剛しいらさんは、プラチナ文庫やガッシュ文庫、リンクスロマンスでBLを、ティアラ文庫でTLを発表している作家です。
口コミでは、登場人物の心の動きを丁寧に書き込む筆致と、乾いた文体で描かれる陰のある世界がよく挙げられています。
口コミから見える作風
心の動きを書き込む
縛る側と縛られる側、支える側と支えられる側など、関係の中で揺れる気持ちを細やかに描いています。
読み終えたあとすがすがしい気持ちになれた、という声も見られます。
すれ違いと結び直し
一度離れた二人がもう一度向き合う物語や、相手を大切に思うあまり溝ができてしまう物語が多く、そのもどかしさが良いと評判です。
作り込まれた世界
竜王と后が選ばれる仕組みを持つ中華風の世界や、細かな約束事のある遊郭など、舞台の設定も読みどころです。
おすすめの作品
禁縛 (剛しいら)
ポイント 緊縛師と歌舞伎の女形。名門のしがらみからほどかれていく耽美な物語
梨園の御曹司として、女形の美しさを求められて生きてきた歌舞伎役者の草矢。誰にも言えない縛られることへの憧れを抱え、彼は緊縛師・龍地のもとを訪れる。自分を縛り上げ、張りつめた心を崩してくれる龍地を、草矢は求めずにいられなかった。けれど肉体ばかりか心までも包み込む龍地の支配は、名門のしがらみから彼を解き放つと同時に、新たな絆で草矢を結びつけていき……。緊縛師と女形の関係を描く、耽美な物語です。
基本情報
| 著者 | 剛しいら |
|---|---|
| 発売日 | 2011/02/01 |
| ページ数 | 239ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 縄を癒やしや解放の道具として描き、縛る側と縛られる側の心の動きを丁寧に書き込んでいるのが見事だという声が多くありました。勅使河原教授の言葉が名言だと好評です。
- 乾いた文体で、どろどろしすぎない陰のある美しい世界が描かれていると評判です。作者の過去作の人物が登場するのでファンはより楽しめるという意見もあります。
- 結末が尻切れトンボで、もう少しページ数が欲しかったという声があります。
- 題材になじみがないと世界がわかりにくく、読む人を選ぶ作品だという意見もありました。
純愛、熱愛、そして純愛 (剛しいら)
ポイント 別れを選んだ二人が、海辺の町の写真館で関係を結び直す
出会った瞬間に心を奪われた、美しく傲慢な男・櫂人。望は彼を愛しながらも、想うほどに冷たくふるまわれる日々に耐えきれず、大学を辞めて海辺の町の写真館を継ぐことで別れを選びました。それから三年。カメラマンを目指していた櫂人が事故に遭い、歩けなくなったと知った望は、彼の孤独から逃げた自分を責め、手を差し伸べます……。すれ違った二人が関係を結び直していく物語です。
基本情報
| 著者 | 剛しいら |
|---|---|
| 発売日 | 2012/01/01 |
| ページ数 | 241ページ |
| 評価 | 4.4 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 二人が別れていた時間が、これからの関係に必要な経験として描かれ、最後の写真館の場面にほっとしたという声が多くありました。
- 櫂人が望を撮影するラストの場面が好き、思っていたよりすがすがしい気持ちで読み終えられたと評判です。
- 櫂人の心が依存から愛情へ変わる過程をもっと丁寧に描いてほしかった、再会後の穏やかな日々をもっと読みたかったという意見がありました。
- 過去と現在の配分に偏りがあり、攻めの性格が難解だという声もあります。
ペーパームーン (剛しいら)
ポイント 『ムーンライト』の続編。思いやるがゆえのすれ違いがもどかしい
心臓の病を抱え、手術を経てようやく普通の暮らしを送れるようになった浩之。恋人で医師の一樹は、彼の体に負担をかけまいといつも気を配っている。浩之もまた、一樹のために心も体もひとつになりたいと願いながら、臆病な気持ちに足を止めてしまう。互いを思いやるあまり少しずつ溝が生まれていくなか、一樹が患者に付きまとわれる事件まで起きて……。『ムーンライト』で結ばれた二人のその後を描く続編です。
基本情報
| 著者 | 剛しいら |
|---|---|
| 発売日 | 2011/06/01 |
| ページ数 | 225ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 冒頭の数ページでこれまでの経緯がさらりと説明されるので、前作を読んでいなくても大丈夫だったという声がありました。
- 相手を大切に思うあまり優しすぎる接し方になり、すれ違っていくもどかしさが良かったと評判です。頼もしい一樹と、家事に奮闘する健気な浩之が好評です。
- 華やかな事件や大きな起伏はないものの、静かで優しい物語として穏やかに読めたという意見が多くありました。
- 一樹に付きまとう女性の登場人物にページが割かれ、肝心の二人のやり取りが少なかった、その分もっと二人の甘さを見たかったという声が多くありました。
- 語り口が淡々としていて色気が足りない、前作を読んでいないと戸惑うのではという意見もあります。
はじめての一冊は
陰のある耽美な世界を味わうなら『禁縛』、穏やかな読後感を求めるなら『純愛、熱愛、そして純愛』からどうぞ。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
ほかのレーベルの特徴はBL小説のレーベル案内、TL作品のレーベルはティアラ文庫とは?にまとめています。
