妻にすると、執拗に求めてきて……。復讐を終えたあとの二人を描く、海運王と一途な娘の歪な結婚の物語です。
基本情報
| 著者 | 山野辺りり |
|---|---|
| 発売日 | 2018/10/01 |
| ページ数 | 314ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 復讐を果たしたところから始まる珍しい構成で、ヒーローの葛藤とヒロインの揺れる心情がじっくり描かれていると好評です。心理描写の素晴らしさに胸が締め付けられたという声が多くありました。
- ヒロインの父への復讐を最後までやり遂げるヒーローの回想が怖いほどで、執着と依存が絡む仄暗いハッピーエンドが良かったという声がありました。
- どんな仕打ちを受けても想い続けるオリヴィアの健気さに号泣したという感想も目立ちます。
- ヒーローの言葉があまりに辛辣で冷たく、自分を責めるばかりのヒロインにも共感できなかったという意見が多くありました。
- すれ違いが浅く感じる、もっと振り切った歪みを期待していたという声や、イラストが軽いという意見もあります。
死に戻って、やり直す
復讐のために死に戻ったら囲われ溺愛が始まった (滝沢晴)
ポイント (BL)復讐に燃えるのに、どこか可愛い天然な受け
公爵家の次男ジェレミーは、騎士団長フェルディナンとの結婚式の直前にさらわれ、毒を盛られた。息絶える前に誘拐犯から聞かされたのは、愛するフェルディナンと義妹イザベルが実は恋人同士で、邪魔になった自分の殺害を依頼したという話だった。「時間が巻き戻せたら復讐してやる!」――そう願いながら意識を失ったジェレミーが目を覚ますと、そこは一年前の婚約式の朝で……。
基本情報
| 著者 | 滝沢晴 |
|---|---|
| 発売日 | 2026/05/20 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 89 |
口コミ
- 復讐に燃えているのに、その内容がどこか可愛らしい天然な受けにくすっとさせられると評判です。自分を「美青年」と言い切る、自己肯定感の高さも好感が持てます。
- 受けの幸せだけを願い、何度も運命に立ち向かってきた攻めの一途な愛に泣かされたという声がとても多くありました。祝福の秘密が明かされる展開も見事です。
- 思いがけず活躍するカエルなど、笑える要素と切なさのバランスが絶妙です。
- 互いに肝心なことを話さないせいで誤解が長引くのが不自然だという声がありました。受けの言動が幼く感じられた人もいます。
- 挿絵が作品の雰囲気に合わなかったという意見もありました。
死に戻りの偽王太子は復讐を誓う (愁堂れな)
ポイント (BL)身代わりにされた王子が、隣国の王と手を組む
リンデン王国の王子アシェルは、強力な火魔法を持つ双子の兄と違い、弱い治癒魔法しか持たないため、表舞台に出されずひっそり暮らしていた。ある日、兄が隣国の王子に暴行を働く事件を起こす。謝罪のため呼び出された兄は、アシェルを身代わりに差し出し、父王もまた、隣国でアシェルを死なせ、それを口実に攻め込もうと企てる。策略どおり命を落としたアシェルだったが、気づくと身代わりを頼まれた場面に戻っていて……。
基本情報
| 著者 | 愁堂れな |
|---|---|
| 発売日 | 2025/09/18 |
| ページ数 | 219ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 虐げられてきた主人公が、隣国の王と手を組んで父と兄の企みを阻止していく復讐劇に、胸がすっとしたという声がありました。文章が読みやすく、一気に読めます。
- かつて主人公を傷つけてしまった王が、罪悪感に悩み続ける姿が魅力だという感想もあります。
- 死に戻る前の人生で、主人公が暴力を受けて命を落とす場面が繰り返されるので、苦手な人は注意が必要です。
- つらい経験がトラウマとして描かれず、主人公があっさり相手を好きになることに納得できないという声が多くありました。展開もあっさりしています。
せっかく死に戻ったのだから、ヤンデレマフィアの溺愛ルートだけは嫌なんですが (戸瀬つぐみ)
ポイント (TL)一度目の人生で毒殺された令嬢の、二度目の結婚
父の遺した借金のため偽装結婚した夫と、その愛人に毒殺された子爵令嬢ルーチェ。気がつくと、時は二年前に戻っていた。結婚前、悪名高いマフィアのドン・アルバーノが家に踏み込んできたあの日。ところが記憶とは違い、彼は紳士的にルーチェへ手を差し伸べ、借金をすべて肩代わりすると言って強引に結婚してしまう。一度目の人生とはまるで違う彼の優しさに、ルーチェは少しずつ心を許していくが――。一途な悪党と薄幸の令嬢が、二度目の人生で最悪の結末に抗う死に戻りロマンス。
基本情報
| 著者 | 戸瀬つぐみ |
|---|---|
| 発売日 | 2026/02/05 |
| ページ数 | 318ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 今度こそ二度と手放さないと誓ったヒーローの、重すぎるほどの執着と一途さが胸に響きます。彼の気持ちが明かされるたびに愛の重さを思い知らされ、エピローグは本当に最高でした。
- 守られるだけでなく、自分の居場所を得て強くなろうとするヒロインの成長に好感が持てました。二人が過去の因縁を断ち切る場面は格好よく、必見です。
- 銃や車が出てくるのに貴族社会が残っている世界観が新鮮でした。二人の死に戻りが並行して描かれる構成が見事で、謎解きや復讐もあって最後まで飽きません。
- いつから、なぜそこまでヒロインを好きなのかの説得力が少し弱く、ストーカーのような執着には引っかかりを感じました。マフィアで貴族という設定にも違和感が残ります。
- ヒロインを苦しめた父親や元夫への決着のつけ方に、物足りなさや納得のいかなさを感じる人もいそうです。
BL
転生した守銭奴、聖者の偽りを暴く (宮緒葵)
ポイント 虐げられた友の体に転生した闇金業者が、容赦なく復讐を進める
借金の取り立て中に命を落とした闇金業者の新名が目を覚ますと、そこは異世界。子どもの頃から夢の中で交流していた唯一の友人アウルムの体に転生していた。どんな病も治せる清らかな聖者でありながら、力を奪われ、虐げられて命を落としたアウルム。その無念を晴らすため、新名は復讐を誓う。献身的に世話を焼いてくれるのは、記憶を失った奴隷のジン――なぜか高い魔力を持つ謎の男だ。中身が別人だと知っても忠誠を捧げてくる彼と共に、新名の復讐劇が始まる。
基本情報
| 著者 | 宮緒葵 |
|---|---|
| 発売日 | 2026/01/01 |
| ページ数 | 335ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 前世の経験を活かして、虐げられた友のために容赦なく復讐を進めていく主人公の骨太なメンタルが爽快です。悪役は最後まで悪役なので、成敗される場面では胸がすっとしました。
- 中身が別人と知ってもなお忠誠を捧げ、闇の魔法で颯爽と助けてくれるジンが格好いい。もう一人、主人公に執着する聖騎士も登場して、二人がバチバチにぶつかる展開にも盛り上がりました。
- BLの要素を抜きにしても物語として面白く、一気に読みました。報われなかったもう一人の主人公への救いが最後に用意されていたのも、うれしかったです。
- 続きがありそうな終わり方で、すべての謎が解けるわけではありません。一冊で完結する話を求める人は注意が必要です。
- この作者の作品としては執着や甘い場面が控えめで、濃い溺愛を期待すると物足りないかもしれません。序盤の暴力の描写には、少し怖さを感じる場面もあります。
おれが殺す愛しい半魔へ (かわい恋)
ポイント 家族の仇を討つため、最強の魔人に教えを乞う
家族を殺した魔物を、一匹残らず狩り尽くしたい――天涯孤独となり、神殿に引き取られたリヒト。神官見習いとして修行に励むものの、白魔術では低級の魔物さえ祓えない。力を得るためなら黒魔術だって身につけてみせる。神殿を飛び出したリヒトは、魔物さえ恐れる最強の魔人マレディクスに教えを乞うが……。復讐を誓った青年と、人の言葉を解する知性ある魔物――相反する二人の運命の出会い。
基本情報
| 著者 | かわい恋 |
|---|---|
| 発売日 | 2024/06/01 |
| ページ数 | 329ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 闇堕ちしそうな設定を裏切る、潔くて行動力のある受けが魅力です。自分が間違っていれば憎んでいた相手への考えも改められる、まっすぐな性格に好感が持てます。
- 傲慢そうに見えて、実は自己評価が低く、人知れず人々を救ってきた半魔の攻めの孤独が切ないと評判です。両想いになった途端に甲斐甲斐しくなるギャップが可愛いという声も多くありました。
- 憎しみが愛へと変わっていく過程が丁寧に描かれ、魔物より人間のほうが恐ろしいというテーマも心に残ります。
- 中盤まで、受けが攻めを見下すような言動が続き、読んでいてもどかしかったという声がありました。
- 似た設定の作品を読んだことがある人には、新鮮味が薄く感じられるかもしれません。
転生した側室さまは、皇帝陛下に復讐したい (夢乃咲実)
ポイント 前世で自分を殺した男と、同じ顔をした皇帝
前世の記憶を持つエンベルは、転生した異世界で後宮に売られてしまう。待ち受けていたのは、伽に呼んだ側室候補を次々と殺すと噂される皇帝だった。ある日、後宮から逃げ出そうとしたところを皇帝に見つかり、その夜の伽を命じられる。前世で自分を殺した男と同じ顔をした皇帝と、その隠された優しさのあいだで、エンベルの心は揺れ動いて……。
基本情報
| 著者 | 夢乃咲実 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/03/19 |
| ページ数 | 248ページ |
| 評価 | 3.9 |
| スコア | 79 |
口コミ
- 前世と今世の記憶がどちらも曖昧なまま、見覚えのある皇帝の正体を探っていくミステリアスな展開に、一気読みしたという声がありました。
- 奴隷船から後宮へと進む異国情緒あふれる物語で、悪人は少なく、読後はほっとできるハッピーエンドです。挿絵も美しいです。
- 記憶がなかなか戻らず、先に進むまでがもどかしいという声がありました。タイトルほど復讐の要素は多くありません。
- 異世界転生の設定が邪魔に感じたという意見もあります。
選ぶときのコツ
復讐ものは、題名に「復讐」とあっても、中身は甘い溺愛ものという作品が少なくありません。
しっかり重い物語を読みたいときは、作品ページで「泣いた」「切ない」という声が多い作品を、つらい展開が苦手なときは「安心して読める」「最初から甘い」という声がある作品を選ぶと、イメージとのずれが少なくなります。
あわせて読みたい
やり直しの物語は死に戻り・タイムリープ特集、重い愛の物語はソーニャ文庫の重さガイド・ヤンデレ・執着特集にもまとめています。
