千地イチさんは、ラヴァーズ文庫で作品を発表しているBL作家です。
口コミでは、センスのある読みやすい文章と、過去の傷を抱えた二人が互いの存在によって前を向いていく物語が評判です。
口コミから見える作風
文章から伝わる色と音
読者には見えない絵や聞こえない音楽の魅力が、文章からあふれるように伝わってくるという声が多くありました。
ファッションや美容の仕事の描写もリアルだと好評です。
脇役まで立つ人物たち
わがままなモデルや上司、古着屋の店員や交番の同僚など、脇の人物も個性的です。
明るい脇役のおかげで重いテーマでも爽やかに読み終えられると評判です。
おすすめの作品
君だけが僕の奇跡 (千地イチ)
ポイント 色を見分けられないミュージシャンと絵描きの、泣けると評判の物語
生まれつき色を見分けられず、灰色の世界で生きてきたR&Bグループのミュージシャン慎吾。ある日、街に貼られたポスターの絵にだけ鮮やかな色が見え、その作者を探し当てます。描いたのは、過去の出来事から表舞台を避け、ひっそりとお絵かき教室を開いている武でした。アルバムのジャケットを描いてほしいと何度断られても通い続ける慎吾に、武の心も揺れ始めて……。色と音が響き合うアーティスト同士の恋の物語です。
基本情報
| 著者 | 千地イチ |
|---|---|
| 発売日 | 2013/08/01 |
| ページ数 | 207ページ |
| 評価 | 4.6 |
| スコア | 90 |
口コミ
- 武の絵に初めて色を見た慎吾の感動や、互いの音と色に触発されて歌声や画風が変わっていく様子が、文章から色彩があふれ出るように描かれていると好評です。読者には見えない絵や聞こえない音楽の魅力が伝わってきたという声が多くありました。
- 過去の傷を抱える武と、いずれ視力を失う不安を抱える慎吾が、お互いの存在によって前に進んでいく姿に泣けたと評判です。前向きで温かい読後感が良かったという意見もあります。
- 奈良千春さんのカラフルな表紙が物語の内容をそのまま表していると評判で、表紙に惹かれて手に取ったという人も多くいました。
- 目の病気の設定が都合よく現実味がないため、そこが気になって入り込めなかったという声がありました。恋愛の要素が薄めで物足りない、いずれ見えなくなる結末が辛いという意見もあります。
恋なんてもんは。 (千地イチ)
ポイント 男前な年上マネージャーと、一途な年下青年のバランスのいいカップル
モデル事務所でマネージャーとして働く六之助は、小柄ながら腕っぷしが強く、困っている人を放っておけない世話焼きな男。わがままなモデルに振り回される毎日のなか、彼の前に「弟子にしてください」と王子様のような青年・青山が現れる。かつて六之助に助けられて以来ずっと憧れていたという青山は、モデルになる代わりに恋人になってほしいと言い出して……。年下の一途な青年と男前な年上マネージャーの恋を、それぞれが抱える過去とともに描くBL小説です。
基本情報
| 著者 | 千地イチ |
|---|---|
| 発売日 | 2014/04/01 |
| ページ数 | 205ページ |
| 評価 | 4.3 |
| スコア | 84 |
口コミ
- 小柄でも強く面倒見のいい男前な六之助と、自信なさげでおどおどしながらもまっすぐに慕ってくる青山の組み合わせが好評です。互いを補い合うバランスのよいカップルだという声が多くありました。
- わがままなモデルの住良木や上司の朝比など脇の人物も立っていて、青山の秘密が明かされる後半の展開も面白かったと評判です。三人に頭をなでられるイラストが良かったという感想もありました。
- 六之助と朝比の過去の関係が分かりにくく、伏線を回収しきれていないように感じたという声が多くありました。
- 生い立ちなどの設定を詰め込みすぎて消化不良気味、六之助の一人称で入り込みにくかったという意見もあります。
雨の下の君に捧ぐ (千地イチ)
ポイント 十年ぶりに再会した美容師同士。お仕事小説としても面白いと好評
気ままに楽しく働いてきた原宿の美容師の青年は、ある日突然、銀座の落ち着いたサロンへの異動を命じられる。そこで店長を務めていたのは、王子と呼ばれるカリスマ美容師のすばる。かつての先輩で、思い出したくない過去を共有する相手だった。周りには甘い微笑みを向けるのに、自分にだけは昔のまま冷たく意地悪なすばるに戸惑いながら、慣れない職場で奮闘するが……。十年ぶりの再会から始まる、美容師同士のお仕事ラブです。
基本情報
| 著者 | 千地イチ |
|---|---|
| 発売日 | 2013/04/01 |
| ページ数 | 207ページ |
| 評価 | 4.2 |
| スコア | 83 |
口コミ
- 文章にセンスがあり、ファッションや美容師の仕事の描写がリアルで、お仕事小説としても面白いと好評です。
- だらしないけれど素直で憎めない主人公と、強気なのに実は臆病なすばるなど、脇役も含めて個性の強い登場人物が魅力だという声が多くありました。國沢智さんのイラストの落ち着いた色合いも評判です。
- すばるが手を上げるなどの振る舞いが受け入れられない、恋愛感情の変化がわかりにくいという声が多くありました。
- 受け攻めが予想と違うので好みが分かれる、原宿系の客の描写が不自然という意見もあります。
はじめての一冊は
まずは口コミの多い『君だけが僕の奇跡』から。
デビュー作の『キスは痛いくらいがちょうどいい』も読みやすいと評判です。
そのほかの掲載作品
読者の評価とレビュー件数をもとにしたスコアの順に並べています。
ラヴァーズ文庫の作品はラヴァーズ文庫の案内にまとめています。
