BL小説のあらすじで「Dom」「Sub」「コマンド」という言葉を見かけたことはありませんか。
これは「Dom/Subユニバース」、略して「ドムサブ」と呼ばれる設定の作品です。
オメガバースと同じように、男女の性とは別の「第二の性」がある世界を舞台にしています。
はじめて読むときに知っておきたい基本をまとめました。
Dom/Subユニバースとは
男女の性とは別に、「Dom(ドム)」「Sub(サブ)」などの性(ダイナミクス)がある世界の設定です。
Domは相手を支配し、守り、世話をしたいという欲求を持ち、Subは信頼できる相手に従い、ほめられたいという欲求を持っています。
この欲求は本能のようなもので、満たされないと心や体の調子を崩してしまうとされています。
主な用語
- Dom(ドム):相手を支配し、守りたい欲求を持つ性。Subを大切に扱うことが求められます
- Sub(サブ):信頼する相手に従い、ほめられたい欲求を持つ性
- Switch(スイッチ):DomとSubの両方の性質を持つ性
- Neutral・Usual:どちらでもない性。作品によって呼び方が違います
- コマンド:DomがSubに出す指示。「Kneel(おすわり)」「Come(おいで)」など。従えたSubをほめる「Good boy」もよく登場します
- グレア:Domが発する威圧感。強いグレアを浴びると、Subは体調を崩すこともあります
- セーフワード:Subが「もうやめて」と伝えるための合図の言葉。これを必ず決めておくのが、信頼関係の基本です
- カラー:パートナーの証として、DomがSubに贈る首飾りなど
読みどころは「信頼関係」
Dom/Subと聞くと、厳しい上下関係を想像するかもしれません。
けれど多くの作品で大切にされているのは、DomがSubを尊重し、Subが安心して身をゆだねられる「信頼関係」です。
口コミでも「DomがSubのことを尊重しているドムサブはいい」「精神的なつながりを大切にする流れが好き」という声が目立ちます。
一方で、プレイの描写がSM寄りになる作品もあるので、苦手な方は作品ページの「気になる点」を確かめてから選ぶと安心です。
はじめて読むならこの4冊
年下domの溺愛コマンド (村崎樹)
ポイント 突然Subになった上司と、年下のDom部下。「入門編にぴったり」という声がとても多い一冊
男女の性のほかに、支配したい「Dom」、支配されたい「Sub」という第二の性がある世界。どちらでもないNeutralだった会社員の倉成は、ある日突然Subに変異してしまう。パートナー探しに怯える彼に、異変にいち早く気づいた部下の朝比奈が、自分はDomだと打ち明け、安心できる相手になると申し出て……。年下の御曹司部下と、お人好しな上司のDom/Subユニバースです。
基本情報
| 著者 | 村崎樹 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/09/30 |
| ページ数 | 257ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 92 |
口コミ
- Domが常にSubを尊重し、甘やかすソフトなプレイなので、Dom/Subが初めての人の入門編にぴったりだという声がとても多くありました。
- 何年も想いを寄せてきた攻めの好意がダダ漏れなのに気づかない、鈍感な受けとのじれったさが楽しいと評判です。紳士的な当て馬も好評です。
- 展開は王道で、先が読めてしまうという声がありました。
- 後半は道具を使うなどSM色が強くなり、苦手な人には合わないという意見もあります。
王弟殿下のコマンドが白銀騎士の孤独を満たす (葉山千世)
ポイント 亡き恋人と瓜二つのDomの王弟。Dom/Subの要素はマイルドで読みやすい
その美しさと確かな剣技から「白銀の騎士」と称えられる王立騎士団副団長のセリル。一年前に事故で亡くした恋人を、今も忘れられずにいる。Subとして満たされることは少なかったけれど、恋人として確かに愛されていた――。そんなある日、騎士団長から王弟殿下への使いを頼まれたセリル。図書館に入り浸る変わり者と噂される王弟レオンハルトは、なんと亡き恋人と瓜二つの、最高ランクのDomだった。彼はかつての恋人とは違う形で、セリルの心を満たしていき……。
基本情報
| 著者 | 葉山千世 |
|---|---|
| 発売日 | 2025/11/28 |
| ページ数 | 249ページ |
| 評価 | 3.3 |
| スコア | 78 |
口コミ
- 亡き恋人と同じ顔でも、話すほどに違う人だとわかっていく切なさが描かれています。強い騎士でありながら、恋人を失った悲しみを抱える受けが魅力的だという声がありました。
- Dom/Subの要素はマイルドなので、この設定が初めての人にも読みやすい一冊です。挿絵もとても綺麗です。
- 展開はよくあるもので起伏が少なく、平坦に感じたという声がありました。
- 文章の言い回しにくせがあり、読みにくいと感じた人が複数いました。
無能王子と優秀な従者のエンドマーク (野良風)
ポイント 再会したDomとSubの同級生が、漫画の世界に転移する異世界もの
社長令息でSubの伊織は、街中でグレアを浴びて体調を崩したところを、Domの昂生に助けられる。昂生とはかつての同級生だったが、すれ違いから疎遠になっていた。ところが再会した矢先、二人は事故に巻き込まれ、漫画の世界に転移してしまう。物語の王国で昂生は「無能王子」、伊織はその従者に。作中では二人とも死んでしまう運命だという。運命を変えるため、次期国王を決める選挙での勝利を目指すが……。角川ルビー小説大賞読者賞受賞作家のデビュー作。
基本情報
| 著者 | 野良風 |
|---|---|
| 発売日 | 2026/09/01 |
| ページ数 | 290ページ |
| 評価 | 4.8 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 攻めの優しさや誠実さに触れて、受けが少しずつ恋心を芽生えさせていく過程が甘酸っぱいと評判です。Dom/Subならではの甘いやりとりも楽しめます。
- 異世界から現代に戻れる珍しいパターンで、ストーリーとBL要素の両方を楽しめるという声がありました。
- 異世界での生活をもっと読みたかったという声がありました。
ブラック社員の転生先はDom/Subユニバースの世界でした (栗城偲)
ポイント 過労で倒れた会社員が、Dom/Subのある世界で目覚める。設定が苦手な人にも読みやすいと評判
ブラック企業で残業に追われ、会社で意識を失った幹人。目覚めると、なぜか会社はホワイトになり、勝手にライバル視していた同期の梁川とも親しくなっていた。どうやら過労で倒れたあと、第二の性「ダイナミクス」があるパラレルワールドに転生していたらしい。ここでSubだった幹人は、うっかりそれを明かしてしまい、転生を信じてくれたDomの梁川と便宜上のパートナーになるが……。
基本情報
| 著者 | 栗城偲 |
|---|---|
| 発売日 | 2023/08/01 |
| ページ数 | 253ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 85 |
口コミ
- Dom/Subの説明が作中でしっかりされているので、この設定が苦手な人や初めての人でも読みやすいという声がとても多くありました。
- お仕事小説としての面が強く、世話を焼くことで満たされる溺愛Domと、仕事に一生懸命な受けの両片思いが好評です。篁ふみさんのイラストでコミカライズもされています。
- Dom/Subならではの要素を期待すると、マイルドで物足りないという声がありました。
- お話が短く、もう少し読みたかったという意見もあります。続編が出ています。
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