尾上与一さんは、キャラ文庫や幻冬舎ルチル文庫、ディアプラス文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、しっかり作り込まれた世界観と、小道具や構成の巧みさ、ひたむきに生きる登場人物が評判です。
口コミから見える作風
作り込まれた異世界
魔法国と呪いを受けた王の婚姻譚など、謎がひとつずつ解けていく異世界ファンタジーが人気です。
王道の設定なのに新鮮に感じたという声が多く見られます。
将棋に懸ける人たち
棋士を主人公にした作品では、将棋を知らなくても対局の臨場感が伝わり、手に汗握ったという声が多くありました。
構成と小道具の妙
繰り返し出てくる小道具が最後に意味を持つなど、物語の組み立てが見事だと評判です。
長い時間をかけて二人が歩んでいく姿を描く作品も好評です。
おすすめの作品
花降る王子の婚礼 (尾上与一)
ポイント 身代わりの輿入れから始まる、花咲く異世界の婚姻譚
武力を持たない代わりに、強大な魔力で大国と渡り合ってきた魔法国。体の弱い姉王女の身代わりとして、王子リディルは隣国の王グシオンのもとへ嫁ぐことになる。男だと知られ、しかも強い魔力も持たないと分かれば殺されるに違いない――悲壮な覚悟で婚礼の夜を迎えたリディルだったが、王は彼の正体を知っても少しも驚かなくて……。忌まわしい呪いを受けた王と、癒しの力を持つ王子が紡ぐ、花咲く異世界の婚姻譚です。
基本情報
| 著者 | 尾上与一 |
|---|---|
| 発売日 | 2020/07/01 |
| ページ数 | 373ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 90 |
口コミ
- 世界観がしっかり作り込まれていて、ひとつずつ謎が解けていく面白さがあると評判です。身代わりの輿入れという王道の設定なのに新鮮に感じたという声が多くありました。
- 儚げに見えて、困難に立ち向かう勇気と思い切りの良さを見せるリディルと、聡明で優しいグシオンの二人が好評です。イドやカルカなど周りのキャラクターも魅力的だという感想があります。
- yocoさんの表紙と挿絵がおとぎ話のような物語と見事に合っているという声が目立ちました。シリーズが進むごとに世界が広がり、兄王子たちの物語も楽しめると評判です。
- 主人公の見た目も性格も女性寄りに描かれていて、男性である必然性を感じにくかったという意見があります。
- 王妃や父王の振る舞いに納得しきれない、城の構造を熟知していた展開が都合よく感じたという声もありました。
初恋をやりなおすにあたって (尾上与一)
ポイント 将棋にすべてを懸ける棋士と、再会から始める初恋
何でも屋の大須賀が請け負ったのは、対局前になると食事もとらず、盤と棋譜に向かうばかりで廃人同然になる棋士の世話でした。そこで再会したのは、若くして七段となった期待の星・灰谷雪。幼い頃に詰将棋を教わるほど仲の良かった幼なじみです。ところが雪は、大須賀を前にしてもなぜか無反応で……。十三年の時を経て、名人を目指し魂を削る雪が隠してきた想いとは。もう一度始める初恋を描く、切ない再会ラブです。
基本情報
| 著者 | 尾上与一 |
|---|---|
| 発売日 | 2019/08/01 |
| ページ数 | 311ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 87 |
口コミ
- 将棋を知らなくても対局の場面に臨場感があり、手に汗握って一気に読んだという声が多くありました。有田焼にまつわる思い出や、「後退王子」のくだりの可笑しさも好評です。
- 体が弱いのに全てを懸けて将棋を指し、幼なじみを想い続けてきた雪のひたむきさに泣いたと評判です。棋士ならではの告白の場面や、木下けい子さんの繊細な挿絵を推す声もありました。
- 将棋の説明が多く、主語のわかりにくい文章や気持ちの移り変わりについていけなかったという意見があります。
- 話がもう少しコンパクトでもよかった、挿絵がキャラクターのイメージと違ったという声もありました。
氷雪の王子と神の心臓 (尾上与一)
ポイント 運命に抗う二人を描く『花降る王子の婚礼』のスピンオフ
大魔法使いとして生まれ、政治の道具として隣国に嫁ぐ重い定めを背負い、強大な魔力のために塔に閉じ込められていた王子ロシェレディア。ある夜、そこに現れたのは、帝国アイデースの第五皇子イスハンだった。野心もないのに兄の皇帝から命を狙われる身の彼は、「俺が皇太子ならそなたを攫えるのに」と語る。互いに運命に抗えないまま、叶わぬ夢を語り合って逢瀬を重ねる二人だったが!? 『花降る王子の婚礼』シリーズのスピンオフです。
基本情報
| 著者 | 尾上与一 |
|---|---|
| 発売日 | 2022/06/01 |
| ページ数 | 355ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 89 |
口コミ
- 重い運命を背負った二人が、夫婦でありながら共に運命を切り開く同志として結ばれていく関係が格好いいと評判です。シリーズの世界観の中でも「こちらのほうが好き」という声が多くありました。
- 前作では超然として見えたロシェレディアの、じゃじゃ馬で男前な素顔が楽しめます。英雄伝を読んでいるような読み応えがあります。
- 皇帝となったイスハンが世継ぎのために後宮を開くエピソードがあり、受け入れられなかったという声がとても多くありました。苦手な方は注意が必要です。
- 後半の「神の心臓」をめぐる話がやや冗長だという意見もあります。シリーズは刊行順に読むのがおすすめです。
はじめての一冊は
まずは『花降る王子の婚礼』から。
続けて『氷雪の王子と神の心臓』を読むと、同じ世界をより深く楽しめます。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
異世界を舞台にしたBLは異世界BL特集にもまとめています。
