四ノ宮慶さんは、ラルーナ文庫や幻冬舎ルチル文庫、B-PRINCE文庫などで作品を発表しているBL作家です。
癒やし系の和風ファンタジーから、重いテーマのヤクザものまで作風の幅が広く、口コミでは攻めの懐の深さや、読ませる文章の力が評判です。
口コミから見える作風
ほのぼのとした癒やし
水神様と座敷わらしが暮らす蔵カフェのように、居心地のいい空間とにぎやかな掛け合いを描いた作品は、読んでいて気持ちが和むと好評です。
仕事と町の描写
靴職人の仕事ぶりや、再開発に揺れる商店街の人々との交流など、恋愛以外の部分もしっかり描かれています。
雰囲気のある物語だという声がありました。
読む人を選ぶ重い物語も
心に深い傷を抱えた主人公を描くヤクザもののように、痛みの強い作品もあります。
苦手な題材でも文章の力で最後まで読めたという声がある一方、はっきり好みが分かれるようです。
おすすめの作品
蔵カフェ・あかり、水神様と座敷わらし付き (四ノ宮慶)
ポイント 函館の蔵カフェが舞台の、ほのぼの和風ファンタジー
心機一転、函館にある祖父の家を改装して「蔵カフェ・あかり」を開くことにした元カフェ店長の櫂。ところが開店直前の晩、突然現れた白蛇にとらわれてしまう。翌朝、白蛇は白皙の美貌の男に姿を変え、この地に棲む水神様だと名乗って、櫂と一生を共にすると言い出す。さらに、レトロな趣と美味しいフィナンシェで評判になった店には座敷わらしまで棲みついていて……。水神様と座敷わらしとのにぎやかな日々を描く、和風ファンタジーです。
基本情報
| 著者 | 四ノ宮慶 |
|---|---|
| 発売日 | 2018/12/01 |
| ページ数 | 291ページ |
| 評価 | 4.0 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 水神様と座敷わらし、蔵カフェという癒やしの空間がほのぼのとしていて、居心地のいい気分になれるという声が多くありました。
- 一途で嫉妬深い水神様「アメ」と、いたずら好きだけれど健気な座敷わらし「ひより」の掛け合いが好評です。いろいろ諦めていた櫂が幸せをつかむ展開が嬉しいと評判です。
FOOT FETISH (四ノ宮慶)
ポイント 寂れゆく商店街で、靴職人と昔気質のヤクザが出会う
寂れゆく商店街で店を構える靴職人の英人。師匠の紹介で訪ねてきたヤクザの姫澤の足を目にした瞬間、彼は強い衝撃を受ける。その足は、英人が思い描いてきた理想そのものだったのだ。自分でも気づいていなかった嗜好を姫澤に見抜かれた英人は、彼の意地悪な要求に抗えなくなっていき……。都市の再開発に揺れる商店街を舞台に、足に魅せられた職人とヤクザの関係を描く、官能的なラブストーリーです。
基本情報
| 著者 | 四ノ宮慶 |
|---|---|
| 発売日 | 2014/10/01 |
| ページ数 | 236ページ |
| 評価 | 4.1 |
| スコア | 80 |
口コミ
- 理想の足の描写が細かく、英人がどれほど心を奪われているかがひしひしと伝わると評判です。靴職人としての仕事ぶりや商店街の人々との交流もしっかり描かれ、恋愛以外の部分も楽しめたという声がありました。
- 冷たく見えて情に厚く、江戸っ子気質の姫澤の魅力が好評です。変わりゆく商店街や昔気質のヤクザにノスタルジーを感じる、雰囲気のある物語だという意見もあります。
- 笠井あゆみさんのイラストが作品の魅力を大きく引き立てていると、多くの読者が絶賛しています。
- タイトルや設定から期待するほど濃い変態ものではなく、姫澤がヤクザにしては優しすぎてS役になりきれていないという声が多くありました。
- 英人の幼い言葉づかいに冷めてしまった、表紙と本文の姫澤の印象が違うという意見もあります。
夜叉と羅刹 (四ノ宮慶)
ポイント 『虎と竜』のスピンオフ。未読でも読めるが、好みは分かれる
親に愛されずに育った鉄二は、自らを傷つけることでしか心の穴を埋められずにいた。やがてその衝動は他人へと向かい、危うい悦びへと変わっていく。そんな彼の前に現れたのが、木根商会の若き組長・杜若一鬼。冷徹な表の顔とは裏腹に、太陽のような笑顔で鉄二を包み込む杜若のそばにいたくて、鉄二は組に入り浸るようになり……。『虎と竜』に登場した鶴巻の過去を描く、痛みと狂気に満ちたスピンオフです。
基本情報
| 著者 | 四ノ宮慶 |
|---|---|
| 発売日 | 2016/05/01 |
| ページ数 | 313ページ |
| 評価 | 3.5 |
| スコア | 75 |
口コミ
- 愛を知らず、与えられてもなお相手を求め続ける鉄二と、そのすべてを受け止める杜若の関係が濃く描かれていると評判です。攻めの懐の深さと文章の力で、苦手な題材でも最後まで読めてしまったという声が多くありました。
- 『虎と竜』の鶴巻の若い頃を描くスピンオフで、未読でも問題なく読めたという意見があります。衝動を止めたいのに止められない主人公の痛々しい心情まで書き込まれており、本編のその後を描く終章が良かったという声もありました。
- 流血の描写が多く、理解しがたい展開と後味の重い結末で、はっきり読む人を選ぶ作品だという声が多くありました。
- 最後の場面が怖く、もう少し違った終わり方がなかったのかという意見もあります。
はじめての一冊は
はじめての一冊には、心温まる『蔵カフェ・あかり、水神様と座敷わらし付き』がおすすめです。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
ラルーナ文庫のほかの作品はラルーナ文庫の案内にまとめています。
