薔薇色じゃない
二十歳で出会い、同棲から始まった水野と阿久津。満ち足りた関係はずっと続くと思っていたのに、25歳のある日、すれ違いから一方的に別れを告げられてしまう。一年後の偶然の再会をきっかけに、二人は恋愛とも友情ともつかない関係を続けることに――。結婚と離婚、仕事の転機、別の恋人。人生の分岐点で一度は別れを選んだ男たちが、15年の時を重ねて辿り着く愛のかたちを、二人の視点を行き来しながら描く大人のBL。凪良ゆうの名作が、書き下ろしを加えた新装版で登場。
基本情報
| 著者 | 凪良ゆう |
|---|---|
| 発売日 | 2025/03/01 |
| ページ数 | 288ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 89 |
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口コミ
良い点
- 年齢とともに仕事や価値観が変わって、二人の関係も揺れていく様子がとにかくリアルでした。甘々でもまっすぐでもない、タイトルどおり「薔薇色じゃない」15年の恋だからこそ、最後は本当に泣けました。
- 同じ出来事を水野と阿久津それぞれの視点で描く構成が好きです。どちらの気持ちもわかるぶん、読んでいるこちらがもどかしくて仕方なくて、二人の気持ちを一番知っているのは読者だという歯がゆさがたまりません。
- 派手さはないけれど、落ち着いた大人の恋愛としてじっくり読ませてくれる作品です。絡みのシーンが控えめなので、BLを読み慣れていない人や文芸作品から入った人にも手に取りやすいと思います。
悪い点
- 母親のために別れを選んだ阿久津の身勝手さに、途中で何度もイラッとしました。振られた後も友だちを続ける水野にも「早く断ち切って」と言いたくなって、読んでいてかなりしんどかったです。
- 別れてから復縁するまでのもだもだがとても長く、二人がちゃんと付き合うのは本当に終盤です。すれ違いが苦手な人には読み進めるのがつらいかもしれません。
