僕が愛した逃亡者
七年前、四両編成のローカル列車で乗り合わせた背の高い男。それが指名手配犯・稲月との出会いだった。朱砂の通報で稲月は逮捕されたが、時を経て、病弱で仕事にも就かず母親に守られて暮らす朱砂の前に、彼が再び姿を現す。復讐に来たのかと怯える朱砂をよそに、稲月は近所の木工所で黙々と働きはじめて……。雨の気配に包まれた、静かで切ない再会の物語です。
基本情報
| 著者 | 榊花月 |
|---|---|
| 発売日 | 2011/04/01 |
| ページ数 | 275ページ |
| 評価 | 3.6 |
| スコア | 79 |
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口コミ
良い点
- 派手な事件は起きないものの、しっとりとした雰囲気に引き込まれ、じっくり読めると評判です。木工所に通う日々の中で朱砂の世界が生き生きと変わっていく様子が好評です。
- 無口な稲月ににじむ優しさと包容力が丁寧に描かれ、二人とも弱さを抱えた人間くさいキャラクターだという声がありました。カラーも本文も挿絵がきれいだと評判です。
悪い点
- 前半の展開がゆっくりで、山場の少なさに物足りなさを感じたという声がありました。
- 朱砂の頼りなさや世間知らずぶり、稲月の煮え切らなさにもどかしさを覚えたという意見もあります。
