玄上八絹さんは、幻冬舎ルチル文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、相手の本心が最後に分かる構成や、質屋や古民家といった少し珍しい舞台の面白さが評判です。
口コミから見える作風
本心が見えない相手
クールに見えた相手が実はとても一途だった、口下手な相手の言葉の意味を主人公と一緒に考えてしまう、など、相手の気持ちが少しずつ見えてくる作りが特徴です。
冒頭の小物が最後につながる構成も好評です。
暮らしと仕事の描写
質屋の仕組みや子育ての苦労など、生活の手触りのある描写が楽しめます。
お金にまつわる世知辛い話もあり、表紙の印象より読み応えがあるという声もあります。
独特の文体
抽象的な表現や独特のくせがあり、出だしが読みにくいという意見もあります。
そのぶん、心理描写をじっくり味わいたい人に向いています。
おすすめの作品
プライベートフライデー (玄上八絹)
ポイント 割り切った関係のはずが。最後に本心が分かる構成が好評
会社では秀才肌で潔癖な印象の部下・中谷。その彼が、夜の街で男と連れ立って歩いているのを、上司の新倉は偶然目撃してしまう。騙されたような気分になった新倉は、軽い遊びのつもりで彼を誘うが、中谷はあっさり応じてきた。割り切った関係のはずが、中谷の本心はいつまでも見えず……。上司と部下のすれ違いを描く、『背中を抱きたい』のスピンオフ作品です。
基本情報
| 著者 | 玄上八絹 |
|---|---|
| 発売日 | 2011/08/01 |
| ページ数 | 254ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 82 |
口コミ
- クールに見えた中谷が実はとても一途だったとわかる展開に、すっかり心をつかまれたという声が多くありました。冒頭に出てくる紺のハンカチが最後につながる構成も好評です。
- 全編が新倉の視点で描かれているため、最後に彼と同じ気持ちで真相にたどり着ける作りが良いと評判です。前作を読まずに読んでも問題なかったという感想もあります。
- 文体に独特のくせがあり、ところどころ読み迷うという意見があります。新倉の余裕たっぷりな遊び人ぶりが好きになれないという声もありました。
パパの彼氏はポリスマン (玄上八絹)
ポイント 親友の子を育てる青年と、包容力のある警察官の子育てBL
シューズショップで働く裕太は、ひそかに想いを寄せていた亡き親友の忘れ形見・竜一を、男手ひとつで育てている。客として店を訪れた警察官の錦からアプローチを受けるが、育児と仕事で手一杯の裕太には恋をする余裕などない。それでも、錦の大らかさと頼もしさは、張り詰めていた二人の暮らしにやさしく染み込んでいき……。恋を諦めていた青年と警察官の、子育てBLです。
基本情報
| 著者 | 玄上八絹 |
|---|---|
| 発売日 | 2017/03/01 |
| ページ数 | 221ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 81 |
口コミ
- 頼れる人もいないなか必死に子育てするシングルファーザーの葛藤が切なく、包容力のある警察官の錦が頼もしいという声が多くありました。
- 我慢強くて健気な竜一が生き生きと描かれていてかわいいと好評です。陵クミコさんのイラストもかわいいと評判です。
- 育児や仕事の現実や靴屋の仕事ぶりが丁寧に書かれていて、文章力の確かさを感じるという意見もあります。
- 竜一を引き取った経緯や周囲の大人たちの態度に無理があり、ひどい人物が報いを受けないのがもどかしいという声が多くありました。
- 子育ての描写が中心で恋愛要素は少なめ、タイトルと内容が合っていないという意見もあります。
恋する座敷系男子 (玄上八絹)
ポイント 古民家の座敷わらしとの、幸運が舞い込む少し切ない同居生活
身寄りをなくし、親戚から古い家を押しつけられて縁切りを迫られた忍。五十年ものあいだ打ち捨てられていた茅葺きの古民家を訪ねると、そこにはすっかり大人に育った《座敷わらし》ノトが住んでいました。忍を見るなり強引に迫ってくるノトは、かつて自分を置いていった忍の祖父をいまも忘れられずにいて……。ノトに愛されるほど幸運が舞い込む不思議な同居生活を描く、ちょっと切ない現代ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 玄上八絹 |
|---|---|
| 発売日 | 2014/09/01 |
| ページ数 | 223ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 大金が転がり込んでも浮かれず、堅実に生きようとする忍の健気さに好感が持てるという声が多くありました。
- 祖父を待ち続けたノトの過去が切なく、出てくるフェレット(カワウソ)の可愛さに癒やされたと評判です。
- 表紙から想像するほのぼの路線と違い、お金にまつわる世知辛くシリアスな話だったので入り込みにくかったという意見が多くありました。
- ノトの気持ちの移り変わりがわかりにくい、結末の解決方法が都合よすぎる、親戚の扱いにもやもやが残るという声もあります。
はじめての一冊は
迷ったら口コミの評価が高い『プライベートフライデー』からどうぞ。
前作の『背中を抱きたい』を読んでいなくても楽しめたという声があります。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
子どもと一緒に家族になっていく話は子育てBL特集にもまとめています。
