佐々木禎子さんは、キャラ文庫やB-PRINCE文庫、シャレード文庫などで作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、癖のない読みやすい文章と、凝った設定や題材の使い方がよく評価されています。
口コミから見える作風
凝った設定と題材
民俗学的に作り込まれた神の設定や、童話や詩を物語に重ねる表現など、題材の使い方に工夫があります。
終盤で世界がくっきり見えてくる瞬間が気持ちいいという声もありました。
前を向いていく主人公
自信が持てずに迷っていた主人公が、相手に引っ張られて少しずつ前向きに変わっていく姿が好評です。
大人が読んでしっくりくるという意見もあります。
おすすめの作品
治外法権な彼氏 (佐々木禎子)
ポイント 変わり者の大使と几帳面な秘書。大使の人柄が魅力的と評判
ある国の大使館に通訳兼秘書として初出勤した將史を待っていたのは、出世街道を突き進むフランツ大使の熱烈な抱擁だった。美男子で有能だが、変わり者でプレイボーイの困った上司は、几帳面な將史をいたく気に入り、「ついでに妻にもならないか」と言い出す始末。言いくるめられて女房役を務めることになった將史だったが、やがて機密を漏らした疑いをかけられて……。大使館を舞台にしたラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 佐々木禎子 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/10/01 |
| ページ数 | 255ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 冗談好きで箸使いが苦手、時に子どもっぽい顔も見せる大使フランツの人柄が魅力的だと評判です。手練れに見えて本気の恋には不器用なところが微笑ましいという声が多くありました。
- 自信が持てず進路に迷っていた將史が、大使につられて少しずつ前向きに変わっていく姿が好評です。癖のない読みやすい文章や、作中の詩に二人をなぞらえる表現も好まれています。
- 大使の口説き文句がどこまで本気かわかりにくく、胡散臭く見えてしまったという意見がありました。
- すれ違いの仕掛けが読めてしまい中盤の切なさに入り込めなかった、どこかパンチが足りないという声もあります。
狐神と嫁入り男子 (佐々木禎子)
ポイント 傲慢で美しい疫病神との、不思議で少し切ない恋
荒れ果てた神社で、田原涼太はうっかり封印を解いてしまう。現れたのは、美しくも傲慢な「疫病神」ミサキ。涼太を勝手に自分の花嫁と決めた彼は、もふもふの耳と尻尾を持つ気まぐれな神だった。だが、業の深い人間にしか見えないというミサキの存在は、そばにいたいと願うほど涼太を蝕んでいき……。孤独な神と純情な青年の、不思議で少し切ない恋物語です。
基本情報
| 著者 | 佐々木禎子 |
|---|---|
| 発売日 | 2016/10/07 |
| ページ数 | 255ページ |
| 評価 | 3.7 |
| スコア | 78 |
口コミ
- 疫病神ミサキの設定が民俗学的に凝っていて新鮮だという声が多くありました。神の成り立ちや、願いと見返りの考え方も興味深いと評判です。
- 終盤でヴェールが外れたように世界がくっきり見える瞬間が快感で、ただのケモミミものに終わらないという意見もあります。挿絵が気に入った、読後がほんわかするという声もあります。
- ページ数を大きく削ったためか、物語に入りにくいところがあるという意見もあります。
月の欠片 (佐々木禎子)
ポイント 長い空白のあとの再出発を、童話を重ねて丁寧に描く物語
交通事故で意識を失っていた主人公が目を覚ますと、八年もの月日が流れていた。周りの景色も家族の暮らしもすっかり変わったなか、そばにいてくれたのは見覚えのない青年・英俊。事故のときに同じ車に乗っていた彼は、退院後も毎日のように訪れて世話を焼いてくれる。なぜここまで尽くしてくれるのか戸惑いながらも、その存在に救われていくが……。長い時間をかけた想いを描く物語です。
基本情報
| 著者 | 佐々木禎子 |
|---|---|
| 発売日 | 2013/06/01 |
| ページ数 | 285ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 目覚めを信じて八年間そばで待ち続けた英俊の一途な想いが切なく、胸を締めつけられたという声が多くありました。童話『星の王子さま』を効果的に使った場面も印象的だと評判です。
- 取り残された主人公の戸惑いや、家族の気持ち、体の回復までが丁寧に描かれ、自分のことのように感情移入したと好評です。二人の未来が見える結末で読後感も温かいそうです。
- テンポが淡々としていて盛り上がりに欠けた、終盤に唐突に現れる女性キャラクターの絡む展開が取ってつけたようだったという意見がありました。
- 恋に変わっていく過程がふわふわしていて、納得しきれなかったという声もあります。
はじめての一冊は
はじめてなら、口コミの評価が高い『治外法権な彼氏』からどうぞ。
ナイショのシンメトリ (佐々木禎子)
ポイント 瓜二つの二人が入れ替わったことから動き出す、切なく繊細な心の交流を描く秀作
雪の降る夜の公園で、ダンスを踊る青年にひと目で恋をした小鳥遊航。一年半後、おたふく風邪で寝込んだ双子の弟・翔の身代わりとして大学の講義に出た航は、その青年――若手人気俳優の藤堂櫂と再会します。自分を翔だと思い込んだままの藤堂から、ずっと好きだったと告げられ、臆病で奥手な航はどうしても本当のことを言い出せなくて……。双子の入れ替わりから始まる、甘くかわいい恋物語です。
基本情報
| 著者 | 佐々木禎子 |
|---|---|
| 発売日 | 2014/04/01 |
| ページ数 | 235ページ |
| 評価 | 3.7 |
| スコア | 78 |
口コミ
- お互いを褒めちぎる仲良し双子のやり取りが楽しく、ふわふわと甘い雰囲気で最後まで読めるという声が多くありました。
- 入れ替わりによる勘違いが王道で微笑ましい、挿絵が作品の雰囲気にぴったりだと評判です。弟の恋の相手など脇役たちも魅力的だという感想もあります。
- 切なさはほとんどなく、身代わりの葛藤もあっさり解消されるため、切ない恋を期待すると物足りないという意見が多くありました。
- 話の進みが遅く後半は駆け足で、双子の存在感に比べて藤堂の印象が薄いという声もあります。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
キャラ文庫の特徴はキャラ文庫とは?にまとめています。
