死に戻り王子、底辺の兵士から運命をやり直す
旅の途中で刺客に殺されたはずなのに、なぜ生きているのか――傷ひとつなく、深い闇の中で目覚めた王子カイル。「おまえが死ねば、この国が滅びる。死の運命を避けてやり直せ」と冥界で神官に告げられ、呆然とする。刺客を放ったのは信頼していた乳兄弟の側近で、自分をかばって死んだのは、ひそかに想いを寄せていた護衛騎士だった。死の直前の記憶に絶望するカイルは、平民の兵士として、強制的に時間を巻き戻されて……。
基本情報
| 著者 | 芹沢まの |
|---|---|
| 発売日 | 2026/03/01 |
| ページ数 | 373ページ |
| 評価 | 4.7 |
| スコア | 89 |
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口コミ
良い点
- 死に戻りとパラレルワールドを組み合わせた構成が見事で、伏線の回収も鮮やかです。身分を失った一兵士として生き直すなかで、権力の重みと王族としての責任に目覚めていく主人公の成長に胸が熱くなります。
- 主役の二人だけでなく、裏切った側近も含めて周りの人物が魅力的に描かれています。元の世界に戻ってから黒幕を追い詰める場面は痛快です。
- 濡れ場は最後までお預けですが、そのぶん物語をしっかり楽しめる、読み応えのある正統派ファンタジーです。
悪い点
- 王子の相手役である騎士の存在感が思いのほか薄く、恋愛面が唐突に感じたという声がありました。
- 時間や世界線が次々と変わる複雑な構成なので、一気に読まないと今がいつなのか迷うことがあります。後半の展開が駆け足だという意見もありました。
