杉原朱紀さんは、幻冬舎ルチル文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、つらい境遇にいた主人公が大切にされて居場所を見つけていく展開と、最後まで温かい読後感がよく評判になっています。
口コミから見える作風
救われていく物語
前半は主人公がつらい扱いを受けていて、読むのがしんどいという声もあります。
そのぶん、周りの人たちに大切にされていく後半に癒やされたという感想が多く見られます。
和風とファンタジーの世界
華族の屋敷、あやかしの宿、茶屋と薬屋、神殿や騎士団など、作品ごとに凝った舞台が用意されています。
神獣やもふもふの従魔、銀狼のあやかしなど、人ならざる脇役も好評です。
二人の視点で描く
攻めと受けの視点が交互に語られる作品が多く、両方の気持ちがわかってすれ違いがもどかしく楽しめると評判です。
おすすめの作品
おひさま色の愛しいひと (杉原朱紀)
ポイント 凶事を視る力を持つ主人公が居場所を見つける、和風シンデレラ
大店の下働きとして、いないもののように扱われてきた椛。これから起こる凶事を黒い靄として視る力があるのに、それをうまく伝えられずにいた。そんなある日、華族の九条千景が椛を引き取りたいと申し出る。差し出された手の温かさに戸惑いながら、いつか千景の役に立ちたいと願って暮らすうちに……。辛い境遇から救い出された主人公が居場所を見つけていく、和風のシンデレラストーリーです。
基本情報
| 著者 | 杉原朱紀 |
|---|---|
| 発売日 | 2020/07/17 |
| ページ数 | 351ページ |
| 評価 | 4.5 |
| スコア | 88 |
口コミ
- 前半の辛い境遇から一転、千景と周りの人々に大切にされていく後半に癒やされたという声が多くありました。読後感がとても良いと評判です。
- 千景と椛の両方の視点で書かれていて、千景が椛を大事にする理由や椛の生い立ちの真相まで筋がしっかりしているという声がありました。着物姿の千景が映える挿絵も好評です。
- 前半の境遇があまりに辛く読むのがしんどかった、周りの人たちへの報いが描かれないのが心残りという声がありました。
- 後半は少し中だるみしたという意見もあります。
神官騎士は黒翼の忌み子を寵愛する (杉原朱紀)
ポイント 健気で聡明な受けと神官長。国を揺るがす陰謀も読みどころ
珍しい黒髪黒瞳と、肌に浮かぶ痣のせいで、中央神殿の片隅で疎まれながら暮らすノア。前世の記憶を持つ彼の望みは「本が読みたい」ことだけ。そこへ神官長として赴任してきたのは、由緒ある貴族の末裔で魔術騎士でもあるアルベルトだった。ノアの健気さと聡明さをいたく気に入った彼は、何かと目をかけるようになって……。
基本情報
| 著者 | 杉原朱紀 |
|---|---|
| 発売日 | 2022/10/19 |
| ページ数 | 350ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 不遇な境遇でも小さなことに幸せを見つける、健気で賢い受けを応援したくなるという声が多くありました。
- 独占欲を隠さない攻めの溺愛ぶりに加え、受けの体に宿る神獣セレスがいい味を出していると評判です。国を揺るがす陰謀と、意外な真犯人の正体も読みどころです。
- 序盤の受けへの扱いがひどく、読んでいてつらいという声がありました。
- 長い物語なのに、読み足りない部分が残るという意見もあります。
ちとせの戀に巡る月 (杉原朱紀)
ポイント 千年を生きる鬼と、愛した人の生まれ変わり。輪廻転生の物語
昼は人間に日本茶を、夜はあやかしに薬を商いながら、ある悲願のために永い時を生きてきた古の鬼・葵。ある晩、彼は忘れようのない瞳を持つ青年・木周友哉と出会う。遠い昔の京の都で、鬼である葵を恐れず慈しんでくれた愛しい男――その生まれ変わりだった。しかし過去の因縁を知らない友哉は祓い屋の力を持ち、葵に敵意を向けてきて……。千年の時をかけた贖罪と恋を描く、和風あやかしの輪廻転生ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 杉原朱紀 |
|---|---|
| 発売日 | 2019/12/18 |
| ページ数 | 350ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 82 |
口コミ
- 愛した人の魂を刀の呪いから救うため、千年ものあいだ見守り続けてきた葵の一途さに泣かされたという声が多くありました。絵巻物のように丁寧に作られた物語だと評判です。
- 葵に仕える銀狼のあやかし・弓月の忠義ぶりが愛おしいと好評で、友哉との犬猿の仲のようなやりとりも楽しいという感想があります。茶屋と薬屋を舞台に猫又や天狗が出てくる世界観が魅力的だという声もありました。
- 名前に込められた言葉の仕掛けなど、細かく作り込まれた設定に感心したという意見も寄せられています。
- 過去の回想や周辺の描写が多く、現代の二人のやりとりが少ないため、恋に落ちる過程に説得力が足りないという意見がありました。
- 前世の相手が葵ではなく姉を選んだことにもやもやした、説明が長く設定が複雑で読むのに時間がかかったと感じた人もいます。
はじめての一冊は
迷ったら、口コミの評判がとくに高い『おひさま色の愛しいひと』からどうぞ。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
- 冒険者皇子の唯一にして最愛の子猫
- 抱きしめてくれないの?
- 敏腕社長は箱庭うさぎを溺愛したい
- 初恋の相手は天使でした
- 宵闇お宿の鬼の主のお嫁様
- 僕のハートを召し上がれ
- 泣いてもいいよ、ここでなら
- 溺れるほどの愛を聴かせて
- 隻眼の騎士と癒しの花嫁
- 臆病な恋を愛で満たして
ルチル文庫の作品はルチル文庫ガイドにまとめています。
