夕映月子さんは、ディアプラス文庫を中心に、プラチナ文庫やリンクスロマンスでも作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、読みやすい文章と、互いを思いやる二人がゆっくり距離を縮めていく誠実な恋の描き方が評判です。
口コミから見える作風
山と自然の描写
山岳救助や登山を題材にした作品があり、山の厳しさや朝焼け、高原の四季の描写がみずみずしいと評判です。
その場にいるような臨場感がある、という声が多く見られます。
ゆっくり育つ恋
大きな事件に頼らず、会話を重ねて互いを理解していく過程を丁寧に描きます。
心が温かくなる、疲れた日に沁みるという声がある一方、起伏が少ないと感じる人もいます。
舞台の幅広さ
人間がペットとして扱われる異界、京都の古書店、社交ダンスの世界など、作品ごとに舞台が大きく変わります。
どの舞台もよく調べられていると好評です。
おすすめの作品
異界で魔物に愛玩されています (夕映月子)
ポイント 山羊頭の紳士な魔物と、少しずつ理解し合う種族を越えた恋
目を覚ますと、そこは人間が食料として売り買いされる異界だった。間一髪のところを山羊頭の魔物サタナキアに買い取られた大学生の秀翔は、彼にペットとして飼われることに。言葉も常識も違う魔物と人間が、少しずつ互いを理解していく、種族を越えた恋の物語です。
基本情報
| 著者 | 夕映月子 |
|---|---|
| 発売日 | 2021/11/01 |
| ページ数 | 251ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 87 |
口コミ
- 見た目は最後まで山羊頭なのに、理知的で紳士的なサタナキアがだんだんイケメンに見えてくるという声が多くありました。
- 言葉も価値観も違う二人が、会話を重ねて互いを理解し、尊重し合っていく過程が丁寧で温かいと評判です。寿命の違いの問題もきちんと解決されます。
- 人間が食料かペットとして扱われる世界観は厳しく、読んでいてつらいという声がありました。
- 攻めが人の姿にならないので、好みが分かれるという意見もあります。
天国に手が届く (夕映月子)
ポイント 命を預け合う山の相棒として心を通わせる、山岳ロマンス
登山が趣味の会社員・佐和は、出向先で憧れの登山家・小田切と出会う。思い切って山に誘うものの、亡くなった有名登山家の叔父・叶の話を持ち出したことで冷たく断られてしまった。ある日、一人でクライミングに来た佐和は、偶然居合わせた小田切が原因の落石でけがをする。彼の罪悪感につけこむようにして、ようやく一緒に山へ登る約束を取りつけるが……。孤独な心に寄り添う、山岳を舞台にした恋の物語です。
基本情報
| 著者 | 夕映月子 |
|---|---|
| 発売日 | 2010/12/01 |
| ページ数 | 213ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 87 |
口コミ
- 作者のデビュー作とは思えない読みやすい文章と、山の厳しさや朝焼けの美しさが伝わる描写が見事だという声が多くありました。
- 命を預け合うザイル・パートナーとして少しずつ心を通わせていく二人の関係が尊いと評判です。題名の言葉が場面ごとに意味を変えて繰り返される構成も好評です。
- 丁寧に積み上げた心の距離に比べて、終盤で関係が深まる流れが急ぎ足に感じたという意見がありました。
- 受け視点だけで攻めの心の動きが見えない、結ばれてからの甘い場面が少ないという声もあります。
恋してる、生きていく (夕映月子)
ポイント 病を抱えた青年が恋を知り、生きたいと願うまでの純愛
高原で小さなホテルを営む梓は、生まれつき心臓に病を抱え、どこか生きることをあきらめて暮らしてきました。そんな梓に想いを告げたのは、山を愛する二つ年下の山岳写真家・穂高。本当は惹かれているのに、いつ来るかわからない別れを恐れて、梓は彼の気持ちを受け入れられずにいます。ところがある日、穂高が山で行方不明になったという知らせが届き……。四季の山を背景に描く、静かで優しい純愛物語。作者の山岳シリーズの一冊です。
基本情報
| 著者 | 夕映月子 |
|---|---|
| 発売日 | 2015/07/01 |
| ページ数 | 231ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 89 |
口コミ
- 生きることに消極的だった梓が、恋を知って「生きたい」と願うようになっていく心の変化が丁寧に描かれていると評判です。梓を大切に待ち続ける穂高の包容力も好評でした。
- 山や高原、渓谷の描写がみずみずしく、その場にいるような気持ちになれるという声が多くありました。みずかねりょうさんのイラストが美しいという感想や、ボルゾイのシルフが可愛いという声もあります。
- 前作の二人が少し登場するのがうれしいという意見もありました。
- 大きな起伏がなく、きれいすぎて物足りない、印象に残りにくいという意見があります。
- 病気を中心に話が進むため、全体の空気が沈んで感じられたという声もあります。
はじめての一冊は
人外ものが好きなら『異界で魔物に愛玩されています』、山の物語を味わいたいなら『天国に手が届く』からどうぞ。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
ディアプラス文庫のほかの作品はディアプラス文庫の案内にまとめています。
