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かつて一目惚れした家庭用ドールへの想いを、38歳になった今も手放せずにいるレストランシェフの阿部。ある日、店の常連客に頼まれ、ひとりの青年を一か月預かることになる。一見チンピラのような風貌に、宝石のような紫の瞳と銀髪――その青年・高嶺は、とうに製造も所有も禁じられた希少な“裏ドール”だった。ずっと粗雑に扱われ、人間に何も期待しなくなっていた高嶺は、自分を尊重する阿部のことが理解できずにいたが……。『ショートケーキの苺にはさわらないで』のスピンオフ。人間とアンドロイドが紡ぐ近未来の愛の物語、新装版。

基本情報

著者凪良ゆう
発売日2025/12/01
ページ数321ページ
評価 4.4
スコア83
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口コミ

良い点
  • ひたむきに愛そうとする阿部と、愛されることを知らなかったドールの高嶺が、少しずつ心を重ねていく過程に心がじんわりしました。タイトルの意味がわかった瞬間、涙が止まりませんでした。
  • 前作では脇役だった阿部が、芯が強くてブレない、本当にかっこいい男として描かれています。前作を読んでいる人は、主人公が彼だと気づいた瞬間に胸が熱くなるはずです。
  • 人間の所有物として扱われてきたドールが、周囲に一人の個人として尊重されることで自我を取り戻していく描写に、深く考えさせられました。前作とは違う二人の選択も、どちらも尊いと感じます。
悪い点
  • スピンオフなので、前作『ショートケーキの苺にはさわらないで』を読んでいないと、ドールのある世界の設定がすぐには飲み込めません。前作から読むのがおすすめです。
  • 新装版で、旧版からの大きな書き下ろしはないため、旧版を読んだ人は注意が必要です。設定にところどころ無理を感じる部分もありました。

この記事を書いた人

九条 紫苑BL・TL小説コンシェルジュ

良い点・気になる点は、読んだ方の感想をもとにまとめています。感想がまだ少ない作品は、無理に埋めずそのままにしています。

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